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第1章 ゴブリン討伐編
第3話 盗賊討伐
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「おはよう! ランス」
「ああ、おはよう」
朝、ノックして宿屋の俺の部屋に入るなり、ミミは元気よく挨拶をしてきた。
昨日、買ってあげた長袖の上にベストを羽織り、下はショートパンツを履いているがよく似合ってる。
「それじゃあ、支度ができたら冒険者ギルドに行こう。ミミの冒険者登録と、後はもうすっからかんだから稼がないと」
今日までは宿に泊まれたがもうオケラだ。
今日からなんとか稼がなくてはならなかった。
「……ではこちらが、冒険者証です」
ミミは冒険者ギルドの受付員から、金属製の冒険者のライセンスカードを受け取る。
「ランス、見て! ミミはこれで冒険者!」
ミミは嬉しそうにはしゃいでいる。
ミミが仲間になってくれたのは、結果的によさそうだ。
なぜなら冒険者はソロよりパーティーの方が、うけられる依頼が多くなるからだ。
より高収入でより高難易度の依頼は、やはりパーティー限定となっている。
「リース、俺らでも受けられそうな高報酬の依頼ってある?」
「そうですね、ランスさんがBランクなのでパーティーで受けられそうな依頼は……ちょっとお待ちくださいね」
リースは顔なじみのギルドの女性受付員だ。
前のパーティでも、何度もお世話になっている。
俺は前のパーティーでは無給だったが、ギルドは完了した依頼は、俺もきちんと頭数に入れてランクは正当にあげてくれていた。
「これなんかどうでしょう? ジーク盗賊団の討伐でCランクの依頼になります」
俺は依頼用紙を手にとり確認する。
うん、悪くない。報酬は金貨5枚でかなり良い方だ。
いきなり対人戦かー、とも思うが報酬いいのでうけちゃいたい。
ミミはどうだろう?
「ミミ、この依頼でもいい?」
「うん、いいと思う!」
「じゃあ、この依頼を受けます」
依頼請負の手書きのサインを請負証にした後、俺たちはさっそく盗賊のアジトに向かうことにした。
ジーク盗賊団は、富裕層への窃盗を、主なしのぎとしている。
メンバーはおおよそ5~10名程度。拠点となる洞窟は最近わかったらしい。
その洞窟は俺たちが拠点にしているカラカス都市の近くの山中にあった。
今はミミと二人で、地図を確認しながら向かっているところだ。
依頼主は貴族の金持ちで、自宅の宝物庫に窃盗に入られて、盗まれたものを取り返したいらしい。
通常なら都市の治安局にでも訴えて、取り締まってもらえばいいものをわざわざ冒険者ギルドに頼む。
ということは、どこか貴族自身もスネに傷があるのかもしれない。
まあ、そのために依頼ランクの割に報酬が高いのかもしれないので文句はいえないが。
小一時間ほど歩き、少し汗ばんできたところで盗賊のアジトらしき洞窟に辿り着く。
洞窟の入り口は直径10メートルくらいだろうか。
その入り口に見張りと思われる人物が一人で立っていた。
「見張りは一人みたいだな。後、中に何人ぐらいいるのか分からないけど、とりあえず見張りを倒して中まで入ってみよう」
「了解!」
ノープランに近い戦略だがCランク程度でそんな大規模、または、強い敵はいないだろうと想定している。
もし想定を超えられたら逃げるしかないのだけれど。
俺たちは抜き足差し足で息を殺しながら、見張りにゆっくり近づき――
「あ! おまえ……」
と見張りが気づいた瞬間に首筋に手刀を一撃、加えて気絶させた。
ふー、これでとりあえずはひと安心だ。
洞窟の中に入ると、その洞窟特有の冷たい外気が肌を刺激する。
奥の方から人の話し声がうっすらと聞こえてくる。
話している人数は、そんなに多くなさそうだ。
俺はミミに「いるな」、と無言で顔を見合わせてアイコンタクトをしながら、また緊張感をもって洞窟内を進んでいく。
洞窟の壁には、所々ろうそくが立てかけられており、洞窟内を流れる風により、ろうそくの火は時折揺らめいていた。
俺たちは特に明かりになるものを、持ってきていなかったのだが、そのろうそくの灯りのおかげで、危なげなく洞窟内を歩み進められている。
「んっ!」
道中、ミミが突然、声にならない声で驚く。
それは洞窟天井部に、コウモリの大群を目撃してしまったためだった。
コウモリたちにとって、昼間の今は夜。
来訪者はいい迷惑だろう。
だがその光景は不気味だ。
ミミが嫌がる気持ちもよくわかる。
50メートルくらい洞窟内を進むと少し開けた場所にでた。
そこには奪ったであろう木箱が無造作に積み上げられているのと、移動用と思われる馬と荷馬車、そして木箱などに腰掛け、談笑している盗賊連中が6名いた。
不意はつけるがこのまま突っ込んでいくのもなー、と思案しながら見つからないように移動しているとき。
ガチャ。近くの石場を踏み外して、ミミは物音を立ててしまった。
まずいっ、と思ったがもう遅い。
盗賊たちはこちらを見て、俺たちに気づかれてしまった。
仕方ない。俺は盗賊たちに向かってダッシュする!
「なんだ! おまえら……」
と最初に反応を見せた盗賊がその言葉を言いおわる前に、俺は片手剣を鞘に納めたまま振りかぶり、そのまま振り下ろして一人目を峰打ちで打ち倒す。
振り下ろした剣を下から跳ね上げるように二人目に直撃させ。
さらに振り下ろし、三人目、跳ね上げて、四人目と倒していく最中、五人目となる男が俺に斧を振り下ろそうとしてきた。
俺は少し反応が遅れてまずい! と思っていると――
ミミがその男の腹部に、ドゴッ!
と拳で強烈な一撃を入れる。
「かっはー」と息ができない状態になっている男は、そのまま膝をつきその場に崩れ落ちた。
さらに最後の一人も、ミミが顔面を殴ったと思ったら数メートル程、吹っ飛んでいく。
ミミは思わずやってしまった、というような顔している。
俺はその様を見て少しの間、驚きで固まってしまった。
ミミはその少女の見た目に反して、信じられないほどのスピードとパワーだった。
「ランス、ミミ、怖かったぁ」
そう言いながら、ミミは俺に抱きついてくるが。
イヤイヤイヤ、あの鬼神のような様を見せといて、怖かったっていうのはさすがに無理があるでしょ。
「ミミ、そんな強かったの?」
「ゔっ、ミミ、ちょっとだけ、格闘強い」
「一瞬にして二人を倒すのがちょっとだけ? それにミミってエルフだよね。エルフなのに魔法を使わずに素手で戦うの?」
「ミミ、エルフだけど魔法使えない」
「ええ!? なんで?」
「なんでか分からないけど、生まれた時から魔力なかった。でも体は丈夫で強かった」
なるほど、そういう事なのか。
エルフの中でも、ミミは突然変異みたいな感じなのかな。
エルフだけど魔法は使えない。
少女のような見た目で格闘、激つよ。
大人しそうにしてたのは猫を被ってたのかな。
ミミは結構エキセントリックな人物みたいだ。
まあ、いいか。とりあえず報酬ゲットだ。
俺たちはギルドへ報酬を受けとりにいく事にする。
「流石でしたね、ランスさん。それではこちらが依頼達成の報酬です」
俺はリースから、5枚の金貨を受け取る。
金貨5枚。これは俺が人生で初めて手にした大金だった。
素直に嬉しい。
「はい、じゃあこれミミの分」
と報酬の半分をミミに渡す。
「やった!」
とミミは飛び上がって喜んでいた。
喜びの余韻にひたりながらもせっかくギルドに来ているので、次の依頼を請けおっておきたい。
俺は上機嫌でリースに尋ねた。
「リースさん、次の依頼また受けたいんだけど何かいいのありますか?」
「そうですね……ちょっとお待ちくださいね」
そういってリースは書類を確認する。
「これとかどうでしょう? クリスティン = マクルーハン卿の依頼で報酬もいいです。依頼内容は直接邸宅に伺ってとありますが……」
マクルーハン卿。
確か公爵で、この街では二大貴族と呼ばれる貴族のうちの一つの有力者だ。
貴族の依頼は通常なかなかまわってこない。
有力な貴族の専属冒険者になれればパーティーとしてのランクも上がるし。
報酬の高さといい、受ける依頼としては十分すぎるものだった。
「じゃあ、是非それでお願いします」
こうして俺たちはマクルーハン邸へアポを取り、訪問する事となった。
「ああ、おはよう」
朝、ノックして宿屋の俺の部屋に入るなり、ミミは元気よく挨拶をしてきた。
昨日、買ってあげた長袖の上にベストを羽織り、下はショートパンツを履いているがよく似合ってる。
「それじゃあ、支度ができたら冒険者ギルドに行こう。ミミの冒険者登録と、後はもうすっからかんだから稼がないと」
今日までは宿に泊まれたがもうオケラだ。
今日からなんとか稼がなくてはならなかった。
「……ではこちらが、冒険者証です」
ミミは冒険者ギルドの受付員から、金属製の冒険者のライセンスカードを受け取る。
「ランス、見て! ミミはこれで冒険者!」
ミミは嬉しそうにはしゃいでいる。
ミミが仲間になってくれたのは、結果的によさそうだ。
なぜなら冒険者はソロよりパーティーの方が、うけられる依頼が多くなるからだ。
より高収入でより高難易度の依頼は、やはりパーティー限定となっている。
「リース、俺らでも受けられそうな高報酬の依頼ってある?」
「そうですね、ランスさんがBランクなのでパーティーで受けられそうな依頼は……ちょっとお待ちくださいね」
リースは顔なじみのギルドの女性受付員だ。
前のパーティでも、何度もお世話になっている。
俺は前のパーティーでは無給だったが、ギルドは完了した依頼は、俺もきちんと頭数に入れてランクは正当にあげてくれていた。
「これなんかどうでしょう? ジーク盗賊団の討伐でCランクの依頼になります」
俺は依頼用紙を手にとり確認する。
うん、悪くない。報酬は金貨5枚でかなり良い方だ。
いきなり対人戦かー、とも思うが報酬いいのでうけちゃいたい。
ミミはどうだろう?
「ミミ、この依頼でもいい?」
「うん、いいと思う!」
「じゃあ、この依頼を受けます」
依頼請負の手書きのサインを請負証にした後、俺たちはさっそく盗賊のアジトに向かうことにした。
ジーク盗賊団は、富裕層への窃盗を、主なしのぎとしている。
メンバーはおおよそ5~10名程度。拠点となる洞窟は最近わかったらしい。
その洞窟は俺たちが拠点にしているカラカス都市の近くの山中にあった。
今はミミと二人で、地図を確認しながら向かっているところだ。
依頼主は貴族の金持ちで、自宅の宝物庫に窃盗に入られて、盗まれたものを取り返したいらしい。
通常なら都市の治安局にでも訴えて、取り締まってもらえばいいものをわざわざ冒険者ギルドに頼む。
ということは、どこか貴族自身もスネに傷があるのかもしれない。
まあ、そのために依頼ランクの割に報酬が高いのかもしれないので文句はいえないが。
小一時間ほど歩き、少し汗ばんできたところで盗賊のアジトらしき洞窟に辿り着く。
洞窟の入り口は直径10メートルくらいだろうか。
その入り口に見張りと思われる人物が一人で立っていた。
「見張りは一人みたいだな。後、中に何人ぐらいいるのか分からないけど、とりあえず見張りを倒して中まで入ってみよう」
「了解!」
ノープランに近い戦略だがCランク程度でそんな大規模、または、強い敵はいないだろうと想定している。
もし想定を超えられたら逃げるしかないのだけれど。
俺たちは抜き足差し足で息を殺しながら、見張りにゆっくり近づき――
「あ! おまえ……」
と見張りが気づいた瞬間に首筋に手刀を一撃、加えて気絶させた。
ふー、これでとりあえずはひと安心だ。
洞窟の中に入ると、その洞窟特有の冷たい外気が肌を刺激する。
奥の方から人の話し声がうっすらと聞こえてくる。
話している人数は、そんなに多くなさそうだ。
俺はミミに「いるな」、と無言で顔を見合わせてアイコンタクトをしながら、また緊張感をもって洞窟内を進んでいく。
洞窟の壁には、所々ろうそくが立てかけられており、洞窟内を流れる風により、ろうそくの火は時折揺らめいていた。
俺たちは特に明かりになるものを、持ってきていなかったのだが、そのろうそくの灯りのおかげで、危なげなく洞窟内を歩み進められている。
「んっ!」
道中、ミミが突然、声にならない声で驚く。
それは洞窟天井部に、コウモリの大群を目撃してしまったためだった。
コウモリたちにとって、昼間の今は夜。
来訪者はいい迷惑だろう。
だがその光景は不気味だ。
ミミが嫌がる気持ちもよくわかる。
50メートルくらい洞窟内を進むと少し開けた場所にでた。
そこには奪ったであろう木箱が無造作に積み上げられているのと、移動用と思われる馬と荷馬車、そして木箱などに腰掛け、談笑している盗賊連中が6名いた。
不意はつけるがこのまま突っ込んでいくのもなー、と思案しながら見つからないように移動しているとき。
ガチャ。近くの石場を踏み外して、ミミは物音を立ててしまった。
まずいっ、と思ったがもう遅い。
盗賊たちはこちらを見て、俺たちに気づかれてしまった。
仕方ない。俺は盗賊たちに向かってダッシュする!
「なんだ! おまえら……」
と最初に反応を見せた盗賊がその言葉を言いおわる前に、俺は片手剣を鞘に納めたまま振りかぶり、そのまま振り下ろして一人目を峰打ちで打ち倒す。
振り下ろした剣を下から跳ね上げるように二人目に直撃させ。
さらに振り下ろし、三人目、跳ね上げて、四人目と倒していく最中、五人目となる男が俺に斧を振り下ろそうとしてきた。
俺は少し反応が遅れてまずい! と思っていると――
ミミがその男の腹部に、ドゴッ!
と拳で強烈な一撃を入れる。
「かっはー」と息ができない状態になっている男は、そのまま膝をつきその場に崩れ落ちた。
さらに最後の一人も、ミミが顔面を殴ったと思ったら数メートル程、吹っ飛んでいく。
ミミは思わずやってしまった、というような顔している。
俺はその様を見て少しの間、驚きで固まってしまった。
ミミはその少女の見た目に反して、信じられないほどのスピードとパワーだった。
「ランス、ミミ、怖かったぁ」
そう言いながら、ミミは俺に抱きついてくるが。
イヤイヤイヤ、あの鬼神のような様を見せといて、怖かったっていうのはさすがに無理があるでしょ。
「ミミ、そんな強かったの?」
「ゔっ、ミミ、ちょっとだけ、格闘強い」
「一瞬にして二人を倒すのがちょっとだけ? それにミミってエルフだよね。エルフなのに魔法を使わずに素手で戦うの?」
「ミミ、エルフだけど魔法使えない」
「ええ!? なんで?」
「なんでか分からないけど、生まれた時から魔力なかった。でも体は丈夫で強かった」
なるほど、そういう事なのか。
エルフの中でも、ミミは突然変異みたいな感じなのかな。
エルフだけど魔法は使えない。
少女のような見た目で格闘、激つよ。
大人しそうにしてたのは猫を被ってたのかな。
ミミは結構エキセントリックな人物みたいだ。
まあ、いいか。とりあえず報酬ゲットだ。
俺たちはギルドへ報酬を受けとりにいく事にする。
「流石でしたね、ランスさん。それではこちらが依頼達成の報酬です」
俺はリースから、5枚の金貨を受け取る。
金貨5枚。これは俺が人生で初めて手にした大金だった。
素直に嬉しい。
「はい、じゃあこれミミの分」
と報酬の半分をミミに渡す。
「やった!」
とミミは飛び上がって喜んでいた。
喜びの余韻にひたりながらもせっかくギルドに来ているので、次の依頼を請けおっておきたい。
俺は上機嫌でリースに尋ねた。
「リースさん、次の依頼また受けたいんだけど何かいいのありますか?」
「そうですね……ちょっとお待ちくださいね」
そういってリースは書類を確認する。
「これとかどうでしょう? クリスティン = マクルーハン卿の依頼で報酬もいいです。依頼内容は直接邸宅に伺ってとありますが……」
マクルーハン卿。
確か公爵で、この街では二大貴族と呼ばれる貴族のうちの一つの有力者だ。
貴族の依頼は通常なかなかまわってこない。
有力な貴族の専属冒険者になれればパーティーとしてのランクも上がるし。
報酬の高さといい、受ける依頼としては十分すぎるものだった。
「じゃあ、是非それでお願いします」
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