51 / 51
第51話 英雄認定
しおりを挟む
「ほら、ユウ。襟が曲がってるよ」
フェリシアは俺の襟を正してくれる。
俺は襟を直してくれている時にこっそりフェリシアのおでこにキスをする。
フェリシアはキスされたおでこを押さえると、「もう」っと言って少し顔を赤く染める。
今日は帝国からの論功行賞の授与式だ。
俺は二度の禁忌の異世界召喚を行った、エスペリア王国の国王を誅した英雄に祭り上げられている。
皇帝からはエスペリア王国の後の、国王にならないかとまでの打診があったが丁重にお断りしている。
権威や権勢に対する欲もないし、何よりも自由がなくなるのは嫌だ。
ならばといくらでも報奨金を与えようと言われた。
最初に打診があったのが、白金貨で1万枚だ。
白金貨1枚で1千万だからざっと1000億の打診だ。
皇帝は馬鹿なのかと思った。
それも丁重にお断りして、白金貨100枚にしてもらった。
それでも10億はあるので、普通に生活する分には一生食うには困らないだろう。
堅苦しい授与式とか出るのは嫌だったんだけど、出ないとお金もらえないって言われたので、嫌々ながら出席の準備をしているという状況だった。
「ユウお兄ちゃんは、英雄なの! シエナのお兄ちゃんなんだよ」
シエナは帝国のメイドたちに得意気に言っている。
「それに加えて特別公爵でございますね」
「とくべつこうしゃく?」
シエナは首を傾ける。
最初は貴族に叙せられると言われたのだが、領地とか、領民とか責任を持てないと言ったら地位だけを特別に与える言われた。
それも丁重にお断りしたのだが、帝国が英雄として認定した人間に対して何も爵位を与えない訳にはいかないと言われて、特別公爵なるものに強引に叙せられたという訳だった。
「特別公爵は皇族の次の地位になります。帝国でこれはすごいことですよ」
「すごい…………お兄ちゃんはすごい!」
シエナはバンザイをして喜ぶ。
「あーあ、もっと早く唾をつけとくべきだったわね。既成事実さえ作れば後はどうにでもできたのにー」
アデルは胸元がはだけた挑発的なドレスを着ている。
「あんたがユウと早く知り合いにならなくてよかったわ」
「ユウもこんな生娘がいいんだもんね。どう、それでもうやったんでしょ?」
俺たちはそれに答えない。
フェリシアは顔を赤くする。
「やったかぁー、くぅーー…………ねえユウ、第二夫人とか興味ない?」
「ちょっとアデル!」
「何よ、なんでも独り占めはよくないのよ、フェリシア」
「それとこれとは話は別よ!」
「なんなら愛人でもいいんだけど。ユウの種が貰えればそれで手を打ってもいいわよ」
「ユウの種って……あんた…………」
フェリシアが顔を赤くしている所にシエナは俺に無邪気な瞳を向けて言う。
「お兄ちゃん、種が出せるの? どんな木がそだつ? お花さんかなぁ?」
「そういう意味じゃないんだけどな…………」
俺が困っていると――
「お嬢様、あちらにお菓子をご用意しております」
「お菓子! お姉ちゃん、ありがとう!」
メイドさんが助け舟を出してくれた。
「それではそろそろユウ様」
執事らしき白髪の年配の男性に促される。
「じゃあ、ちょっと行ってくるよ」
「頑張ってね! ユウならきっと大丈夫よ!」
「いってらっしゃーい」
思えば遠くへ来たものだ。
会場までの道すがら、色々なことが頭に浮かぶ。
黒崎や王たちへの復讐を果たして何か劇的な変化が起こったかと問われればそれはない。
だが、いじめられていた地獄の日々に対する感情的なしこりみたいなものは、すっかり解消されたようにも思う。
過去は決して消えない。だが、いじめられていたという過去が、これからの人生でマイナスに作用することはもうないのではないかと思う。
その後、クラスメイトたちのほとんどは帝国によって拘束された。
一部は処刑という声も上がったようだが、同情的な声もあり、この世界の法や常識を教えてから市民権を与えて放免という方針になっている。
その拘束されたクラスメイトたちの中に風間や美月の姿はなく、彼らは行方不明だ。
そもそもの話で風間と美月は、戦争に真面目に参加しようとしていたか怪しいらしい。
前任の転移者たちの末路も把握していたみたいで、王国から離れる機を伺っていたのかもしれない。
彼らにも借りを返さないといけないが、その気持ちはそんなに強くはない。
別にいいとまでは言わないが、今となってはという気持ちだ。
それとは別に懸念としてエーテルコードという組織の話がある。
そもそもセリーナに失われていた異世界召喚の禁忌の法を教えたのも、エーテルコードらしい。
悪魔召喚もエーテルコードの関与が疑われるとのことだ。
人知を超えたような知識や実力を持つ者たちによって構成された組織でその成り立ちも、目的も一切が不明らしい。
エドワードたちがエーテルコードを追っているらしく、それへの参加を誘われている。
もしやるなら個人的な復讐よりもそちらの方が優先度は高いだろう。
そんなことを一人考えていると論功行賞の会場が見えた。
その会場を見た瞬間に俺の頭は真っ白になった。
皇帝が大会場を埋め尽くす大観衆に向かって演説をしているが、その内容はほとんど頭に入ってこない。
なんだよ、ちょっとした論功行賞って全然話が違うじゃないか。
はめられた…………逃げようかと頭に浮かぶが――
「ユウ、観念するんじゃ。もし、お前が逃げようとしたらわしらが止めるようにと仰せつかっておる」
「そうよ、私もいるし、ここには帝国の最高戦力が揃っているからね」
エドワードにラナ。
それに知らない面々だが、明らかに腕が立ちそうなものたちが俺を取り囲んでいた。
「謀ったな、エドワード!」
「ふぉっふぉっふぉっ。ユウ、帝国の英雄認定を舐めていたお前が悪いわい」
エドワードは高笑いを浮かべながら言い放つ。
「それでは英雄、ユウ様のご登場です!」
アナウンスがされると会場からは鼓膜が破れそうな程の大歓声が沸き起こる。
「ユウ、諦めろ。力を持つものはそれに応じて責任と注目が生じるのじゃ。因果応報、善因善果じゃ」
一転、エドワードは真剣な眼差しで俺を見つめて語りかけてきた。
「…………」
俺は黙って頷き、大観衆の海に向かって歩みを進めた。
頭上には嘘のように晴れ渡った空が広がり、太陽の強い日差しが容赦なく降り注いでいた。
フェリシアは俺の襟を正してくれる。
俺は襟を直してくれている時にこっそりフェリシアのおでこにキスをする。
フェリシアはキスされたおでこを押さえると、「もう」っと言って少し顔を赤く染める。
今日は帝国からの論功行賞の授与式だ。
俺は二度の禁忌の異世界召喚を行った、エスペリア王国の国王を誅した英雄に祭り上げられている。
皇帝からはエスペリア王国の後の、国王にならないかとまでの打診があったが丁重にお断りしている。
権威や権勢に対する欲もないし、何よりも自由がなくなるのは嫌だ。
ならばといくらでも報奨金を与えようと言われた。
最初に打診があったのが、白金貨で1万枚だ。
白金貨1枚で1千万だからざっと1000億の打診だ。
皇帝は馬鹿なのかと思った。
それも丁重にお断りして、白金貨100枚にしてもらった。
それでも10億はあるので、普通に生活する分には一生食うには困らないだろう。
堅苦しい授与式とか出るのは嫌だったんだけど、出ないとお金もらえないって言われたので、嫌々ながら出席の準備をしているという状況だった。
「ユウお兄ちゃんは、英雄なの! シエナのお兄ちゃんなんだよ」
シエナは帝国のメイドたちに得意気に言っている。
「それに加えて特別公爵でございますね」
「とくべつこうしゃく?」
シエナは首を傾ける。
最初は貴族に叙せられると言われたのだが、領地とか、領民とか責任を持てないと言ったら地位だけを特別に与える言われた。
それも丁重にお断りしたのだが、帝国が英雄として認定した人間に対して何も爵位を与えない訳にはいかないと言われて、特別公爵なるものに強引に叙せられたという訳だった。
「特別公爵は皇族の次の地位になります。帝国でこれはすごいことですよ」
「すごい…………お兄ちゃんはすごい!」
シエナはバンザイをして喜ぶ。
「あーあ、もっと早く唾をつけとくべきだったわね。既成事実さえ作れば後はどうにでもできたのにー」
アデルは胸元がはだけた挑発的なドレスを着ている。
「あんたがユウと早く知り合いにならなくてよかったわ」
「ユウもこんな生娘がいいんだもんね。どう、それでもうやったんでしょ?」
俺たちはそれに答えない。
フェリシアは顔を赤くする。
「やったかぁー、くぅーー…………ねえユウ、第二夫人とか興味ない?」
「ちょっとアデル!」
「何よ、なんでも独り占めはよくないのよ、フェリシア」
「それとこれとは話は別よ!」
「なんなら愛人でもいいんだけど。ユウの種が貰えればそれで手を打ってもいいわよ」
「ユウの種って……あんた…………」
フェリシアが顔を赤くしている所にシエナは俺に無邪気な瞳を向けて言う。
「お兄ちゃん、種が出せるの? どんな木がそだつ? お花さんかなぁ?」
「そういう意味じゃないんだけどな…………」
俺が困っていると――
「お嬢様、あちらにお菓子をご用意しております」
「お菓子! お姉ちゃん、ありがとう!」
メイドさんが助け舟を出してくれた。
「それではそろそろユウ様」
執事らしき白髪の年配の男性に促される。
「じゃあ、ちょっと行ってくるよ」
「頑張ってね! ユウならきっと大丈夫よ!」
「いってらっしゃーい」
思えば遠くへ来たものだ。
会場までの道すがら、色々なことが頭に浮かぶ。
黒崎や王たちへの復讐を果たして何か劇的な変化が起こったかと問われればそれはない。
だが、いじめられていた地獄の日々に対する感情的なしこりみたいなものは、すっかり解消されたようにも思う。
過去は決して消えない。だが、いじめられていたという過去が、これからの人生でマイナスに作用することはもうないのではないかと思う。
その後、クラスメイトたちのほとんどは帝国によって拘束された。
一部は処刑という声も上がったようだが、同情的な声もあり、この世界の法や常識を教えてから市民権を与えて放免という方針になっている。
その拘束されたクラスメイトたちの中に風間や美月の姿はなく、彼らは行方不明だ。
そもそもの話で風間と美月は、戦争に真面目に参加しようとしていたか怪しいらしい。
前任の転移者たちの末路も把握していたみたいで、王国から離れる機を伺っていたのかもしれない。
彼らにも借りを返さないといけないが、その気持ちはそんなに強くはない。
別にいいとまでは言わないが、今となってはという気持ちだ。
それとは別に懸念としてエーテルコードという組織の話がある。
そもそもセリーナに失われていた異世界召喚の禁忌の法を教えたのも、エーテルコードらしい。
悪魔召喚もエーテルコードの関与が疑われるとのことだ。
人知を超えたような知識や実力を持つ者たちによって構成された組織でその成り立ちも、目的も一切が不明らしい。
エドワードたちがエーテルコードを追っているらしく、それへの参加を誘われている。
もしやるなら個人的な復讐よりもそちらの方が優先度は高いだろう。
そんなことを一人考えていると論功行賞の会場が見えた。
その会場を見た瞬間に俺の頭は真っ白になった。
皇帝が大会場を埋め尽くす大観衆に向かって演説をしているが、その内容はほとんど頭に入ってこない。
なんだよ、ちょっとした論功行賞って全然話が違うじゃないか。
はめられた…………逃げようかと頭に浮かぶが――
「ユウ、観念するんじゃ。もし、お前が逃げようとしたらわしらが止めるようにと仰せつかっておる」
「そうよ、私もいるし、ここには帝国の最高戦力が揃っているからね」
エドワードにラナ。
それに知らない面々だが、明らかに腕が立ちそうなものたちが俺を取り囲んでいた。
「謀ったな、エドワード!」
「ふぉっふぉっふぉっ。ユウ、帝国の英雄認定を舐めていたお前が悪いわい」
エドワードは高笑いを浮かべながら言い放つ。
「それでは英雄、ユウ様のご登場です!」
アナウンスがされると会場からは鼓膜が破れそうな程の大歓声が沸き起こる。
「ユウ、諦めろ。力を持つものはそれに応じて責任と注目が生じるのじゃ。因果応報、善因善果じゃ」
一転、エドワードは真剣な眼差しで俺を見つめて語りかけてきた。
「…………」
俺は黙って頷き、大観衆の海に向かって歩みを進めた。
頭上には嘘のように晴れ渡った空が広がり、太陽の強い日差しが容赦なく降り注いでいた。
216
お気に入りに追加
1,112
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
私も軽い気持ちで読み始めたら、話がさくさく進んでいくのでとまらなくなりました。続きが読みたいですね。元クラスメイトとの再会を是非ともお願いいたします。
完結までありがとうございます。
楽しく読ませて頂きました。
次回作も楽しみにしています。
毎日更新ありがとうございます(*^_^*) 毎日 更新されるのを待ちわびております。フェリシアとLoveになれて良かった!(´▽`) 黒崎や王への復習楽しみにしてます(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
お忙しいとは思いますが 身体に気をつけて 連載よろしくお願いします(>人<;)
ちょっと読んでみようと思ったら、ズルズルと25話まで来ていました。
分かり易い文章でどんどん読めます。
召喚される前、パンを買いに行かされそうになっていたということは、その日の昼ご飯を食べていなくて、着いてすぐ歓待もされずステータスの確認の直後に奈落に送られ、気がついたら魔獣戦。お腹空きすぎてHP,MPペコペコですね。
ダンジョン内では何か食べることはできたのでしょうか?
で、現在の第25話
途中で拾ってきた少女の名前は「シエナ」?「シエラ」?
続きを読みに戻ります。