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学校生活
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「ユーリ、忘れ物ない?ちゃんと持った?」
「大丈夫だって、もう何度も確認したんだから」
初めて学校というものに行くから母さんも不安なのは分かる。
俺も初めてだから、母さんには心配掛けないように笑顔を見せるが不安だ。
でも、俺のやりたかった事の一つだ…生前行けなかった学校に通う。
普通の人みたいに勉強して、友達を作って遊びたい。
小学生みたいな考えだと思うが、小学校にも行った事がないから思考が小学生で止まっているのかもしれない…もう、16歳なのにな。
母さんに手を振り、魔術学校への道を地図を見ながら歩く。
16歳までの知識は一般家庭では両親から教えられる。
義務教育だから、リーン帝国に住む人は必ず魔術学校に通わないといけない。
21歳まで学び、自分のやりたい職業を見つけたり…もう仕事していたら、もっと活かせるように極めたり出来る。
俺は、何になりたいか…か……両親に楽させたいとそんな事ばかり考えていたから具体的な事は考えていなかった。
考え事をしていて歩いていたから、誰かに肩がぶつかった。
後ろからぶつかって来たから、前に倒れそうになったが足で踏ん張る。
「ちんたらしてんじゃねーよ!!」
俺の前までやって来て、ニヤニヤ笑っているササくんとササくんの友達数人が捨て台詞のように吐き捨てて行ってしまった。
相変わらずだなぁ、ちょっと本気でぶつかられたから肩が痛かった。
今までは外にいる時だけ絡まれていたが、絡まれる時間が増えると思うとササくんとクラスが違う事を祈るしかない。
包帯がずれていないか確認して、学園に向かう。
街の広場を通ると、朝早いのにいつもより人が多かった。
飾り付けや、屋台の準備で大忙しだった。
「そういえば今日だったな」
「そーだねぇ」
「リンくん、アンダーくん」
俺の目線の先を合わせるように二人が横に並んで眺める。
子供の頃からいつも何となく二人と一緒にいた。
手伝いで友達が出来なかった俺が、外で水を汲んでいた時に二人が声を掛けてきた。
最初は挨拶だけのぎこちないものだったが、だんだん打ち解けていき友達になった。
活発で周りを明るくさせるリンくんと、のんびりやだけどいざという時は頼りになるアンダーくん、二人とも漫画には出ていないし同じ平民だから安心出来る。
広場の飾り付けは今日の午後から始まるパレードのためのものだ。
聖騎士イヴが騎士団長に就任して、この帝国を守ると国民達に宣言する大切な日だ。
遠くから見るだけなら、いつも国の行事を遠くから見ているから何も変わらない。
パレードのために、今日の入学式は少し早めに終わるらしい。
「楽しみだな、聖騎士様って近寄りがたい人だから間近で見た事ないんだよなぁ」
「…そういえば僕もー、お姫様なら見た事あるんだけどねぇ」
「エマ様だろ?俺も見た見た!同じ歳なのにオーラが違うよな!ユーリもエマ様見たか!?」
「え…あ、うん」
エマには遠目だけだけど会った事がある。
あまり近付くとマズいかな…と思って、まじまじとは見た事がない。
エマの容姿は漫画で知ってるからまぁいいかな…と思っている。
一緒にパレードに向かう約束をしているから楽しみだねと話しながら学園に向かうために止めていた足を再び動かした。
入学式は名物みたいな、学園長の長い話を聞いて心の中で感動していた。
隣に座っているリンくんは少し顔を引きつらせて引いていた。
学園長の話は苦手な人が多いって生前に聞いていたが、俺はこれが噂の…と思いながら聞いていた。
これが何回も続いたら、確かにうんざりするかもしれない…今は物珍しいだけで学園長の長話を楽しんでいた。
入学式が終わったらリンくんに「お前、あんなに真剣に聞いて凄いな」と言われた。
アンダーくんはほとんど寝ていたと大きな欠伸をしていた。
廊下を歩いている時、奥の方に人だかりが出来ていた。
隙間から少し覗いてみたら、人だかりの一人が「エマ様」と呼んでいた。
そういえば俺とエマは同じ歳だったな、王族が学園に通うだけで大変そうだな。
漫画では少しだけイヴの学園生活も描かれていたが、イヴも今のエマと同じだったな。
リンくん達に呼ばれて、俺はエマの横を通り過ぎて歩いていった。
学校初日が終わり、ほとんどの生徒達はまっすぐ家に帰る事もなく広場に向かっていた。
俺達も例外ではなく、聖騎士を見るために広場に来ていた。
リンくんは聖騎士目当てというより、出店目当てでいろいろ買ってはもぐもぐと食べていた。
アンダーくんは立ったまま寝ようとしているのか、体が揺れていて危なっかしかった。
俺達が来た時も客が多かったが、時間が経つと人も増えてきた。
広場にいる騎士は広場に集まる人達を誘導していた。
前で見よう見ようとする人が押し寄せてきて、押されて避難する。
俺達は後ろでいいから、安全な場所に行こうと人混みの中…掻き分けながら進む。
「俺の父さんが特等席を用意したんだ!」
「マジで?ありがたいな」
「平民と一緒に見るなんてごめんだからな、聖騎士様は俺達貴族の代表なのに平民がよってたかって鬱陶しいったらないな!」
大きな笑い声が聞こえて、誰の声か見なくても何となく分かった。
ササくん達は特等席とやらに向かって歩いていった。
聖騎士は確かに貴族だけど貴族の代表になったのか?
安全な場所に移動したら、パレードが全く見えない後ろ側になった。
音を聞くだけでもいいかな、押しつぶされて見るのは疲れるし…
俺とアンダーくんは目の前の人混みを見つめていた。
そういえばリンくんがいない、さっきまでいた筈なんだけどな。
また屋台に行ったのかな、もうすぐパレードが始まるのに…
「おーい!ここ見晴らしいいぞ!」
リンくんの声が上から聞こえて、上を見ると木の太い枝に座るリンくんがいた。
俺達に向かって手を振るから振り返した。
確かにその高さなら、少しは聖騎士が見れるかもしれない。
リンくんは風の魔力レベル2だから少し体を浮かせながら登ったのだろう。
俺は体を浮かせる事も出来ないから羨ましい。
アンダーくんはリンくんを追いかけて木に登っていた。
「ユーリは来ないのか?」
「俺はいいよ、ここからでも大丈夫」
「そうか?」
俺の風の魔術じゃ登れそうもないし、二人乗っても木の枝は大丈夫そうだが流石に三人も乗ったら折れても不思議ではない。
「聖騎士様ってどんな人なんだろうな」とリンくんが言っていて、考えた。
漫画での聖騎士は強くてかっこよくて、本当に国の英雄だった。
きっとこの世界の英雄も同じなんだと思う。
リンくんとアンダーくんは噂でしか知らないから美形とか貴族とかそういう感想だけだった。
「ユーリはどう思う?聖騎士様」
「聖騎士様は皆の憧れで、強くてカッコいいんだと思うよ」
「だよなぁ」
生前の頃、俺は漫画の聖騎士を見て憧れていた。
強くてかっこいいだけじゃない、人を愛する深さもありとても優しい人なんだと思った。
そんな人になりたいなと思っていた、漫画のメインキャラクターという事を抜きにして…
しばらく待っていると、ラッパのような音が聞こえた。
そろそろパレードが始まるのか、人の群れが歓声を上げていた。
背伸びしても見えなくて、頼りの音も歓声で全く聞こえない。
木に登っているリンくん達も人が多すぎて全く見えないのか、体を動かして見れるポジションを探していた。
さっきよりも人が多いからな、安全だと思っていたところにまで人が沢山いる。
足元になにかが当たり、下を見ると黒い物体が見えた。
足を動かして避けようとすると、プルプル動くゼリーのような物体がくっついてくる。
なんだこれ、全然足から離れなくて足を動かした。
人と背中がぶつかり、謝って足元に目線を向けるとそこにはもう何もいなかった。
なんだったのかよく分からず、ジッと足元を見ると地面が薄暗くなった。
俺の影が消えて、見上げると周りの人達も戸惑いの声が聞こえた。
「なんだあれ」
「今日はいいお天気だと思ったのだけど」
雲一つない、天気だったのに今の天気は夜のように暗かった。
雨が降るにしても、雲で空が覆われても暗くなるものなのか?
それに、太陽が輝いていた場所を見ると鳥肌が立った。
太陽は真っ赤に染まっていて、不気味に俺達を見下ろしている。
あれって、漫画で少し話された過去によく似ている。
確かあの話は、イヴが本格的に英雄だと崇められた理由の出来事だった筈だ。
思い出した、そうだ…パレードの日だったんだ。
じゃあ、あの話を実際にこの目で見る事が出来るのか?
楽しみというより、このどんよりとした空のせいか気分が沈む。
体も重い、身動きが取れず声を発する事も出来ない。
流石に可笑しいと思い、目だけを動かして周りを見ると俺のすぐ横で黒いものが動いているのが見えた。
大きな口を開いて、俺を食べようとしているさっきのゼリー状の物体がいた。
人々の悲鳴が聞こえるが、この物体は見えないのか俺の方を見る人はいなかった。
逃げる事も、抵抗する事も出来ずに俺はただ見ている事しか出来なかった。
あれは魔物だったのか…あの少年を助けた時以来危険な目に遭っていなかったから忘れていた。
視界が空の暗さではなく、真っ黒に塗りつぶされていく。
息も出来ず、苦しくて意識もだんだんと薄れていく。
「大丈夫だって、もう何度も確認したんだから」
初めて学校というものに行くから母さんも不安なのは分かる。
俺も初めてだから、母さんには心配掛けないように笑顔を見せるが不安だ。
でも、俺のやりたかった事の一つだ…生前行けなかった学校に通う。
普通の人みたいに勉強して、友達を作って遊びたい。
小学生みたいな考えだと思うが、小学校にも行った事がないから思考が小学生で止まっているのかもしれない…もう、16歳なのにな。
母さんに手を振り、魔術学校への道を地図を見ながら歩く。
16歳までの知識は一般家庭では両親から教えられる。
義務教育だから、リーン帝国に住む人は必ず魔術学校に通わないといけない。
21歳まで学び、自分のやりたい職業を見つけたり…もう仕事していたら、もっと活かせるように極めたり出来る。
俺は、何になりたいか…か……両親に楽させたいとそんな事ばかり考えていたから具体的な事は考えていなかった。
考え事をしていて歩いていたから、誰かに肩がぶつかった。
後ろからぶつかって来たから、前に倒れそうになったが足で踏ん張る。
「ちんたらしてんじゃねーよ!!」
俺の前までやって来て、ニヤニヤ笑っているササくんとササくんの友達数人が捨て台詞のように吐き捨てて行ってしまった。
相変わらずだなぁ、ちょっと本気でぶつかられたから肩が痛かった。
今までは外にいる時だけ絡まれていたが、絡まれる時間が増えると思うとササくんとクラスが違う事を祈るしかない。
包帯がずれていないか確認して、学園に向かう。
街の広場を通ると、朝早いのにいつもより人が多かった。
飾り付けや、屋台の準備で大忙しだった。
「そういえば今日だったな」
「そーだねぇ」
「リンくん、アンダーくん」
俺の目線の先を合わせるように二人が横に並んで眺める。
子供の頃からいつも何となく二人と一緒にいた。
手伝いで友達が出来なかった俺が、外で水を汲んでいた時に二人が声を掛けてきた。
最初は挨拶だけのぎこちないものだったが、だんだん打ち解けていき友達になった。
活発で周りを明るくさせるリンくんと、のんびりやだけどいざという時は頼りになるアンダーくん、二人とも漫画には出ていないし同じ平民だから安心出来る。
広場の飾り付けは今日の午後から始まるパレードのためのものだ。
聖騎士イヴが騎士団長に就任して、この帝国を守ると国民達に宣言する大切な日だ。
遠くから見るだけなら、いつも国の行事を遠くから見ているから何も変わらない。
パレードのために、今日の入学式は少し早めに終わるらしい。
「楽しみだな、聖騎士様って近寄りがたい人だから間近で見た事ないんだよなぁ」
「…そういえば僕もー、お姫様なら見た事あるんだけどねぇ」
「エマ様だろ?俺も見た見た!同じ歳なのにオーラが違うよな!ユーリもエマ様見たか!?」
「え…あ、うん」
エマには遠目だけだけど会った事がある。
あまり近付くとマズいかな…と思って、まじまじとは見た事がない。
エマの容姿は漫画で知ってるからまぁいいかな…と思っている。
一緒にパレードに向かう約束をしているから楽しみだねと話しながら学園に向かうために止めていた足を再び動かした。
入学式は名物みたいな、学園長の長い話を聞いて心の中で感動していた。
隣に座っているリンくんは少し顔を引きつらせて引いていた。
学園長の話は苦手な人が多いって生前に聞いていたが、俺はこれが噂の…と思いながら聞いていた。
これが何回も続いたら、確かにうんざりするかもしれない…今は物珍しいだけで学園長の長話を楽しんでいた。
入学式が終わったらリンくんに「お前、あんなに真剣に聞いて凄いな」と言われた。
アンダーくんはほとんど寝ていたと大きな欠伸をしていた。
廊下を歩いている時、奥の方に人だかりが出来ていた。
隙間から少し覗いてみたら、人だかりの一人が「エマ様」と呼んでいた。
そういえば俺とエマは同じ歳だったな、王族が学園に通うだけで大変そうだな。
漫画では少しだけイヴの学園生活も描かれていたが、イヴも今のエマと同じだったな。
リンくん達に呼ばれて、俺はエマの横を通り過ぎて歩いていった。
学校初日が終わり、ほとんどの生徒達はまっすぐ家に帰る事もなく広場に向かっていた。
俺達も例外ではなく、聖騎士を見るために広場に来ていた。
リンくんは聖騎士目当てというより、出店目当てでいろいろ買ってはもぐもぐと食べていた。
アンダーくんは立ったまま寝ようとしているのか、体が揺れていて危なっかしかった。
俺達が来た時も客が多かったが、時間が経つと人も増えてきた。
広場にいる騎士は広場に集まる人達を誘導していた。
前で見よう見ようとする人が押し寄せてきて、押されて避難する。
俺達は後ろでいいから、安全な場所に行こうと人混みの中…掻き分けながら進む。
「俺の父さんが特等席を用意したんだ!」
「マジで?ありがたいな」
「平民と一緒に見るなんてごめんだからな、聖騎士様は俺達貴族の代表なのに平民がよってたかって鬱陶しいったらないな!」
大きな笑い声が聞こえて、誰の声か見なくても何となく分かった。
ササくん達は特等席とやらに向かって歩いていった。
聖騎士は確かに貴族だけど貴族の代表になったのか?
安全な場所に移動したら、パレードが全く見えない後ろ側になった。
音を聞くだけでもいいかな、押しつぶされて見るのは疲れるし…
俺とアンダーくんは目の前の人混みを見つめていた。
そういえばリンくんがいない、さっきまでいた筈なんだけどな。
また屋台に行ったのかな、もうすぐパレードが始まるのに…
「おーい!ここ見晴らしいいぞ!」
リンくんの声が上から聞こえて、上を見ると木の太い枝に座るリンくんがいた。
俺達に向かって手を振るから振り返した。
確かにその高さなら、少しは聖騎士が見れるかもしれない。
リンくんは風の魔力レベル2だから少し体を浮かせながら登ったのだろう。
俺は体を浮かせる事も出来ないから羨ましい。
アンダーくんはリンくんを追いかけて木に登っていた。
「ユーリは来ないのか?」
「俺はいいよ、ここからでも大丈夫」
「そうか?」
俺の風の魔術じゃ登れそうもないし、二人乗っても木の枝は大丈夫そうだが流石に三人も乗ったら折れても不思議ではない。
「聖騎士様ってどんな人なんだろうな」とリンくんが言っていて、考えた。
漫画での聖騎士は強くてかっこよくて、本当に国の英雄だった。
きっとこの世界の英雄も同じなんだと思う。
リンくんとアンダーくんは噂でしか知らないから美形とか貴族とかそういう感想だけだった。
「ユーリはどう思う?聖騎士様」
「聖騎士様は皆の憧れで、強くてカッコいいんだと思うよ」
「だよなぁ」
生前の頃、俺は漫画の聖騎士を見て憧れていた。
強くてかっこいいだけじゃない、人を愛する深さもありとても優しい人なんだと思った。
そんな人になりたいなと思っていた、漫画のメインキャラクターという事を抜きにして…
しばらく待っていると、ラッパのような音が聞こえた。
そろそろパレードが始まるのか、人の群れが歓声を上げていた。
背伸びしても見えなくて、頼りの音も歓声で全く聞こえない。
木に登っているリンくん達も人が多すぎて全く見えないのか、体を動かして見れるポジションを探していた。
さっきよりも人が多いからな、安全だと思っていたところにまで人が沢山いる。
足元になにかが当たり、下を見ると黒い物体が見えた。
足を動かして避けようとすると、プルプル動くゼリーのような物体がくっついてくる。
なんだこれ、全然足から離れなくて足を動かした。
人と背中がぶつかり、謝って足元に目線を向けるとそこにはもう何もいなかった。
なんだったのかよく分からず、ジッと足元を見ると地面が薄暗くなった。
俺の影が消えて、見上げると周りの人達も戸惑いの声が聞こえた。
「なんだあれ」
「今日はいいお天気だと思ったのだけど」
雲一つない、天気だったのに今の天気は夜のように暗かった。
雨が降るにしても、雲で空が覆われても暗くなるものなのか?
それに、太陽が輝いていた場所を見ると鳥肌が立った。
太陽は真っ赤に染まっていて、不気味に俺達を見下ろしている。
あれって、漫画で少し話された過去によく似ている。
確かあの話は、イヴが本格的に英雄だと崇められた理由の出来事だった筈だ。
思い出した、そうだ…パレードの日だったんだ。
じゃあ、あの話を実際にこの目で見る事が出来るのか?
楽しみというより、このどんよりとした空のせいか気分が沈む。
体も重い、身動きが取れず声を発する事も出来ない。
流石に可笑しいと思い、目だけを動かして周りを見ると俺のすぐ横で黒いものが動いているのが見えた。
大きな口を開いて、俺を食べようとしているさっきのゼリー状の物体がいた。
人々の悲鳴が聞こえるが、この物体は見えないのか俺の方を見る人はいなかった。
逃げる事も、抵抗する事も出来ずに俺はただ見ている事しか出来なかった。
あれは魔物だったのか…あの少年を助けた時以来危険な目に遭っていなかったから忘れていた。
視界が空の暗さではなく、真っ黒に塗りつぶされていく。
息も出来ず、苦しくて意識もだんだんと薄れていく。
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