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死闘続発★ホモら共存編

魔王(比喩)再び降臨

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「コージくん!! 迎えに来たよ!!」

リイサスさんが俺を迎えに来たのは、午前中に剣の練習が終わって昼食をもぐもぐした少し後だった。
ちょうどガレといちゃいちゃしていて、『そんだけラブラブなんだから、もう付き合ったらどうですか?』って言ったチーターの獣人さんに、マタタビを投げ付けてやったところ。

俺は人肌が好きなだけだから。ガレには気を許しただけだから。ガレぐらい仲良くなったら誰にだってするから。
あっ女の子には出来ないけどな!

「リイサスさん! ギルドは落ち着いたんですか?」

「あぁ、ヒュドラの身体だけど、売る先はほとんど決まったよ。後は実際の取引だけだ」

「へぇ~。……ヒュドラを欲しがる人達って……」

「大抵は研究機関だね。ヒュドラの毒に対する解毒剤や、毒を使った兵器の開発がほとんどだと思うよ。後は暗殺ギルドとか…王室から爪を売ってくれって言われた時は驚いたなぁ」

「えっ…!? あ、暗殺ギルド!? 王室!?」

売ったの!? 暗殺する人達のギルドに、猛毒売っちゃったの!?

「暗殺ギルドにも、何が何でも達成しなきゃいけねェ任務っつぅーのがあるんだよ。そういう場合に備えて、致死率100%の毒物を用意するのは珍しくねェ」

「うちのギルドも、ある暗殺ギルドの世話になった事があるからね。そこにだけ破格で売ったんだ」

せ、せせせ世話!? って事は……誰かをコロコロする依頼を……!!?

「あはは、そんな顔しないで。結構誰でも依頼してるんだよ? 拉致だけとかそういう依頼も承ってるしね。高いから庶民はそう気軽に使えないけど」

「暗殺ギルドと揉め事を起こせば依頼者の方が消される可能性もあるからな。……ま、暗殺者だし、当然ギルメンの奴らは影に隠れて生きてるし、依頼するまでが大変なんだが」

「あ、そっか…。…………というか、そんなに喋っちゃって大丈夫なんですか? 個人情報的な…」

「別に構わないよ。口止めされてるヤツは口止め料を貰ってるから、俺とルークしか知らないし」

口止め料! ふぉぉぉ! 闇取引みたいだー!!
政界との繋がり!? 大手企業のコンプライアンス違反!? マスコミへの賄賂!? 大物芸能人の不倫!?
ふぁー懐かしい…。母さんがよくゴシップ誌を買ってて、俺も読んでたなー。
正直、眉唾物も多かったけど、それなりに楽しかったんだよなー。
この世界には……、まぁ無いだろうな…。



「………ところでコージくん…」

ソファの上、ガレの膝の間に座る俺を見て、ニッコリと素敵な笑みを浮かべるリイサスさん。
……あら、何だか寒気が………?

「どうして俺達に無断でこっちに来たりしたのかな? シーガルから聞いて血管ぶちギレるかと思ったよ…? どんなに俺達が忙しくても、どこかに行く時はちゃんと俺かルークに許可を貰わないと……。俺、確かにそう言ったよね……?」

「ひぃ」

魔王だ…。やっぱりこの人が魔王だ…!!
リイサスさんったら、火炎属性なのに冷気垂れ流しちゃダメだよ…。俺ガクブルで凍っちゃうよ…。

助けを求めてガレに視線を送ると、ガレもリイサスさんと同じくニッコリ……。
………え? ガ、ガレさん…?

「まぁ俺はコージが来てくれて嬉しかったがよォ…。1人でここまで来たってのは正直どうかと思ってたんだ。世の中には悪い大人がいるんだぜ? どうすんだよ、俺みたいに睡眠薬草でも口に当てられたら。………コージのピンクなココ、茶色くなるまで犯されて、下手したらどっかのゲス共の肉便器として、一生飼い殺しにされてたかも知れねェんだぞ…?」

真面目な表情、真面目な声音でガレに言われて、ゾッとした。
確かにあり得ない話じゃない。
俺の容姿はこの世界じゃ優れているらしいし、奴隷が普通に存在するこの時代じゃ、むしろ可能性は高めかも知れない。

知らない男共の性奴隷とか絶対に嫌だ…。男とのセッセは百歩譲ってアリだとしても、愛の無いセッセだけは嫌。そこは譲れない。俺純情だから。


「………ごめんなさい…。……でも俺、皆に迷惑ばかり掛けてるし、送り迎えまで…」

「へ? 迷惑?」

リイサスさんが心底不思議そうな顔をするもんだから、俺は昨日思ったことを話した。
リイサスさんの家に無償で住まわせてもらってる事、試験無しにギルドに入れてもらった事、ジャックさんとロイに低レベルクエストに付き合ってもらっている事、忙しい筈のガレに剣を教えてもらった事…。



「「……はぁぁぁぁぁ~~~~~~~………」」


全部話し終わった後、リイサスさんとガレが同時に長いため息を吐いた。
…なんだ、その呆れたような顔は。やめろ、そんな目で俺を見るなぁ!

「あのねぇコージくん…。俺もルークもギルドの奴らも、この盗賊頭だって、みーーーんな君が大好きなの。愛してるの。甘やかしたいの! これだけ伝えてもまだ信じられない?」

「いや、多分違うぞ過保護野郎。コージは愛されている事を自覚している。自立したいとかもっともらしい事言ってやがるが、根本では『自分が迷惑を掛ける事で、愛して貰えなくなる』という事態を恐れているんじゃねェか?」

「あぁ、そうか…、なるほどな。嫌われたくないって事か。ははは、可愛いねぇコージくん。俺達がそんな事で嫌いになんてなる訳ないのに」

な、なんか勝手に話が進められている!?
いや、大まかに言えば間違ってないけどさ……。そんなハッキリと『嫌われたくない』って言わなくて良いじゃん! そんな、俺が愛に飢えてるみたいな言い方…!!
そーだよっ! 嫌われたくないんだよ! みんな大好きなんだよ! あっ恋愛的な意味じゃないからな!?
勘の良い大人なんか嫌いだっ!

「安心しろよコージ。少なくとも俺は、お前が何をしようが愛し続けるぜ? ほーらよしよし」

「ぅなー! わしゃわしゃすんなー!」

「あっズルいぞ盗賊頭!! 俺もする!!」

わしゃわしゃわしゃわしゃ

「わーーーっ! リイサスさんまでーっ!」

万人が認めるイケメン2人に頭をわしゃわしゃされまくって、俺はもうグッタリです……。
………………イヤとは言っていない。






「さて、と。コージくんは返して貰うぞ!」

「お前のもんじゃねーだろ。つか、俺も付いて行くがな」

「は!?」

「コージの剣術をまだ教えきってない。中途半端な技術は逆に危ねェからな。コージ、この後クエストに行くんだろ? 実戦訓練も大事だし、付き合うぜ?」

「マジで!?」

よっしゃ!
リイサスさんもルークさんも、1人でクエストに行かせてくれないからな~! これで、ジャックさんとロイのクエストの邪魔をしなくて済む!

「ぐっ…! お、俺も行く!!」

「えっ? リイサスさん…、大丈夫なんですか? お仕事とか…」

「このケダモノとコージくんを2人きりになんかにしておけないよ!」

「あーひっでぇ~。傷付いたわ~」

わざとらしくケラケラ笑うガレ。
別に異論はなさそうなので、リイサスさんもクエストに同行する事になった。

そんなわけでギルドに馬車で移動。
リイサスさんは俺の隣に座るガレを終始不満そうに見ていた。





「『南東の森付近の沼地に発生したゴーレム5体の討伐』ぅ? 随分とぬるいクエストに行くんだな」

「俺、まだF級冒険者だし。ガレとリイサスさんが付いて来てくれたからD級クエストまで受けられるけど、本来はE級クエストまでしか出来ないんだぜ?」

「だとしてもこっちの『西の森に巣を作ったゴブリン10体の討伐』の方が報酬も良いだろ? 同じD級だし」

うん、その通り。
ゴーレム5体の報酬は銀貨2枚で、ゴブリン10体の報酬は銀貨4枚だ。
だけどな、よくよく思い出して欲しい。俺の持っているスキルを。

俺は『愛技吸収』というスキルをゼロアから貰ってる。
それは、俺が魔族から愛された際、その魔族のスキルを1つだけコピーして習得するスキル。
この『愛技吸収』のスキルによって、俺は今までで4つのスキルを習得している。
スライムに愛された時の『ラブジュース』、セキに愛された時の『心情察知(熊獣人)』、セイに愛された時の『天喰』、オウに愛された時の『全言語理解』。

……問題は『全言語理解』だ。
耳で拾える言語に作用し、俺自身もその言語が使えるようになる…らしい。

1度、帰ってからゴブリンの討伐クエストに向かったんだ。
そしたらさ、ゴブリンが鳴くんだよ…。『お腹空いた』『ごはん、ごはん』って…。斬ったら『いたいー』って、『こわいー』ってさ……。
無理だった。殺せなかった。斬っちゃった所を治して退散してきた。

この世界のゴブリンは某スレイヤー作品とは違って、人間を拐って孕ませたりはしない。襲って装備や食料を奪ったりはするけど。
二足歩行の野生猿みたいな感じかな?
だからそこまで優先して駆除しなきゃいけない訳じゃない。

あの一件以来、俺はゴブリン討伐クエストは受けない事にした。精神がゴリゴリやられるから。

「~~~…という訳だ。ほら、ゴーレムは鳴かないだろ?」

「あー…それはキツいね……」

「冒険者には致命的じゃねーか…」

「だよな…。今までは『上位鑑定』を使って、珍しい薬草採取とかしてたけど、D級とかC級になったらそうもいかないよな…」

リイサスさんとガレも分かってくれたみたいで、3人でゴーレム退治に向かう事になった。
目指すは南東の森付近にある沼地。
目標は本来の達成数の4倍である、20体!
ゴーレムの核って、そこそこな値段で買い取ってくれるんだよな~!





********************




「次こそ、膝の上に乗ってもらうからね!」

馬車から降りて、リイサスさんが悔しそうに俺に言った。
馬車で移動中の時は未だ、頑なに誰の膝の上にも乗っていない。
なんか……、妙な意地が邪魔してさ。

「……お、いたぜコージ。ゴーレムが3体だ。『絶対防御』は…、張ってるな。よしっ、剣術の訓練再開だ。まず足を切断しろ。片足でも両足でも構わん。泥が元だからコージでも踏ん張れば斬れるはずだ。…切断したらゴーレムが倒れるから、両腕も切断し、左胸に軽く剣で傷を付けて核を抉り取れ。その間、他のゴーレムからの攻撃にも気を付けろよ」

「沼地に入る時には足元を良く見て入りなさい。たまにだけど、泥に戻っているゴーレムの核が落ちている事がある。冒険者が固形を保ったゴーレムに意識を向けている間に、腕だけを形成して沼の深い所に引きずり込んだりするから、気を付けて。それでうちのギルドでも何人か連れて逝かれたよ」

「…………ゴーレムこわ…」


前に戦った時は草原だったから、引きずり込まれるとか全然考えてなかった…。
でも、今回は沼地。
再生スピードが超早くなってる筈だから、斬ったらすぐに核を取り出さないと…。

「………そろそろ全部が背中を見せるぞ…。…………よし今だ行けコージ!」

ガレに背中を押されて、その勢いのまま1番近くにいたゴーレムの足に剣を入れる。
思った以上に固かったけど、でかい腕を振り下ろされないうちの素早く足の切断に成功!
ここら辺で他のゴーレムがこっちに気付いたけど、時すでにお寿司。
腕も斬り離して、ゴーレムの左胸に剣を差し込み表面の土を抉り取る。
そして見えた茶色の光を発する球体…。
これがゴーレムの核だ。
取り出すとゴーレムの体はただの土と泥に戻って、俺は核をアイテムボックスに放り投げ、残りの2体のゴーレムに剣を向けた。

2体同時はちょっと難しい。
でも大丈夫! 目には目を。歯には歯を。ゴーレムにはゴーレムを!

自然魔法!
ファンタジー世界あるあるの土魔法とやらを含んでいるから、土や泥から味方ゴーレムを作っちゃう事も可能なのだ!

いでよ俺のゴーレム! 俺が1体を倒すまで、もう1体を足止めして!


そう念じた途端、沼の一部が膨れ上がり、あっという間にゴーレムに変身した。

敵ゴーレムと見た目は変わらないけど、自然発生するゴーレムと違って、核は無い。動力は魔法発動者の魔力だ。
存在し、動き続ける限り発動者の魔力を吸い取り続けるから、普通の人は気軽に使えないんだけどね。


ドゴォッグググ…

巨体同士はドンドコやってる間に、俺に向かって腕を振り下ろしてきたもう1体を素早くコロコロ!
すると自動的に味方ゴーレムが土と泥に戻ったので、最後の1体を気を抜かずに始末する。
土や泥で汚れた体を祈願魔法で綺麗にしてると、ガレとリイサスさんが出て来た。
2人とも、何かあった時の為に茂みに隠れて見てくれていたのだ。

「…85点ってところだな。良くやった。ただ、最後の2体を魔法を使わずに倒さなかったのは減点要素だぜ?」

「いやー…、それでゴーレムの攻撃が当たったら、ガレもっと減点してたろ?」

「あぁ。『攻撃が当たる=死』だからな」

「だからだよ。俺は確実な手段を選んだんだ!」

「物は言い様だなw」

「ぐぬぅ」

いじわるガレめ…。
こんな時はリイサスさんに甘えるが吉。
リイサスさん! 褒めて褒めて!!

「すごいよコージくん! すっごくカッコよかった!!」

っはーやっぱりリイサスさんは分かってるなぁ~!





********************




裏設定というかなんというか……。


コージの家族は父、母、コージ、弟、犬の5人家族でしたが、実はそれぞれが異世界転移しています。

父→交通事故。ゼロアからコージと弟は元気にしていると聞き、一安心。営業の頃の経験を生かし、いずれ巨大商会を立ち上げる。離れた後も母一筋だが、最近よく男に尻を揉まれる。

母→交通事故。主婦の知恵チート。いずれ料理で改革を起こす。男の同性愛が蔓延る世界で腐った趣味に目覚め、ラブホというものを提案し、立ち上げる。

コージ→ご存知の通り。

弟→自殺。人外に異常に好かれて、魔族や亜人と共に兄を探して三千里。『人間以外には滅茶苦茶愛されるんです』の主人公。なお更新はほぼ止まっている。ごめん。

犬→老衰。犬の獣人になり、拾ってくれた主人(戦国の王)と仲良く暮らす。いずれ『邪神殺しの英雄』と呼ばれる。




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