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不幸の訪れ 5章
13話 説明
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…あの後、すぐに寝た俺は自分の犯した失態に気づかなかった。
「ふあぁ…」
今日も今日で、センセーの長〜い話に耳を傾けつつ寝るのを我慢し続けた。
そのお陰で、昼までで終わった。
「なあ…また行くのか?」
「あ、あぁ…そのつもりだけど?」
まだ、マルクから訳を聞くまでは言っちゃ駄目かもな…
「なあ…俺も行こうか?」
「いや、いいよ。俺の家の問題だし」
何と言っても、父さんにも説明しなくちゃだし。
父さん達の前であんなに魔法を使ったのは初めてだ。
問い詰められても仕方ないとは思う。
だけど…
「ちょっとだけ怖いかな…」
「え?なんか言ったか?」
「い、いや…何も?」
「そうか…」
?…なんか今日のリューはおかしいような気がする。
昨日あしらい過ぎたか?っというか宿題提出ってこの後、ちょっと集まって…だよな?
大丈夫か?
「そういや宿題どうしたんだ?」
「あぁ!あれは…その…」
「?」
「カイルに手伝って貰った…」
「マジか…」
あの兄ちゃんに手伝ってもらったのか…
というか、違ったな。
う〜ん…リューってちょっとかんが鋭い所があるしな…。
「あれから順番に学年の皆にすがりついていったら、ドアを開けてくれたのがカイルだけだったからさ!あははは…」
そこに押し付けたのか…
なんか不憫だな…。
「それで出来たのか?」
「出来なかった…」
だろうな…。
俺くらいじゃないと一晩じゃな…
「まあ、センセーに怒られるんだなっ!」
「うぅ…」
俺は手伝わない。
…センセー。イルスセンセーは、怒ると…怖かった。
実際に見たわけではないが、リューが宿題を忘れたと言った瞬間に教室の温度が氷点下になったのは確かだ…。
まあ、それは置いといて…、今は家の前に居る。
もう父さんは帰っているだろう。
…入りづらい。
「何してんの?」
「うわっ!」
ドア付近に植えてある木の後ろに隠れてた俺は、急に声をかけられた。
「な、なんだ…雅人か…」
心臓が飛び出るかと思った…。
「僕さ、よく考えたらまだ喋れないっていうキャラなんだけど?」
「え?じゃ、じゃあ…」
「うん。全く説明してないけど?」
「嘘だろ…」
雅人が嘘でも適当に言っといてくれたらそれに合わせてたのに…
「ホントのこと言う?」
「…うぅ。さ、最低限なら…で、でも転生のことは言わないぞ?」
「う〜ん…まあ、いいとは思うけど?まあ、僕は何も言わないから颯の好きにして?」
うぅぅ…雅人ってこんなに口がうまかったっけ?
「まあ…自分のタイミングで来なよ」
「…一緒に行く」
「…。行こうか」
ちょっとかっこ悪いが、本当に行きづらい。
…雅人。ニマニマし過ぎだ。後でしばく。
____________________________________________________________________________________________________
最後までお読みいただきありがとうございます。
また今回も少ないですね…。
すみません。
前回同様、誤字•脱字などがあれば、感想を通じてお知らせください。
これからもよろしくお願いします。
「ふあぁ…」
今日も今日で、センセーの長〜い話に耳を傾けつつ寝るのを我慢し続けた。
そのお陰で、昼までで終わった。
「なあ…また行くのか?」
「あ、あぁ…そのつもりだけど?」
まだ、マルクから訳を聞くまでは言っちゃ駄目かもな…
「なあ…俺も行こうか?」
「いや、いいよ。俺の家の問題だし」
何と言っても、父さんにも説明しなくちゃだし。
父さん達の前であんなに魔法を使ったのは初めてだ。
問い詰められても仕方ないとは思う。
だけど…
「ちょっとだけ怖いかな…」
「え?なんか言ったか?」
「い、いや…何も?」
「そうか…」
?…なんか今日のリューはおかしいような気がする。
昨日あしらい過ぎたか?っというか宿題提出ってこの後、ちょっと集まって…だよな?
大丈夫か?
「そういや宿題どうしたんだ?」
「あぁ!あれは…その…」
「?」
「カイルに手伝って貰った…」
「マジか…」
あの兄ちゃんに手伝ってもらったのか…
というか、違ったな。
う〜ん…リューってちょっとかんが鋭い所があるしな…。
「あれから順番に学年の皆にすがりついていったら、ドアを開けてくれたのがカイルだけだったからさ!あははは…」
そこに押し付けたのか…
なんか不憫だな…。
「それで出来たのか?」
「出来なかった…」
だろうな…。
俺くらいじゃないと一晩じゃな…
「まあ、センセーに怒られるんだなっ!」
「うぅ…」
俺は手伝わない。
…センセー。イルスセンセーは、怒ると…怖かった。
実際に見たわけではないが、リューが宿題を忘れたと言った瞬間に教室の温度が氷点下になったのは確かだ…。
まあ、それは置いといて…、今は家の前に居る。
もう父さんは帰っているだろう。
…入りづらい。
「何してんの?」
「うわっ!」
ドア付近に植えてある木の後ろに隠れてた俺は、急に声をかけられた。
「な、なんだ…雅人か…」
心臓が飛び出るかと思った…。
「僕さ、よく考えたらまだ喋れないっていうキャラなんだけど?」
「え?じゃ、じゃあ…」
「うん。全く説明してないけど?」
「嘘だろ…」
雅人が嘘でも適当に言っといてくれたらそれに合わせてたのに…
「ホントのこと言う?」
「…うぅ。さ、最低限なら…で、でも転生のことは言わないぞ?」
「う〜ん…まあ、いいとは思うけど?まあ、僕は何も言わないから颯の好きにして?」
うぅぅ…雅人ってこんなに口がうまかったっけ?
「まあ…自分のタイミングで来なよ」
「…一緒に行く」
「…。行こうか」
ちょっとかっこ悪いが、本当に行きづらい。
…雅人。ニマニマし過ぎだ。後でしばく。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
また今回も少ないですね…。
すみません。
前回同様、誤字•脱字などがあれば、感想を通じてお知らせください。
これからもよろしくお願いします。
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