【短編】怖い話のけいじばん【体験談】

瑕疵

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39歳　会社員　男性の書き込み
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独身時代、名古屋市のあるところで一人暮らしをしていたときの話です。

そこは新築で駅まで徒歩5分、間取りは1Kで風呂トイレも別という好条件のアパートだったのですが、同じぐらいのグレードの家よりも家賃が2割ほど安いようなところでした。

私は「これは良いところを見つけたぞ」と、嬉々としてその部屋を借りたわけです。


しかし入居してから数日後、寝ている時に金縛りにあったのです。

体が動くようになってから部屋の中をよく観察してみると、ベランダの四方に盛り塩とお祓いをしたような痕跡が残っていたのです！

さらに、掃除をしたはずの部屋の隅から、小さなガラスのかけらがいくつも出てきます。

また、遊びにきたとき友達は「壁から手が出てくるのを見た」と言って帰ってしまうし、仕事中に骨折してしまったこともありました。


これは流石に、さすがにか？と思っていたのですが、極めつけはある真夜中のことです。

一人の女性が私の家を訪ねてきて、「ここに○○という子が住んでいたはずですけど……」と言ってくるのです。


いい加減私も怖くなり、それを機に引っ越しをすることになりました。

明らかにいわくつきの物件ですからね。


契約を解除したいと大家さんに電話をしたとき、「何か、ありましたか？」と聞かれたことが一番怖かったです。

あの部屋で過去に何があったのでしょう。


その物件があった場所には、今ではタワーマンションが建っています。