35 / 51
お買い物!お買い物!
しおりを挟む
茫然自失のお嬢様を放置し、やってきました下町!いやぁ、買い物日和で何よりです。
ブランシュ嬢に付き合わされてちょっと時間食ったけど、まだ店を見て回れるくらいの余裕はある。まあ、買い物といっても旅に必要なものなんて何を持っていけばよくわかんないので、半分は冷やかしだけど。
なにせこの世界のこの時代の庶民。前世の日本なんかとは大違いで、まず服は基本汚れたら洗う。つまり汚れない……というか、汚れが目立つまでは毎日同じ服を着るのが当たり前なのだ。お貴族様なら取っ替え引っ替えもあるだろうけど、庶民は服にお金かける余裕なんてないしね。
下着は流石に服よりは変えるけど、それでも洗濯とかはまとめて!ってなってるんで、下手すると一週間に一回とかしか洗わない。まあ、私達農業従事者は街に住んでる人よか汚れる頻度が高いので洗う回数も多いけど。
ちなみに寮では洗濯専任の下働きが居るので、皆はその人に洗って貰っている。ただ、私も服は出すけど下着は恥ずかしいのでこっそり自分で洗ってる。その辺は前世の感覚が残ってる様だ。それにみんなが一度に出すから、どれが誰のかわからなくなる事もよくあるしね。もし下着を洗濯に出して他人のが戻ってきたら嫌だし。
話が逸れたけど、旅に出る以上は替えの服が結構必要よねえ。頻繁に洗えないだろうし。ラノベでよく魔法でちゃちゃっと洗ったりするシーンあったけど、私の使える魔法では出来ないしなあ。というか、『浄化の魔法』ってそうとう都合の良い魔法よね。原理が謎だわ。よくあるのが体に水魔法を纏ったあと風魔法で乾かすとかでしょ?水被っただけで身体が綺麗になるわけないじゃん、とか思うんだけど。それに冷風で水気飛ばすだと、体温下がって風邪引きそうだし、温風で乾かすと乾燥肌がヤバい。
一応内緒でいろいろと試してはみたけど、無理という事に落ち着いたので、普段は清拭だけで済まし、時々こっそりとタライ風呂、に落ち着いた。うーん……タライは旅に持っていけるのかなあ。
取り敢えず服は古着を何着か買って、下着は特急で作るしかないから生地を買おう、と決めて衣料品店を回る。この時代ではまだ服も下着も生地を買って自分で作るか、ちょっといいのなら仕立てて貰うのが当たり前だ。あとは好みだったりサイズだったりで着なくなった服を売るので、それが売ってる古着屋さんで買うか、だね。季節によってもあるしね。
一部の上級市民向けに既製品売ってる店もあるらしいけど、前世のファストファッション売ってる店みたいにバカでかい店舗に出来ないから、サイズの問題があるんでほとんど置いてある服は見本みたいなもんらしい。
古着屋さんでめぼしい服を物色する。色とかあんまり好みの無いなあ。部屋に備え付けのチェストはあるけど、たくさんは仕舞っとけないし。あ!そもそも旅行鞄は要るかな?こっちに出てきた時に使ったやつは借り物で、すぐに返しちゃったんだよね。確か移動は馬と荷馬車に乗ってくんだったよね。多少大きくても大丈夫かなあ。
ブランシュ嬢に付き合わされてちょっと時間食ったけど、まだ店を見て回れるくらいの余裕はある。まあ、買い物といっても旅に必要なものなんて何を持っていけばよくわかんないので、半分は冷やかしだけど。
なにせこの世界のこの時代の庶民。前世の日本なんかとは大違いで、まず服は基本汚れたら洗う。つまり汚れない……というか、汚れが目立つまでは毎日同じ服を着るのが当たり前なのだ。お貴族様なら取っ替え引っ替えもあるだろうけど、庶民は服にお金かける余裕なんてないしね。
下着は流石に服よりは変えるけど、それでも洗濯とかはまとめて!ってなってるんで、下手すると一週間に一回とかしか洗わない。まあ、私達農業従事者は街に住んでる人よか汚れる頻度が高いので洗う回数も多いけど。
ちなみに寮では洗濯専任の下働きが居るので、皆はその人に洗って貰っている。ただ、私も服は出すけど下着は恥ずかしいのでこっそり自分で洗ってる。その辺は前世の感覚が残ってる様だ。それにみんなが一度に出すから、どれが誰のかわからなくなる事もよくあるしね。もし下着を洗濯に出して他人のが戻ってきたら嫌だし。
話が逸れたけど、旅に出る以上は替えの服が結構必要よねえ。頻繁に洗えないだろうし。ラノベでよく魔法でちゃちゃっと洗ったりするシーンあったけど、私の使える魔法では出来ないしなあ。というか、『浄化の魔法』ってそうとう都合の良い魔法よね。原理が謎だわ。よくあるのが体に水魔法を纏ったあと風魔法で乾かすとかでしょ?水被っただけで身体が綺麗になるわけないじゃん、とか思うんだけど。それに冷風で水気飛ばすだと、体温下がって風邪引きそうだし、温風で乾かすと乾燥肌がヤバい。
一応内緒でいろいろと試してはみたけど、無理という事に落ち着いたので、普段は清拭だけで済まし、時々こっそりとタライ風呂、に落ち着いた。うーん……タライは旅に持っていけるのかなあ。
取り敢えず服は古着を何着か買って、下着は特急で作るしかないから生地を買おう、と決めて衣料品店を回る。この時代ではまだ服も下着も生地を買って自分で作るか、ちょっといいのなら仕立てて貰うのが当たり前だ。あとは好みだったりサイズだったりで着なくなった服を売るので、それが売ってる古着屋さんで買うか、だね。季節によってもあるしね。
一部の上級市民向けに既製品売ってる店もあるらしいけど、前世のファストファッション売ってる店みたいにバカでかい店舗に出来ないから、サイズの問題があるんでほとんど置いてある服は見本みたいなもんらしい。
古着屋さんでめぼしい服を物色する。色とかあんまり好みの無いなあ。部屋に備え付けのチェストはあるけど、たくさんは仕舞っとけないし。あ!そもそも旅行鞄は要るかな?こっちに出てきた時に使ったやつは借り物で、すぐに返しちゃったんだよね。確か移動は馬と荷馬車に乗ってくんだったよね。多少大きくても大丈夫かなあ。
1
お気に入りに追加
785
あなたにおすすめの小説
スキル【合成】が楽しすぎて最初の村から出られない
紅柄ねこ(Bengara Neko)
ファンタジー
15歳ですべての者に授けられる【スキル】、それはこの世界で生活する為に必要なものであった。
世界は魔物が多く闊歩しており、それによって多くの命が奪われていたのだ。
ある者は強力な剣技を。またある者は有用な生産スキルを得て、生活のためにそれらを使いこなしていたのだった。
エメル村で生まれた少年『セン』もまた、15歳になり、スキルを授かった。
冒険者を夢見つつも、まだ村を出るには早いかと、センは村の周囲で採取依頼をこなしていた。
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
まさか転生?
花菱
ファンタジー
気付いたら異世界? しかも身体が?
一体どうなってるの…
あれ?でも……
滑舌かなり悪く、ご都合主義のお話。
初めてなので作者にも今後どうなっていくのか分からない……
初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる