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ある日、俺とエリザベッタは寝室にあるベッドの上でお話し合いをしているのですけど、
その最中にエリザベッタが俺の唇を奪い、口の中に何かを入れてくると
俺はそれを飲み込んでしまっているので手遅れだった。
「あ……!」
エリザベッタとキスをしていた俺は急激な倦怠感に襲われ
そのまま彼女の上に覆い被さるような形で倒れこんでしまった。
起き上がれなくなってしまい助けを求めようとするが、そんな最中に今度は胸元に強烈な衝撃を覚え思わず悶絶する。
それは痛覚を伴ったものだったのでかなり強く殴った事が分かる。
俺はゆっくりと視線を向けると、 目の前には拳を握ったエリザベッタの姿が。
しかもその目は赤く血走っており、息遣い荒く完全におかしい状態であった。
俺はこの時ようやく理解する事が出来、遅まきながらとんでもない失敗を犯して
しまっていたということに気付かされたが後の祭り。
「あなたが悪いんですよ旦那様……」
と意味不明な言葉を発してから暴行を始める彼女に抵抗したものの筋力差の為敵わなかった俺は
されるがままにされていると服を引き裂かれて裸体を晒す破目になり突起を吸われた瞬間
これまでに味わえなかった感覚が俺を襲い脳内ではアドレナリンが大量に分泌される
結果となり全身が過敏になってしまっていて……。
「ふふっ、貴方の大きなモノを私が口で慰めてあげますね♡」
「まぁ……また大きくなりました♪」
ズボンを脱ぎ捨て大きくなったペニスを取り出すエリザベッタに対し俺はなす術もなく震えるだけで
そんな風にされていいはずもないと思いながらも下半身に溜まってきた熱に抗えずにいたのだけれども
いきなり下着の中に頭を突っ込んできた姫様に驚き困惑してしまう一方で彼女は何処で覚えてきたものなのか
舌技を駆使して巧みに責めてくるものだからたまらず声を出してしまっていたのである。
それを見た彼女はにんまり微笑むと更に激しく動かしてきてそれから程なく射精感が高まっていく中
「あら?  随分早いですね……気持ちいいんですか?」
「これが欲しいからわざとやったんじゃないでしょうね」
「本当にいじわるなお方、責任取って下さいね!」
翌朝目覚めた俺の隣で幸せそうな寝顔をしていたエリザベッタを
起こし着替えを済ませてから二人で朝食を取っていると
第一王子に呼び出され俺の部屋へ向かう途中、階段を踏み外して転げ落ちたらしく
骨折こそ免れたものの複雑に捻じ曲がってしまった右足首を治そうと治療師を呼んだが
やはり無駄に終わり絶望感に打ち拉がれる彼女が余りにも可哀想だったために優しく抱擁して
やって何とか気持ちだけでも切り替えて欲しいと促すと泣き出し
謝罪の言葉を口にし始めたが泣き止んだところで彼女を自室へと連れていき
「俺のを挿れていいのかな?」
と言うも、
「今は何も考えられません……ごめんなさい」
と、うつ伏せにされ上からのしかかられ背後から突かれるようにして挿入されていくのを感じつつ、
ひたすら謝り続けるのだったが……やがて俺は彼女の胎内で果てていた。
それが終わると今度は正常位に移行して交わったりしつつその後も散々励んでいる内に夜になってしまい、
結局俺は彼女の膣内から己を抜き取ることができなかった。
するとその時突然、今までで一番激しい快感が襲ってくるのを感じたので戸惑っていたが、
彼女の方は限界を迎えていたようだ。
結局俺はその夜、
「ご主人様、これからは毎日可愛がってください!  たくさん子種を頂戴したいです。大好きです……」
という可愛すぎるお願いを受けて彼女をめちめちゃにしてやり、お互い満足するまで繰り返し行為を
続けたおかげで翌々日は大変ではあったが、久しぶりに清々しい朝を迎えることができた。
しかしまだやらなければいけないことがあった。
この世界の仕組みをある程度把握する必要があるからその為の情報を得るための準備を行おう。
とりあえずは国について、そしてそこに住む者達がどのような生活を
送っているかなどを探らないといけないと考え、
まずは第一王子を頼るとしようと思って部屋に赴き相談を持ち掛けると、
「わかったぞ」
と言いあっさり解決してしまったのである。
どうやらとんでも無い勘違いをしており自分が王族に連なるものだと知ったことで嬉しさから
暴走しているのだという判断の下であった為、 彼からの熱烈な愛の告白を受けた。
彼の態度を見る限り嘘とも思えないがそれでも疑惑は拭いきれなかったので暫くは様子を見ていたが、
あれこれ考えてみて結論としてその想いは真実のものだと思い直した。
というのも昨晩の彼の行動は、確かに自分勝手で強引かつ大胆で傍若無人と言えるものであったからであり、
そういったものは昔から変わらず好きだったのだ。
なので正式に求婚を受け入れて結婚式を挙げると
「今日からお前を生涯かけて守り抜いていくからな。可愛い女の子を作って子供を作るんだ。
安心しろ。お前一人ぐらい増えてもちゃんと面倒見てやるから心配せず甘えてろ」
と言ってくれた。
とても心が温かくなって幸せな気分になれたので、感謝の意を込めて接吻を行うと抱き寄せてくれて
胸板の硬さや汗の匂いも心地良いと感じた。行為を終えて後処理を行い風呂に入ることになった。
脱衣所で服を全て脱がされた後浴室に向かうとそこでも甲斐甲斐しく世話してくれるので
任せておいてとだけ伝えて後は大人しくしていたが、
「相変わらず綺麗な身体付きだな。俺との子供とか作ろうな」
などと軽口を叩かれていても特に不快になることはなかった。
その後は普通に洗いっこしたりした後、身体にタオルを巻き付けてもらい、
洗面所から出て先程の居間で続きを行ったのであるが……。
その後、第二王女の部屋にお邪魔したんだが、 色々と説明を受けるもいまいちよく分からなかった。
だが、
「分かったようなフリをして適当に合わせておけばいいんじゃないですかね。
正直俺もよく分かっていませんでしたから」
と話す彼に思わず吹き出してしまい、二人共同じ状況という事で納得出来たのもあって
どうにか話がまとまり 晴れて結婚の許可がおりたところ
「さて、せっかくですしお姉さんと一緒に湯浴みに行きましょうか」
と言われた。断ろうとも思ったけれど 一応向こうが誘っているわけだし断るのも失礼だと気付いて 
同行することに。
何だかおかしな話の流れになった。
お風呂に行くって言っているのに何故か服を着たまま連れて行かれることになるなんて。
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