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「ただいま帰りました」
そう言うとぎゅっと抱きしめられる。
しばらく抱擁されるとようやく解放してくれた。
その人物は私の頭を撫でると微笑みながらこう言ったのだ。
「おかえり、リリアーナ」
そう言うと額にキスをしてきた。
その人物の正体はサディエルだった。
どうやらベッドで寝ている間に帰って来ていたようだ。
起き上がるとサディエルは心配そうに覗き込んでくる。
「大丈夫か?」
そう聞かれたので笑顔で答えた。
もちろん嘘である、まだ頭がくらくらしていたからだ。
ただ、その表情を見たサディエルは納得したようだった。
私が元気だと知って安堵の溜息をつくと、椅子に座って話しかけて来た。
いつものように優しい口調で、いつもの日常が始まったと思える雰囲気だった。
だからつい油断してしまった。
彼の本性を暴けるチャンスだったというのに……!
「あの、サディエル様、その、教えて欲しくて」
「ん、なにかな?」
彼は優しく聞き返してくれる。
その仕草からは普段のおちゃらけた様子は見られない。
仕事モードの顔だ。
こうやって聞くことで、私の疑問を解消しようという意思が見える。
(私を不安がらせまいとしてわざとそうしてるのよね……多分。本当に良い人なのかも。
それに比べてエレフセリア王太子殿下は、ほんとひどい人だったわ。自分の気持ちばかり押しつけて
最低よ。
いや、あんなやつと比べたらいけない。比較してはいけない相手なのに……。ダメだ。
今は目の前のことを考えないと……)
「サディエル様が、その、マインドコントロールで、私を殺してしまった事は分かったの」
「ああ」
「その、そろそろ、サディエル様にご迷惑がかかってしまうかなって」
「そんなことはない」
そう断言したその顔は真剣そのものだった。
今までなら冗談で返すことも出来たのだが、この時ばかりはその気になれなかった。
「俺は迷惑だとは思わない」
「でも」
「むしろ望むところだよ」
「え……」
「ああもう」
彼は立ち上がると言った。
「好きだ」
突然の言葉だった。まるで、今日は天気がいいよ。とか言う感じだったから
一瞬何を言われたのか分からず固まっていた。
(あ、好きってライクの意味……)
そこでハッとする。
「ちょ、サディエルさま?」
「なんで戸惑う?」
そう言われてますます固まる。
「っていうか、指輪まで上げて、なんで王妃にしているのに」
「……」
言葉が出なかった。何が言いたいかというとつまりその告白について考えていたということだが、
その時の感情をうまく説明する事ができなかったのだ。
なので思ったことをとりあえず口にしただけだったりする。
だがそれは今の自分にはとても難しい作業だったらしいという事だけが理解できた。
ふとしたきっかけだったと思う、あの時サディエルの部屋を訪れた時に何か違和感を感じてたんだけど、
それがわかったの。あの部屋に漂う不思議な香りが違ったものになっていたのに気づいた。
サディエルの体臭に混じって別のにおいがあるのを感じたのでした。
なんだっけ?香水みたいな香り。まぁいっかと思ったけど、その後いろいろあって結局聞けないままになって
しまったんだよねぇ。後、なんかサディエルって意外にドSかもしれないと思ってしまった。
でもそういうところも嫌いじゃないよ。ギャップ萌えってやつよね、でも、そんな事では無くて……。
「サディエル様、お願いがあるんです、虐めないでください」
泣きそうな声で言った。しかしサディエルはきょとんとしていた。
「何の話だ」
「サディエル様の事です」
「俺は俺だが?」
「その……いじめないで、くれませんか?」
「何のことかさっぱり分からないが?」
サディエルは首を傾げた。
しかし目は笑っていない。
真正面から見ると怖い、すごくこわいです、
やっぱりこの人は悪魔だと思いました。
私はサディエルと向き合って会話をする事にしました。
というより、気迫が違う。
正直蛇に睨まれたカエルなのです。
「サディエル様、怖いです」
「そうか? 今のお前見ていると、なんか虐めたくなる」
「虐めたらダメですよ」
そう訴える。サディエルはまだ疑っているようで鋭い目付きのまま聞いてきた。
「さっき言った事をちゃんと思い出すまでは止めないか?……さあほら思い出せ」
その言葉を聞いて背筋がぞくっとする。
(思い出せないで、このまま放置されたら殺される!! きっとそうだ。これは脅しだ)
そしてさっき言った言葉を脳細胞フル活動させて必死に思い出す。
えっと確か、
『その……ごめんなさい、迷惑が掛かるかもだけど。でも私……』
(そうだ!そう言うつもりだったのに!!)
「ち、違うんです!」
私は必死に否定する。
しかし、私の反応を見て満足したサディエルは口の端を釣り上げると
微笑んだまま私の方に歩いて来る。
逃げようとしたらすぐに捕まって、またベッドの上に座らされてしまう。
「俺も悪かった」
そう言って抱きしめてくる。私は何が起こったのかわからなかったが安心してしまう。
(あれ?どうなっているんだろう?どうしてこんなことになったの?私はこの人に、
何を期待しているのだろう?
この人の行動基準は何かおかしいのは確かだと思う。ただの親切なおじさんでは無いみたいだし)
「まぁ、あれだ。お前の勘違いだ。気にしないでいい。それとも」
耳元で囁かれる、低い声だ、
「まだ足りていなかったのか?」
ぞくりとするような色気が漂ってきたかと思うと唇を吸われた。
舌が絡み合い唾液を交換し、やがて離れて行く。名残惜しいような気がしたのは気のせいだろうか。
いや、気のせいではないのだ。そうでなければ今自分がこうしていないはずがないのだから。
「サディエル様、これ以上は」
「それ以上を望んでいたんじゃないのか?」
そう言って首や肩や耳に唇を寄せる。思わず声が出てしまう。
そのまま服を脱がされそうになった時ドアの方で音がした。
2人ともピタリと止まる。
(誰……?)
恐るおそるドアを開けるとそこには使用人が立っていた。
何かを手に持っていたようですが、それを受け取るとそのまま扉を閉めてこちらに戻って来る。
そして無表情でそれをサディエルに差し出したのです。
(ひょっとして見つかっちゃった!?)
私が慌てている横で平然と受け取るサディエルが見えた。
どうやら見られてはいないようだがほっと乳房をなでおろした。
そう思いながらも何故かその光景にモヤモヤするものを感じるのです。
一体何でしょうか?
(わからない。ただこの感じは何なんだろう?)
私が困惑している間も何やら小箱のようなものを開いていたのです。
その中身が何かは分からなかったのですが 嫌な予感しかしませんでした。
その小箱の中には色とりどりの金平糖が入っていたのです。
「え」
「食え、まずは3つな」
そう言われて3粒取り出すと口に
入れられる。
甘さが口の中に広がったところで私の頭をくしゃくしゃと撫で回してくるの
で やめてくださいと訴えてみるのだが聞き入れてもらえなかったのだ。
そして、箱を返すと
「残りはまた後で」
そう言いながらそっと服を直してくれます。
ただ、私の着るワンピースは乳房が大きい為ボタンの位置の関係で谷間が大きく見えています。
ただ着替えただけなのにすごく恥ずかしくてサディエルに背を向ける。
「……」
背後からの視線に気がついたもののどうしようも出来ないのだった……。
私が服を着るとサディエルは立ち上がったようだった。
そしていつものような優しい声で言う。
「俺は仕事に戻る。しっかり休むといい」
そう言う彼に少し不安になる。
(もう行ってしまわれるのかしら?……でもあまり長く居ても私の仕事を増やすだけだわよね)
私も早く仕事を覚えて自分の立場を確立しないといけないとは思うので仕事に戻るべきなのは
分かってはいますが。
でも……
(もう少し一緒にいて欲しかったな……)
「そうそう、1人でするなよ」
(え?)
その瞬間、顔が熱くなった。
(な、何を考えて……)
でもそんなこと言えないよ……。
1人取り残される。私は急いで布団を被る。
サディエルが帰った事を確認した私はため息をつく。
結局聞きたかった事ははぐらかされてしまったような気がした。
だから今度は勇気を出してみようと頑張ってみた。
しかしそんなに簡単に上手くいかないことはよくわかっていたのでした……。
そして、悶々していると自序にむらむらしてくるのでした。
「え、何で」
サディエルの事を考えていたらトロ―とした液体が花弁からあふれ出す。
「嘘でしょ」
私だって乙女なのだから濡れることは良くあることでしたが 今回の感覚はいつもとは違うことに驚きました。
(これって、つまりサディエルさんのことが好きな証拠なのかも。ああどうしましょう。こんな状態じゃ
仕事にならないわよ……!)
しかも今まで以上の強い感情だったのでした。
(好き、大好き!あ、そうか。サディエルさんが好きなんだ、だからドキドキしておかしくなりそうなんだ、
きっとそうよね。だったらいいか)
しかし冷静になったら何がいいのか分かりませんね……。
「サディエル様!」
私はサディエルの姿を見るなり駆け出していた。後ろから呼び止められたが振り切った。
もう待てなかったのだ。我慢ができない状態だったのである。
「どうした? リリアーナ」
「ごめんなさい、我慢できなくて」
「だから?」
「え?」
「俺公務中だよ」
「う」
「それで、どうして欲しいの?」
「弄って」
「触るだけ?」
「中を、ぐちゃぐちゃにかきまわすの」
「了解」
サディエルはその大きな手で器用に下着ごとワンピースを取り払う。
そして指先が割れ目をなぞり蜜壷へと埋められていく。
何度も繰り返してきた動きなので特に驚くことは無かった。
だがしかし、次の一言で思考が完全に止まった。
「あれはなんだ?」
「え、え?」
サディエルが見ている方向を振り返ってみると そこにあったのはテーブルだった。
先ほどまで私がいた部屋だ。
そこにはテーブルと椅子、その上に小さな木の食器や花瓶が置かれていた。
そこまでしか確認できなかったがそれだけで十分だった。
「……見ちゃったんですか?」
涙が出てきた。羞恥からだった。
「自分でしたな」
「ううう、だって」
サディエルの問い掛けに俯き答えられなかった。
「サディエル様、いじわるです、あんなところに隠すなんて。
ひどい、恥ずかしかったです、見られたくなかったです、サディエル様」
泣きながら抗議する、私は子供のようにわんわん泣き出していました。
「悪かった。ごめんな、リリアーナ」
私は顔を伏せたままサディエルの声を聞く、謝ってくれているが
その声音からは反省の色が
まったく感じられないのであった。
「本当に悪いと思ってるのか?リリアーナ」
「だって」
「まぁ、聞き過ぎなんだろうな」
「へ?」
「さっきの金平糖、ちょっとな。色々と入ってたらしいぞ」
サディエルが何か言ったが聞こえませんでした。
それ程衝撃的だったのです。
「色々ですか?」
(さっきのが色々、え、えーと他にも)
「まぁそういうわけだ。続きするぞ」
サディエルの指が再び中に侵入してくる。
さっきよりも乱暴だ。
しかしそれが気持ち良いと思った私は身もだえて行くのです。
「もっと弄って」
「大胆になるな、お前盛ると」
「いやああっ!」
サディエルに両足を大きく広げられ腰を抱えられ逃げられなくされる、まるで串刺しのようだ。
彼の身体の分厚さに改めて恐怖を感じた私は悲鳴を上げる。
「こんなのやだ」
「大丈夫。ちゃんと可愛がるから」
(全然優しくない!!怖がらせようとしているの?私はただ、サディエルに喜んで欲しいだけで、
だから恥ずかしいけど勇気を出して頑張ったんだよ? なのに!!)
私の抗議を聞き流しながら無表情のままじっと見て来る彼、その視線に耐え切れなかった
私はぎゅっと目を閉じるのでした。
(駄目だ、何も考えられなくなる。気持ち良すぎる。もう限界)
そう思った途端、指の動きが止まった。
「なんで」
「俺の事見てないとあげない」
そう言いながらぐりぐりと中を浅く刺激する。
「ひぃぃぃ」
サディエルの舌が乳房の突起を押しつぶす。ざらつく舌が絡みついて吸われる。
同時に中に埋められた指が暴れ回るのだ。
快楽と言う名の破壊行為によって意識を保つことができないまま喘がされてしまうのだ。
(苦しい……このままだと)
(ああもうどうなってもいいかも……どうなったら解放されるの?)
絶頂が近づいていた時だった、指先が膨らんだ部分を捉えて押し込んだ瞬間。
目の前に火花が散るような快感を感じて……そこから記憶が無かった。
ただ気が付いたときには私の上で何か作業をしている姿がぼんやりと見えていた。
でも作業をしている割にその人は忙しそうではないように見えた。
だから気になったので声をかける事にする。
「サディエル様、おはようです」
「ああ、起きたな」
そう言いながら取り出したのは魔法式のローターのリモコンなのでした。
「へ」
「気絶したから、ちょっと中断したが、俺が満足してないからね」
そう言いながらスイッチを入れられる。
中に入っクリスタルの欠片で創造さたローターが暴れ始める。
「ああああ」
「俺が仕事終わるまで、そいつで遊んでなさい」
「やだ」
「良いの? 嫌がって」
「何が嫌なんでしょう」
「そうだね。リリアーナには分からないかもしれないな」
そう言いながら私の乳房に指を伸ばしてくる。
乳房をもまれながらキスをされた。
サディエルに唇も中も全て蹂躙されている感覚に酔いそうになる。
そのまま首筋を強く吸い付かれる。
強く吸われた部分が痛くて顔も熱くなったのがよくわかった。
そして、その後本当に放置される。
「あっ、ダ、ダメ、つっっっっ」
「ダメ? いいもっとの間違いじゃ無くて?」
「やだ、虐めないで」
「俺何もしてないよ」
「中の出して」
「自分で指入れて掻き出せば」
「それはヤダ」
(絶対に無理)
と脳内で絶叫する。しかし言葉に出来なかったのだ。
ただ心の中ではずっと否定するしかできないでいました。
(絶対ありえない。できる訳がない)
いくらなんでもその行動はできないと思うのです。
しかしサディエルは全く躊躇せずにそれを要求してきた。
この男は時々とんでもないことを言うことがあるのである。
「ねぇ、これで感度上げてないんだよね」
「今日は弄ってないぞ」
「うそ、激しいよ、スイッチ切って」
そう懇願してもリモコンを持つ手は動かない。
「本当に遊んでるでしょ」
そう聞いてもサディエルは弄るリモコンを止めてくれない。
振動の強度も上がる。更に奥までねじ込まれた。
今まで以上の強い快楽の波に流されていく感覚があった。
理性も溶けて行きそうな感覚、このままでは……!
(本当にまずいことになるよ……!!)
私が限界になるとサディエルが
「そろそろ限界かな、まぁ、よく頑張ったな、リリアーナ」
そう言いながら頭を撫でてくれる。
そっと抱きしめてくれる。
こんなに幸せでいいのだろうか?
「サディエル様、お腹すいた」昼飯の催促に行くのは毎日のこと、
だがいつもとは違う場所だった。
いつもより足早に、サディエルがいる部屋の扉の前に立つ。緊張しながらノックした。
……いつもならすぐに返事があるのに何も聞こえない。
不思議に思いながらもう一度ドアに手を掛けようとしたが開けられない、
外から鍵をかけられているのだろう……。
こうなると内側から開かないと部屋に入れない。
どうしようか考えている時に後ろから声がかかった。
いつも聞いている聞きなれた声だった。
だがその時私は何故かサディエルの顔を見る事ができず、ただ床を見つめることに
精一杯だったのである。
どうしてこうなっているのでしょうか?
そう言うとぎゅっと抱きしめられる。
しばらく抱擁されるとようやく解放してくれた。
その人物は私の頭を撫でると微笑みながらこう言ったのだ。
「おかえり、リリアーナ」
そう言うと額にキスをしてきた。
その人物の正体はサディエルだった。
どうやらベッドで寝ている間に帰って来ていたようだ。
起き上がるとサディエルは心配そうに覗き込んでくる。
「大丈夫か?」
そう聞かれたので笑顔で答えた。
もちろん嘘である、まだ頭がくらくらしていたからだ。
ただ、その表情を見たサディエルは納得したようだった。
私が元気だと知って安堵の溜息をつくと、椅子に座って話しかけて来た。
いつものように優しい口調で、いつもの日常が始まったと思える雰囲気だった。
だからつい油断してしまった。
彼の本性を暴けるチャンスだったというのに……!
「あの、サディエル様、その、教えて欲しくて」
「ん、なにかな?」
彼は優しく聞き返してくれる。
その仕草からは普段のおちゃらけた様子は見られない。
仕事モードの顔だ。
こうやって聞くことで、私の疑問を解消しようという意思が見える。
(私を不安がらせまいとしてわざとそうしてるのよね……多分。本当に良い人なのかも。
それに比べてエレフセリア王太子殿下は、ほんとひどい人だったわ。自分の気持ちばかり押しつけて
最低よ。
いや、あんなやつと比べたらいけない。比較してはいけない相手なのに……。ダメだ。
今は目の前のことを考えないと……)
「サディエル様が、その、マインドコントロールで、私を殺してしまった事は分かったの」
「ああ」
「その、そろそろ、サディエル様にご迷惑がかかってしまうかなって」
「そんなことはない」
そう断言したその顔は真剣そのものだった。
今までなら冗談で返すことも出来たのだが、この時ばかりはその気になれなかった。
「俺は迷惑だとは思わない」
「でも」
「むしろ望むところだよ」
「え……」
「ああもう」
彼は立ち上がると言った。
「好きだ」
突然の言葉だった。まるで、今日は天気がいいよ。とか言う感じだったから
一瞬何を言われたのか分からず固まっていた。
(あ、好きってライクの意味……)
そこでハッとする。
「ちょ、サディエルさま?」
「なんで戸惑う?」
そう言われてますます固まる。
「っていうか、指輪まで上げて、なんで王妃にしているのに」
「……」
言葉が出なかった。何が言いたいかというとつまりその告白について考えていたということだが、
その時の感情をうまく説明する事ができなかったのだ。
なので思ったことをとりあえず口にしただけだったりする。
だがそれは今の自分にはとても難しい作業だったらしいという事だけが理解できた。
ふとしたきっかけだったと思う、あの時サディエルの部屋を訪れた時に何か違和感を感じてたんだけど、
それがわかったの。あの部屋に漂う不思議な香りが違ったものになっていたのに気づいた。
サディエルの体臭に混じって別のにおいがあるのを感じたのでした。
なんだっけ?香水みたいな香り。まぁいっかと思ったけど、その後いろいろあって結局聞けないままになって
しまったんだよねぇ。後、なんかサディエルって意外にドSかもしれないと思ってしまった。
でもそういうところも嫌いじゃないよ。ギャップ萌えってやつよね、でも、そんな事では無くて……。
「サディエル様、お願いがあるんです、虐めないでください」
泣きそうな声で言った。しかしサディエルはきょとんとしていた。
「何の話だ」
「サディエル様の事です」
「俺は俺だが?」
「その……いじめないで、くれませんか?」
「何のことかさっぱり分からないが?」
サディエルは首を傾げた。
しかし目は笑っていない。
真正面から見ると怖い、すごくこわいです、
やっぱりこの人は悪魔だと思いました。
私はサディエルと向き合って会話をする事にしました。
というより、気迫が違う。
正直蛇に睨まれたカエルなのです。
「サディエル様、怖いです」
「そうか? 今のお前見ていると、なんか虐めたくなる」
「虐めたらダメですよ」
そう訴える。サディエルはまだ疑っているようで鋭い目付きのまま聞いてきた。
「さっき言った事をちゃんと思い出すまでは止めないか?……さあほら思い出せ」
その言葉を聞いて背筋がぞくっとする。
(思い出せないで、このまま放置されたら殺される!! きっとそうだ。これは脅しだ)
そしてさっき言った言葉を脳細胞フル活動させて必死に思い出す。
えっと確か、
『その……ごめんなさい、迷惑が掛かるかもだけど。でも私……』
(そうだ!そう言うつもりだったのに!!)
「ち、違うんです!」
私は必死に否定する。
しかし、私の反応を見て満足したサディエルは口の端を釣り上げると
微笑んだまま私の方に歩いて来る。
逃げようとしたらすぐに捕まって、またベッドの上に座らされてしまう。
「俺も悪かった」
そう言って抱きしめてくる。私は何が起こったのかわからなかったが安心してしまう。
(あれ?どうなっているんだろう?どうしてこんなことになったの?私はこの人に、
何を期待しているのだろう?
この人の行動基準は何かおかしいのは確かだと思う。ただの親切なおじさんでは無いみたいだし)
「まぁ、あれだ。お前の勘違いだ。気にしないでいい。それとも」
耳元で囁かれる、低い声だ、
「まだ足りていなかったのか?」
ぞくりとするような色気が漂ってきたかと思うと唇を吸われた。
舌が絡み合い唾液を交換し、やがて離れて行く。名残惜しいような気がしたのは気のせいだろうか。
いや、気のせいではないのだ。そうでなければ今自分がこうしていないはずがないのだから。
「サディエル様、これ以上は」
「それ以上を望んでいたんじゃないのか?」
そう言って首や肩や耳に唇を寄せる。思わず声が出てしまう。
そのまま服を脱がされそうになった時ドアの方で音がした。
2人ともピタリと止まる。
(誰……?)
恐るおそるドアを開けるとそこには使用人が立っていた。
何かを手に持っていたようですが、それを受け取るとそのまま扉を閉めてこちらに戻って来る。
そして無表情でそれをサディエルに差し出したのです。
(ひょっとして見つかっちゃった!?)
私が慌てている横で平然と受け取るサディエルが見えた。
どうやら見られてはいないようだがほっと乳房をなでおろした。
そう思いながらも何故かその光景にモヤモヤするものを感じるのです。
一体何でしょうか?
(わからない。ただこの感じは何なんだろう?)
私が困惑している間も何やら小箱のようなものを開いていたのです。
その中身が何かは分からなかったのですが 嫌な予感しかしませんでした。
その小箱の中には色とりどりの金平糖が入っていたのです。
「え」
「食え、まずは3つな」
そう言われて3粒取り出すと口に
入れられる。
甘さが口の中に広がったところで私の頭をくしゃくしゃと撫で回してくるの
で やめてくださいと訴えてみるのだが聞き入れてもらえなかったのだ。
そして、箱を返すと
「残りはまた後で」
そう言いながらそっと服を直してくれます。
ただ、私の着るワンピースは乳房が大きい為ボタンの位置の関係で谷間が大きく見えています。
ただ着替えただけなのにすごく恥ずかしくてサディエルに背を向ける。
「……」
背後からの視線に気がついたもののどうしようも出来ないのだった……。
私が服を着るとサディエルは立ち上がったようだった。
そしていつものような優しい声で言う。
「俺は仕事に戻る。しっかり休むといい」
そう言う彼に少し不安になる。
(もう行ってしまわれるのかしら?……でもあまり長く居ても私の仕事を増やすだけだわよね)
私も早く仕事を覚えて自分の立場を確立しないといけないとは思うので仕事に戻るべきなのは
分かってはいますが。
でも……
(もう少し一緒にいて欲しかったな……)
「そうそう、1人でするなよ」
(え?)
その瞬間、顔が熱くなった。
(な、何を考えて……)
でもそんなこと言えないよ……。
1人取り残される。私は急いで布団を被る。
サディエルが帰った事を確認した私はため息をつく。
結局聞きたかった事ははぐらかされてしまったような気がした。
だから今度は勇気を出してみようと頑張ってみた。
しかしそんなに簡単に上手くいかないことはよくわかっていたのでした……。
そして、悶々していると自序にむらむらしてくるのでした。
「え、何で」
サディエルの事を考えていたらトロ―とした液体が花弁からあふれ出す。
「嘘でしょ」
私だって乙女なのだから濡れることは良くあることでしたが 今回の感覚はいつもとは違うことに驚きました。
(これって、つまりサディエルさんのことが好きな証拠なのかも。ああどうしましょう。こんな状態じゃ
仕事にならないわよ……!)
しかも今まで以上の強い感情だったのでした。
(好き、大好き!あ、そうか。サディエルさんが好きなんだ、だからドキドキしておかしくなりそうなんだ、
きっとそうよね。だったらいいか)
しかし冷静になったら何がいいのか分かりませんね……。
「サディエル様!」
私はサディエルの姿を見るなり駆け出していた。後ろから呼び止められたが振り切った。
もう待てなかったのだ。我慢ができない状態だったのである。
「どうした? リリアーナ」
「ごめんなさい、我慢できなくて」
「だから?」
「え?」
「俺公務中だよ」
「う」
「それで、どうして欲しいの?」
「弄って」
「触るだけ?」
「中を、ぐちゃぐちゃにかきまわすの」
「了解」
サディエルはその大きな手で器用に下着ごとワンピースを取り払う。
そして指先が割れ目をなぞり蜜壷へと埋められていく。
何度も繰り返してきた動きなので特に驚くことは無かった。
だがしかし、次の一言で思考が完全に止まった。
「あれはなんだ?」
「え、え?」
サディエルが見ている方向を振り返ってみると そこにあったのはテーブルだった。
先ほどまで私がいた部屋だ。
そこにはテーブルと椅子、その上に小さな木の食器や花瓶が置かれていた。
そこまでしか確認できなかったがそれだけで十分だった。
「……見ちゃったんですか?」
涙が出てきた。羞恥からだった。
「自分でしたな」
「ううう、だって」
サディエルの問い掛けに俯き答えられなかった。
「サディエル様、いじわるです、あんなところに隠すなんて。
ひどい、恥ずかしかったです、見られたくなかったです、サディエル様」
泣きながら抗議する、私は子供のようにわんわん泣き出していました。
「悪かった。ごめんな、リリアーナ」
私は顔を伏せたままサディエルの声を聞く、謝ってくれているが
その声音からは反省の色が
まったく感じられないのであった。
「本当に悪いと思ってるのか?リリアーナ」
「だって」
「まぁ、聞き過ぎなんだろうな」
「へ?」
「さっきの金平糖、ちょっとな。色々と入ってたらしいぞ」
サディエルが何か言ったが聞こえませんでした。
それ程衝撃的だったのです。
「色々ですか?」
(さっきのが色々、え、えーと他にも)
「まぁそういうわけだ。続きするぞ」
サディエルの指が再び中に侵入してくる。
さっきよりも乱暴だ。
しかしそれが気持ち良いと思った私は身もだえて行くのです。
「もっと弄って」
「大胆になるな、お前盛ると」
「いやああっ!」
サディエルに両足を大きく広げられ腰を抱えられ逃げられなくされる、まるで串刺しのようだ。
彼の身体の分厚さに改めて恐怖を感じた私は悲鳴を上げる。
「こんなのやだ」
「大丈夫。ちゃんと可愛がるから」
(全然優しくない!!怖がらせようとしているの?私はただ、サディエルに喜んで欲しいだけで、
だから恥ずかしいけど勇気を出して頑張ったんだよ? なのに!!)
私の抗議を聞き流しながら無表情のままじっと見て来る彼、その視線に耐え切れなかった
私はぎゅっと目を閉じるのでした。
(駄目だ、何も考えられなくなる。気持ち良すぎる。もう限界)
そう思った途端、指の動きが止まった。
「なんで」
「俺の事見てないとあげない」
そう言いながらぐりぐりと中を浅く刺激する。
「ひぃぃぃ」
サディエルの舌が乳房の突起を押しつぶす。ざらつく舌が絡みついて吸われる。
同時に中に埋められた指が暴れ回るのだ。
快楽と言う名の破壊行為によって意識を保つことができないまま喘がされてしまうのだ。
(苦しい……このままだと)
(ああもうどうなってもいいかも……どうなったら解放されるの?)
絶頂が近づいていた時だった、指先が膨らんだ部分を捉えて押し込んだ瞬間。
目の前に火花が散るような快感を感じて……そこから記憶が無かった。
ただ気が付いたときには私の上で何か作業をしている姿がぼんやりと見えていた。
でも作業をしている割にその人は忙しそうではないように見えた。
だから気になったので声をかける事にする。
「サディエル様、おはようです」
「ああ、起きたな」
そう言いながら取り出したのは魔法式のローターのリモコンなのでした。
「へ」
「気絶したから、ちょっと中断したが、俺が満足してないからね」
そう言いながらスイッチを入れられる。
中に入っクリスタルの欠片で創造さたローターが暴れ始める。
「ああああ」
「俺が仕事終わるまで、そいつで遊んでなさい」
「やだ」
「良いの? 嫌がって」
「何が嫌なんでしょう」
「そうだね。リリアーナには分からないかもしれないな」
そう言いながら私の乳房に指を伸ばしてくる。
乳房をもまれながらキスをされた。
サディエルに唇も中も全て蹂躙されている感覚に酔いそうになる。
そのまま首筋を強く吸い付かれる。
強く吸われた部分が痛くて顔も熱くなったのがよくわかった。
そして、その後本当に放置される。
「あっ、ダ、ダメ、つっっっっ」
「ダメ? いいもっとの間違いじゃ無くて?」
「やだ、虐めないで」
「俺何もしてないよ」
「中の出して」
「自分で指入れて掻き出せば」
「それはヤダ」
(絶対に無理)
と脳内で絶叫する。しかし言葉に出来なかったのだ。
ただ心の中ではずっと否定するしかできないでいました。
(絶対ありえない。できる訳がない)
いくらなんでもその行動はできないと思うのです。
しかしサディエルは全く躊躇せずにそれを要求してきた。
この男は時々とんでもないことを言うことがあるのである。
「ねぇ、これで感度上げてないんだよね」
「今日は弄ってないぞ」
「うそ、激しいよ、スイッチ切って」
そう懇願してもリモコンを持つ手は動かない。
「本当に遊んでるでしょ」
そう聞いてもサディエルは弄るリモコンを止めてくれない。
振動の強度も上がる。更に奥までねじ込まれた。
今まで以上の強い快楽の波に流されていく感覚があった。
理性も溶けて行きそうな感覚、このままでは……!
(本当にまずいことになるよ……!!)
私が限界になるとサディエルが
「そろそろ限界かな、まぁ、よく頑張ったな、リリアーナ」
そう言いながら頭を撫でてくれる。
そっと抱きしめてくれる。
こんなに幸せでいいのだろうか?
「サディエル様、お腹すいた」昼飯の催促に行くのは毎日のこと、
だがいつもとは違う場所だった。
いつもより足早に、サディエルがいる部屋の扉の前に立つ。緊張しながらノックした。
……いつもならすぐに返事があるのに何も聞こえない。
不思議に思いながらもう一度ドアに手を掛けようとしたが開けられない、
外から鍵をかけられているのだろう……。
こうなると内側から開かないと部屋に入れない。
どうしようか考えている時に後ろから声がかかった。
いつも聞いている聞きなれた声だった。
だがその時私は何故かサディエルの顔を見る事ができず、ただ床を見つめることに
精一杯だったのである。
どうしてこうなっているのでしょうか?
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