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「咲良……俺達の住処へ帰ろうな」
「はい、わかりました」
そうして、私たちは車に乗って家路についた。
途中、コンビニによって夕食を買うことになったけど、その際に彼がカゴを持ってくれて、
さりげなく重い方の袋を手にして持とうとしていたのを見て、キュンとしてしまったりしました。
その後は、何事もなく無事に帰宅できたのですが、ここで問題が発生しました。
それは、部屋に入った途端に彼から押し倒されてしまったからです。
「咲良、キスしよう」
そう言われて、断る理由もなく受け入れます。
そうすると、すぐに舌が入ってきて口内を蹂躙されてしまいました。
「んんっ……れろっ……」
ぴちゃっ、ちゅぷっと音を立てながら、舌と舌を絡め合わせる濃厚なディープキスをしていました。
もう何も考えられません……。
ただひたすらに、快楽に溺れていました。
「咲良の素肌が見たいな」
と言ってきたのは彼の方からでした。
恥ずかしいので嫌と言ったんですが、強引に服を剥ぎ取られて一糸纏わぬ姿を晒しています。
「可愛いよ、綺麗だ」
と言いながら全身をまさぐってくる手の感触でさえも、心地よく感じるのです。
「君の綺麗な姿を見れたし、もう寝ようか、明日からお互いにお仕事だしね」
その言葉に、少し残念な気持ちになりながらも、素直に頷きます。
そして、寝室へ向かうと、彼はすぐにベッドに潜り込んでしまいました。
私は、その隣に横になり、毛布を被ります。
そうすると、すぐに眠気に襲われ、瞼が重くなりました。
そして、眠りに落ちる寸前、唇に柔らかいものが触れました。
それが何なのか、理解する前に、私は意識を失ってしまったようです。
翌朝、目が覚めると、目の前に彼の顔がありました。
どうやら、一晩中、私のことを抱きしめてくれていたみたいです。
そのことに感謝しながら、私はそっと唇を重ね、舌を差し入れ、絡め合わせ、唾液を交換し合うような濃厚なキスを交わし、
お互いの体温を感じ合いながら、余韻に浸っていました。
やがて、どちらからともなく離れると、私達は見つめ合い、微笑み合っています。
そして、もう一度キスをすると、ベッドから起き上がり、身支度を整えてから朝食の準備を始めました。
今日のメニューはトーストにベーコンエッグ、サラダという簡単なものですが、それでも美味しく感じられるのは彼の愛情のおかげでしょう。
そんなことを考えながら食べているうちに食べ終わってしまい、後片付けを済ませると出勤する時間になりましたので、
玄関へ向かい靴を履いて外へ出ようとしたのですが、背後から彼に呼び止められてしまいました。
振り返ると、そこには真剣な表情をした彼が立っており、真っ直ぐに見つめられてしまいます。
その視線を受けてドキッとしてしまいますが、何とか平静を装って返事をしますが、上手く言えたかどうか分かりません。
そんな私の様子を見ていたのか、クスッと笑われてしまい恥ずかしくなりますが、同時に嬉しくもあります。
だって、大好きな人に笑ってもらえたのですから当然ですよね!
そんな風に浮かれていると、不意に腕を掴まれて引き寄せられてしまうではありませんか!?
突然のことに驚きましたが、それ以上に嬉しさの方が勝ってしまい抵抗できませんでした。
そのまま抱き寄せられるようにして腕の中に収まってしまった私は、身動きが取れなくなってしまって困ってしまうのですが、
不思議と嫌な気分ではありません。
寧ろ、このままずっとこうしていたいと思ってしまうくらいです。
暫くの間そうしていると、ようやく解放された頃にはすっかり力が抜けてしまって立てない状態になってしまいました。
「はい、わかりました」
そうして、私たちは車に乗って家路についた。
途中、コンビニによって夕食を買うことになったけど、その際に彼がカゴを持ってくれて、
さりげなく重い方の袋を手にして持とうとしていたのを見て、キュンとしてしまったりしました。
その後は、何事もなく無事に帰宅できたのですが、ここで問題が発生しました。
それは、部屋に入った途端に彼から押し倒されてしまったからです。
「咲良、キスしよう」
そう言われて、断る理由もなく受け入れます。
そうすると、すぐに舌が入ってきて口内を蹂躙されてしまいました。
「んんっ……れろっ……」
ぴちゃっ、ちゅぷっと音を立てながら、舌と舌を絡め合わせる濃厚なディープキスをしていました。
もう何も考えられません……。
ただひたすらに、快楽に溺れていました。
「咲良の素肌が見たいな」
と言ってきたのは彼の方からでした。
恥ずかしいので嫌と言ったんですが、強引に服を剥ぎ取られて一糸纏わぬ姿を晒しています。
「可愛いよ、綺麗だ」
と言いながら全身をまさぐってくる手の感触でさえも、心地よく感じるのです。
「君の綺麗な姿を見れたし、もう寝ようか、明日からお互いにお仕事だしね」
その言葉に、少し残念な気持ちになりながらも、素直に頷きます。
そして、寝室へ向かうと、彼はすぐにベッドに潜り込んでしまいました。
私は、その隣に横になり、毛布を被ります。
そうすると、すぐに眠気に襲われ、瞼が重くなりました。
そして、眠りに落ちる寸前、唇に柔らかいものが触れました。
それが何なのか、理解する前に、私は意識を失ってしまったようです。
翌朝、目が覚めると、目の前に彼の顔がありました。
どうやら、一晩中、私のことを抱きしめてくれていたみたいです。
そのことに感謝しながら、私はそっと唇を重ね、舌を差し入れ、絡め合わせ、唾液を交換し合うような濃厚なキスを交わし、
お互いの体温を感じ合いながら、余韻に浸っていました。
やがて、どちらからともなく離れると、私達は見つめ合い、微笑み合っています。
そして、もう一度キスをすると、ベッドから起き上がり、身支度を整えてから朝食の準備を始めました。
今日のメニューはトーストにベーコンエッグ、サラダという簡単なものですが、それでも美味しく感じられるのは彼の愛情のおかげでしょう。
そんなことを考えながら食べているうちに食べ終わってしまい、後片付けを済ませると出勤する時間になりましたので、
玄関へ向かい靴を履いて外へ出ようとしたのですが、背後から彼に呼び止められてしまいました。
振り返ると、そこには真剣な表情をした彼が立っており、真っ直ぐに見つめられてしまいます。
その視線を受けてドキッとしてしまいますが、何とか平静を装って返事をしますが、上手く言えたかどうか分かりません。
そんな私の様子を見ていたのか、クスッと笑われてしまい恥ずかしくなりますが、同時に嬉しくもあります。
だって、大好きな人に笑ってもらえたのですから当然ですよね!
そんな風に浮かれていると、不意に腕を掴まれて引き寄せられてしまうではありませんか!?
突然のことに驚きましたが、それ以上に嬉しさの方が勝ってしまい抵抗できませんでした。
そのまま抱き寄せられるようにして腕の中に収まってしまった私は、身動きが取れなくなってしまって困ってしまうのですが、
不思議と嫌な気分ではありません。
寧ろ、このままずっとこうしていたいと思ってしまうくらいです。
暫くの間そうしていると、ようやく解放された頃にはすっかり力が抜けてしまって立てない状態になってしまいました。
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