新米社長の蕩けるような愛～もう貴方しか見えない～

31.

「どうしたんだい、さっきから様子が可笑しいようだけど、何かあったのかい？」
心配そうに見つめてくる彼の眼差しを受け止めて、正直に話す事にしたのです。
そうすると、彼は笑い出して、こう言ってきました。
「なんだ、そんな事だったのか、それなら心配する必要はないよ、俺が君の事を嫌いになるなんてあり得ないからな」
それを聞いて安心した私は、彼に抱きつきました。
そうすると、優しく抱きしめてくれて、そのまま唇を重ねられて、何度も啄むようなキスをしてくれました。
それだけでも、十分幸せな気分になれたんですが、次第に物足りなくなってきたので、こちらから舌を絡めると、
それに応えるように舌を絡ませてくれて、とても気持ちが良くて頭がボーっとしてきたところで、ようやく解放してくれましたね。
「食事は楽しんでくれたかい？」
「はい、とっても美味しかったです！」
と答えると、嬉しそうに微笑んだ後で頭を撫でてくれました。
それが嬉しくてつい笑顔になってしまうと、またキスされたので受け入れました。
「じゃあ俺が会計済ませておくから、先に出ていて待っててくれ」
「分かりました、ありがとうございます」
と言って頭を下げると、出口に向かって歩いていく。
外に出る前に一度振り返ってみると、彼はまだこちらを見ていたようで目が合ってしまったため、
慌てて視線を逸らして前を向くと、足早に店を後にするのだった。
そして、私は会計を済ませて店から出てきた彼と合流し、一緒に街を散策しているのです。
「さて、次はどこに行こうか？」
そう言われて、考え込んでいると、不意に手を握られたのです。
なので、握り返すことにしたのですが、恥ずかしくて俯いていると、彼が顔を覗き込んできたため、
咄嗟に顔を逸らしてしまいました。
そうすると、彼はクスッと笑ったあとで、再び歩き出したのです。
それから暫くの間、街の中を歩いていましたが、突然、彼が立ち止まって、私の方に顔を向けてきたと思ったら、
真剣な表情で見つめられたので、ドキドキしていると、ゆっくりと顔を近づけてきて、キスをされてしまったのです。
しかも、唇にではなく、首筋にです。
これには、さすがに驚いてしまいましたが、嫌ではなかったので受け入れることにしました。
「ん……んぅ……」
最初は軽く触れるだけだったのに、徐々に激しくなっていき、最終的には、舌まで入れられてしまい、
これには私も我慢できずに、自分から求めてしまうほど夢中になっていました。