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しかも二回くらい軽く揉まれてるし……まあ、まだ小さい方だけど……
あーもう最悪だよ、本当にどうすればいいのかわかんないよこれ!?
こういう場合は取り敢えず逃げの一択だと思うけど、それをするにしても下手な事をすると後々が怖すぎるから何もできない。
(やばいぞこれ)
なんてことを思っていたら突然部屋の扉が開いたと同時に中に飛び込んでくる人物がいた。
「ラミリス殿! 何をしているのですか!」
それは、なんとゼギオンだった。
なんでここにいるの!?
お前迷宮の管理は!?
などと驚いていたら、突然、部屋の中に暴風が吹き荒れた。
何事かと見れば、そこに一人の美女が立っている。
長く艶やかな黒髪は後ろで束ねられており、スラリとした肢体は美しく、しかしその肌は褐色の色合いで健康的に見える。
服装は露出度の高いビキニタイプの水着のような格好だが、なぜか布地の面積が少ない。
その豊満な胸に目を引かれる。
そのスタイルの良さもあって思わず生唾を飲み込むほどに魅力的だ。
彼女はそんな魅力的な肉体を惜し気もなく晒しながら俺と向かい合う形で仁王立ちしている。
いやまあ、彼女は間違いなく美少女ではあるのだが……
何故かその姿がとても懐かしい感じがするのは何故だろうか。
そして俺はいつの間にかベッドの上ではなくソファーに寝転がされていた。
どういうこと? と思いつつ身体を起こすとそこには、やはりというべきか先程の女がいる。
彼女は俺が起き上がるのを見ると、近寄ってきていきなり膝枕をしてきた。
その行動に戸惑うが、嫌だと拒絶する事も出来ずにされるままになる。
そんな俺を、他の二人も呆然と眺めていたが、やがて我に返ったのか俺達の方に駆け寄り話しかけてきた。
ちなみに、俺はまだ動けないままなので、その様子を見ているだけしかできなかった。
そんな彼女たちにゼノは、自分が今この国の王であることを明かし、そして、俺を自分の伴侶として迎えに来たと告げた。
俺はといえば……
(ああ、そういう事ね。つまりコイツ等は、俺を魔王としてスカウトしに来て、連れ帰る為に攫おうとしていると……ふむふむ。なるほどね。でも……)
と、そこまで考えて俺は思考を中断した。
いやまあ、冷静に考えればわからんでもないんだが……なんかちょっと納得いかないものがある。
それに、そもそもの話なんだが俺に決定権があるのか?
って疑問も湧いて来た。
まず、俺がここに留まるとしてもだ。
この国に残るかどうかの選択もあるだろう。
その場合俺は、ジュラの大森林に住む事になると思う。
でもその場合は、俺が森を開拓して街を作る必要がある。
ぶっちゃけ面倒臭い。
どうせなら、ラミリスとかに丸投げしたい。
アイツには俺の知識を教え込んでいるし俺がいなくてもある程度大丈夫だと思えるのだ。
そもそも、俺にはやりたい事がある。
それは、俺の嫁達との約束を果たすことだ。
俺が守るべき者達の為に出来る事はしてあげたい。
その一番重要な事柄として俺が考えているのが、俺の妻になった女性達が安心できる環境作りである。
この世界において、俺は既に死んでいる存在だ。
しかし、妻たちは違う。
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