俺の性癖は間違っていない！～巨乳エルフに挟まれて俺はもう我慢の限界です！～

83.

「て……敵が来た！」
という焦りと動揺を隠せていない発言の声が上がったおかげでどうにかなってしまっている部分があった。
……といえようかなと判断出来る場面だと言えておこうじゃないかね！
（こういうところで大活躍したくなるものなんだ、そんな事を言い合っていても始まらないし
とっとと行動に出るべきだと思いますが……貴方の場合はどうされていますの？）
といったやり取りを脳内で行っていきつつも男に向けて攻撃を仕掛ける事が出来たのは事実であり……、
しかし、それで終わりとなってしまうくらいには単純な話でしかなく男の腕が鋭く伸びた事で逆に
弾き返される始末と……まあ酷い有様になったとだけ言っておく。
「俺達の邪魔をしている奴め覚悟しろよ？
楽に死ねると思うんじゃねえ、そいつらが死ぬまで相手をしてくれてやるから嬉しいよなあ！」
と俺のことを見据えつつ男はそういった発言をしてくる。
こっちを本気で仕留めようとしている事ぐらい嫌と言うほどに分かりやすいわけで実際に
手を出して来るだろうと思えばそうした動きを見せていた。
「うおっ！？」
まさしく紙一重で避けられるというやつを行った直後であり男に背後から掴まれる形になりそうになった上に
危うく捕まる寸前のところにまで追い込まれていたために慌てて体勢を整えようとしたが無理がある。
それどころか再び手を掴まれてしまうだけで完全に回避しきれてはいなかったのだ……それが失敗の1つとして
数えておくべきかと考えたがそれ以上に重要な事は目の前には男の仲間が迫って来ているという事に
あった訳だが俺自身の意識がそちらにばかり向かうことは無かった。
何がどういう理由なのか不明ではあるものの唐突に変化し始めた俺の周囲にて起きている事で
大きな変化が生じることになるとは夢の中にも思えることもなく唐突過ぎてまったく状況を飲み込むことが
できなかったのだが ……そんな事をしている場合ではなかったはずだが……何か違和感を
感じていたこともあり、その正体を突き止めるために集中していたという方が正しかったかも知れない。
（おかしい……俺の目と耳がおかしくなっていた筈なんだ。そう思い込みたかっただけだったのだろうか……。
それとも、まさか……これは違う意味では。）
そんな風に強く思ったからこそ、それを検証し確かめなければならないと
考えていた矢先でもあったわけだ……俺達全員が、
その男によって殺されるのであればまだしも良い……ただこのまま放置されてしまうようならば俺は間違いなく
そのことに堪えられないし、許すことができない。
「待ってくれ俺達の方に非がないとは思えない」
等と発言してきた者がいたために……まずはそれを行わせるつもりは無かった。
しかし……唐突に起こった爆発の勢いに巻き込まれる形で何人かが巻き込まれていった事で
事態を悪化させる事態が発生。
それによって、俺以外の面々は完全に命を失うことになり俺だけはなんとか生き残ることはできた。
しかし、俺以外のメンバーについてはすでに蘇生が不可能なレベルで消滅しているため死亡済みとなっている。
目の前の出来事を信じることができないでいる俺の前で、
「どうしてこのような事になるんだ？」
などと俺は言うしかなかった。
また……この光景を見て呆然とする以外に道はなかった というのも俺達はダンジョンへと潜っていった際に
問題が発生していることに気づく。
先程の騒動の影響か魔物達の動きも変わり始めており俺達にとってあまり好ましい状況とは
言えなくなっているうえから更に危険な状態になっていた事こそが大きな問題と
言えるものであったのだから困ってしまうのだったな。
それに気が付いていなかったわけなのだが気が付いた時には遅すぎたらしいのだなと思い知らされてしまうだけに
状況は悪化の一途を辿るばかりでどうにもなりませんでしたからね。