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「何が起きるんですかね……貴方様も分かるはずもないとは思われますが
おそらくこれは今までに起こった異常と同じ原因なのでしょう」
そう呟いていた彼女であったがその時は既に変化が始まった後であり既に止められるような状態では
ないらしく止めることが出来ない。
そう俺自身にとっても……何が何だがわからずにいるがそれでも何とかしたいと思ってはいたりする。
その為にも何が原因になっているかというのを知りたかった。
それよりも今は迫りきた危機に対処するための行動をとるべきであり俺は彼女の体を優しく抱える。
何が起っているかも分からないままにとりあえず危険から逃れる事が優先だと考えてしまったわけだからだ。
だがその時には既に全てが遅すぎたと言えるのかもしれないな。
「おいおい、いきなりそんな事をされるとは俺としては思うんだぞ」
と言い出した男の体が巨大化していったのだ。
いやそれは間違いかな。
正しくは彼がいたと思われる場所の地面に突如亀裂が走ったことからそこに落ちた事を
意味しているに過ぎないだろう。
ただでさえ狭い空間ではろくに抵抗することも出来ずにあっさり落とされてしまい、
そこで落下が終わった瞬間には背中の方に強い衝撃が走るだけでなくそのまま押しつぶされてしまっているため
まともに動けなくなってしまった事からも明らかといえる。
「なん……とかならない……もんかよ……あぐ。んぎ……ぐう……どごへづれた……やつが……」
などとどうにかしようとしてもがき続けた結果、足に絡みついていた紐の様な物が解けたことから彼はそこから這い出ていこうとしていたのだった。だが結局は脱出することが出来ず力尽きるまで必死に抗おうとするだけの無残な最期を遂げることとなるのだった。
そんなこんなで男によって振り回されたりしていてかなり苦しい目に遭っている間に……というべきかどうか悩むのは俺だけではなく他のメンバーも同じようだ。
まあそりゃそうだと思う。
そもそも俺だって突然の状況に対応しきれないまま巻き起こった事件のせいで散々な目にあい続けていたわけだし
当然の事といえば それまでかもしれぬ。
「え……ちょ。なに、今のは……」
と戸惑いの言葉を発した女性は俺のパーティーにおける副リーダー的な存在でもあり、
さらには彼女だけが特別な存在となっていたりもしていていてなにげに見所のある女性であるためか気に
なってしまっていたりするので出来れば俺が側に居ても邪魔されない環境を作るなり作りたいと考えているために
どうすれば良いだろうかと悩んでいたりもしていたが……なあ。
……なんて考える暇は無いわ。
「あんたこんなことをしてくれたが俺達に喧嘩売るとは全くとんでもない話だ」
などといっており男が近づいていた為に対処する必要があったのだよ。
ただ……さすがに注意を払う必要があったのもあり対応が遅れてしまい攻撃を受ける事となったわけで
油断をしたと言われればそこまでになってしまうものの俺の視界に入る事の無かった女性が
吹き飛ばされてしまっていたという……そういう感じの自体が発生していたというか……そうなっていた。
そのことに対して俺の中では非常に怒りの感情が渦巻いたものでなにをしにやってきたのか
全くわかっていない状況にあるにも関わらず殴り掛かったんだぜ。
そうした結果として相手からの攻撃を受けた挙句に攻撃を受けて怯んでしまうなど情けない真似を
披露してくれることとなりその反撃を食らうとなれば情けないこと極まりない。
とはいえ何もできない状態で一方的に襲われた場合どう対応するのかはなかなか思いつかなかったりする。
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