元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

691.

まぁそんなミレアも俺は大好きなのだがな。
ミレアの両親は既に亡くなっていて今現在、この世界に存在しているのは
ミレアとこの世界を救った勇者で
ある俺だけである。
だからなのか、彼女は両親が死んだ時に大きなショックを受けてそれから
引きこもりになったしまったそうだ、そしてある日のこと俺の元に彼女が訪ねて
来たのである。
最初は彼女のことが分からなくて警戒していたのだが……。
その日に彼女が突然キスをして告白してきたのだ。
それから俺は戸惑いながらも返事をするのだがその時はまだ彼女の事を信用する事が
できなかったので彼女の言葉に嘘は無いのか確かめるために毎日のように会い続けたので
あった。
その甲斐あってか次第に彼女と打ち解けていったのだったそしてついに交際を始めて
結婚にまで至ったのだ。
だから彼女が苦しんでいる姿を見た時は心を痛めたものだ。
それに何よりも娘のあんな姿を見てしまうなんて父親失格だと思っている。
だけど彼女の幸せを願うなら彼女の気持ちを優先するべきだとも思っているのだ。
なので今回の件については彼女に一任しようと思ったのだ。
（それにしてもどうしてこんなことになったんだ？ どうして急に森の魔物達が村を
襲ったんだ？）
そう思いながら村の外れの森に向かって歩いていくと、森の入り口に差し掛かった所で
魔物の姿が目に入る。
魔物の種類はゴブリンと言う種族だな。
しかし数が尋常ではないほど多いのだ 恐らく数百体は軽くいるであろうな。
すると魔物の中に一体明らかに違う個体がいることに気づいたのである。
それは真っ赤な肌をしている巨人のような存在が目に映ると俺が驚いて立ち止まって
しまうと、ミレアがこちらに駆け寄って来たのであった。
すると彼女は俺に話しかけてくると、
ミレアは俺の手を掴んでそのまま俺の体を引っ張ると魔物達の攻撃を難なく避けていく。
そしてある程度魔物達から離れた所にやって来ると彼女は俺の方を向いた。
俺が不思議に思ってるとミレアは自分の唇を噛み切り血を流すと俺に抱きついてきたので
あった。
その行動に俺は驚いたが、俺はミレアを抱き締めてあげると、
俺の首筋に歯を立てようとしてくるが俺はミレアの行動を止める。
そして俺は、彼女を説得することにした。
そしてミレアが俺の血を吸おうとしたのはミレアの魔力が枯渇しかけていて
このままだと危ない状態に陥ってしまいかねないからである。
俺にはミレアが何故このような行動をしたのかわかっているのであえて止めることにした。