元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

689.

その瞬間にミレアは恋に落ちてしまったのだ。
それからミレアは自分の家に帰ろうとするとミレアの父親は彼女に提案をしてきたのである。
ミレアを家に住まわせてあげようとミレアの母親はミレアが襲われている所を見て
ショックで寝込んでしまったので彼女はその事を聞いてミレアに謝ってきたのであった。
ミレアはその言葉を聞き入れてそれからミレアの両親は仲良く暮らしていたのであった。
それから月日が流れ二人は結婚しミレアの妊娠が発覚したのだ。
それからしばらくして男の子が生まれたのである。
そして数年後には女の子も生まれ二人の子供が元気な声で泣いたり笑ったりしながら
過ごしていたのだ。
「お父さんお母さん今日は何するの？」
「パパ、ママ早く遊ぼうよ」
「あぁ、ごめんな今から遊ぶからな！」
そう言い子供達の頭を撫でた。
それから子供二人が遊びに出かけると家のリビングでは 二人きりの時間が訪れる。
「貴方最近働き過ぎじゃないの？」
「そうでもないさ。それにまだ若いんだし これくらい平気だろ？」
そう言うと彼女はクスリと笑い俺に抱きついてくると耳元で囁いてきた。
その行動に俺は照れながらも彼女を抱きしめ返して唇を重ねる。
そしてお互いに愛を語り合うのであった。
その日は、朝から雨が降っていて少し肌寒くて、俺はミレアがつけた暖炉で温まって
いるのでした。
そして俺はミレアと会話をしていた。
「そういえばお父さんは昔勇者をやっていたんだよ。知ってたミレア？」
俺がそう言うとミレアは興味津々な様子で俺に問い掛けてくる。
「ねぇお父さん、そのお話を聞かせて欲しいな」
ミレアにそう言われると俺は自分の記憶に残っている出来事を話すことにしたのである。
そうすると彼女は嬉しそうに笑顔を浮かべて俺の話に聞き入っていた。
それから俺は自分のことをミレアに色々と聞かれたので俺の過去を包み隠さずミレアに
教えてあげるとミレアは凄く驚いていた。
そんな時だった俺が勇者時代の話をしている時に、急に外が騒がしくなってきたのだ。
すると突然部屋のドアが勢いよく開くと血相を変えたミレアの父親が飛び込んできたのである。
その慌てように俺達が戸惑っていると、
「大変だ！ 村の近くの森で魔物が暴れているんだ！ しかもその数が多くてこのままじゃ村は
全滅だ！頼む助けてくれ！」
俺はそれを聞いた途端に急いで外に出ようとしたのだが、
ミリアが武器をもつと歩き始めた。
「私に任せてください、すぐに終わらせてきますので、あなた達はここにいて下さい。
いいですね？」
その剣幕に俺とミレアは黙ってコクリと小さくうなずくと ミリアはそのまま家を
飛び出した。
そして俺はそれを呆然と眺めることしかできなかったのであった。
そしてミレアが不安そうな顔で俺の手を握ってきたのである。
俺はそんなミレアの手を握り返すことだけしか出来なかったのであった。
そしてしばらくすると扉が開きミリアが戻って来たのであった。
俺はミリアに駆け寄ると、ミレアの手を握ったままミレアの顔を見るとその瞳からは
涙が溢れていて俺は思わずその光景に見惚れてしまう。
「勝ったわよ」
そう言いながら親指を立てる。