元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

670.

それによって生じた煙によって周囲が見えなくなるとやがて煙が消え去るのだが
そこには傷だらけになった勇者と俺の姿があったので王がそれを見てこう言った。
「勝者…….。ユウト」
そう告げられると、勇者がその場に崩れ落ちるようにして倒れてしまう。
どうやら俺が勇者に勝利した事で勇者の仲間達は俺に対して敵意を向けるようになったので
勇者の仲間達から睨まれてしまった。
まあそれは良いだろうこれからもミレアに近づこうとするのであればいつでも返り討ちに
してやるから そう心の中で決意した。
勇者と俺の決闘が終わった後で王都へと帰還する準備を終えると、 転移魔法陣を使用して
俺達は 王国へ戻ることにした。
そして 勇者が気絶したままだったので、 その仲間達と王女であるミーシャから冷たい視線を
浴びていた。
「まさかこんな形で勇者に復讐出来る日が来るなんて思わなかったわよ」
そんな風に言っている女性騎士の女性の言葉を聞き流すと俺はその場を離れて王都へと戻っていくのであった。
そしてその日の内に 勇者は意識を取り戻したが俺は無視して家に帰ると、いつも通りの生活を送ることにしたのだ、それから数日が経過していよいよ今日が約束していた期限となった日に
俺は、ミレアにこう言ったのだ。
「わるい、明日から旅に出ることにした」
するとそれに対してミレアはこう言ったのだ。
「分かった」
寂しそうな表情をしていたのだがミレアはすぐにいつも通りの元気いっぱいの顔に
戻っていた。
俺に気を遣ってくれたのかと思ったがそれは違うようだ。
それからしばらくして旅の準備を終えて旅立つ時間が訪れる。
それからミレアとミリアに見送られる形で家を後にすると転移魔法の呪文を唱えると目の前が
光に包まれて行き俺とハクは元の世界へと帰還したのだった。
ミレアと別れた後の事である。
俺はミレアが住んでいる城へと向かうことにした。
そして俺の身体から不思議な力を感じるようになっていたのでその力を使う事が出来るのか
どうかを確かめる為にその力を使ってみたのだ。
その結果、俺の全身から凄まじいまでの魔力と身体能力が上昇すると同時に俺は空を
飛ぶことが出来るようになってからそのままミレアの所に向かう。
そして俺はミレアの住む城に辿り着くとミレアの居る玉座の間まで移動するとそこで俺は
驚いた。
なんとミレアと一緒に城の玉座に座る。
そう、ここは、俺の城である。
だから ここに俺がいてもおかしくはない。そう考えると俺がこの世界に転生してから
今までの出来事を思い返してみると、俺が元の世界で死んだ時の事が頭に浮かんだのだ。
あの時は俺が乗っていたバスが事故にあって俺だけが生き残ってしまって その後ですぐに
意識を失ってしまう。
次に目が覚めた時には 赤ん坊になっていて自分が生まれ変わったと理解したのはその時だ。
その後で俺は、ミレアと出逢って一緒に過ごすことになった。そして、俺はこの世界で
暮らす中で様々な出来事を経験する事になったのだが……。
そして俺は、元の世界に戻ることを願ったのだが、その願いはこの世界に反映されることは
なく、俺がこの世界に居ても違和感がなくなって来たのを感じ取ることが出来たので
このままミレアとずっと暮らすことに決めたのだ。