元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

623.

「それでですが……その魔族の方を討伐しようとした
勇者一行もまだこの王都に居ます」
と言ってから俺は思った。
魔族を倒そうとしているという事は、また魔族を退治して、
この前のような事が起こるのだろうか。
それに魔族がこの王都内にいるとなると、もしミレア達にもしもの事があった時に魔族がこの王都内にいたら、対処出来ない可能性があると思い俺は受付嬢にこう聞いた。
魔族を討伐しようとしている奴らは今何をしてるんだ。
と俺が、そういうと彼女はこう答えて現在は、
「勇者様方が聖騎士と共にこの王城内で会議を行っており、
魔族に対してどういう行動をするか決めているのです。
ですが、魔族に対する意見はかなり分かれている状態だと私は思っています」
そしてそれから受付嬢は更に続けてこう言った。
それから私は、ある噂を耳にした事があるのです。
と話を続けた。
それは 勇者が召喚されたと言う事だと言うのである。
それを受付嬢が言うと、その俺はこう言った。
まあ多分嘘だろう。
そんな簡単にこの世界を救える訳がないからなと言うと、
俺は席に座って、飲み物を飲みながら話を聞くことにした。
受付嬢の話の続きを聞き終えた俺はこんなことを考えていた。
まあ普通にあり得る話ではあるなぁ、と思ってしまった。
その後俺に依頼が回ってきてから依頼を受けると
決めたのだが……受付の女の子に相談したらその仕事を
断る事にした。
少し思うところがあるのでね……。
その次の日、その俺が受けた護衛の仕事を断りに来た
ギルド職員さんに俺は話をしていた時、するとギルド内の
冒険者達が集まり出して大騒ぎになってしまい……。
慌てて受付カウンターまで逃げ込む事にした。
それから数日後、俺宛に大量の贈り物が届いたりするように
なった。
「おい、どうするんだよこれ。お前達が頼んだ物か？ってか誰から届いたものなんだこれ……」
と言うと、
「えっ！？わたし何も知らないわよ」
と言うと俺の妻と子供達も同じように首を横に振っていた。
そこで俺は思った。
(うーん……本当に誰がくれたのかは知らんが困ったぞ）
と、悩んでいると妻のルシアと息子のリュカが心配そうに
見つめていたのでその二人の頭を撫でてから微笑みかけ
大丈夫だよと言った。
その俺を見て二人は安心した様子を見せていた。
そんな二人を見ていると心が落ち着くな。
なんて事を考えて、俺の心の余裕が無くなっていく
一方だった。
その贈り物を見ると、俺にこう言ってきたのだ。
「あの貴方は、ミレア様の父親なんですよね」
と、俺がそうだと答えるとこう言ってきた。
その前に一つ聞きたい事があるのですよ、
何故貴方はこのミレア様に結婚を申し込まないのでしょうか
ミレア様も貴方の事が好きみたいなのに貴方から求婚しない
というのは変なのでは、と俺に向かって言ってきたのだ。
それから俺は、確かにその男の言葉にも一理あると思った。