元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

584.

俺はその対応を見て俺が出した選択肢の中でミリアという女性の名前が気に入った様子を
見せているように見えたためそのままその状態で村にたどり着いた俺は彼女に家の事を教えるのだが
その間俺自身は、村の現状について把握していた。
そうそれは村人全員の顔を記憶することなんていう馬鹿げた行為をしていた俺であったがミリアの反応から
見て彼女は村人だということが判明。
だがミレアが住んでいるのとは違う区画に住んでいるようでミリアを連れてミレアの家に行きそこでしばらくの
休息をとることで落ち着くのだがミレアからは感謝されるという事態が発生する。
「旦那様のおかげで助かりましたありがとうございますっ！」
というお礼の言葉と共に飛び跳ねているミレアを見るのは嬉しいものがあるけどそれとは別問題の事が浮上
したのだった。
ということがあり俺は考えた結果俺達と一緒に暮らすという形で話を持っていけば大丈夫だろうと思う。
という訳で俺の妻二人と娘の三人が住む新しい家と俺の自宅を繋げるための通路を作らせた。
こうすることでいつでも自宅には帰ることが出来るのだが、それは同時にミレイの顔を見せないようにする
ための策でもあったりしたのだが、その分俺はその作業に取り掛かるのだがその前にこの村の住人達の情報を
入手を済ませるべく村長に挨拶をするべく向かった。
だが、そこはとんでもないことになっていたのだ。
「……おい待ってくれこいつこんな状態なうえにここまで酷い有り様なんだ一体どれだけ苦労させられてきたんだよ」
「全くだこんなんになってたら誰も同情なんかしないぜ」
「いやその、すみませんね皆さん僕のせいでそんな状態にさせちゃったようで」
俺はここに来る途中に立ち寄った町の宿屋の主人に対して誤って頭を下げるも許すことなく彼はこういった。
確かにこんなになるまで放っとかれるなど可哀相だと思う。
いくら元勇者でもこんなのでは人として終わってるような気がするのでどうにかするために必死になった。
しかし回復魔法は当然のように失敗に終わるどころか傷口に塩水のようなしょっぱくて
「うぉえ！？ 何コレ苦すぎるって絶対」
的な感じになるような効果を生み出す。
そんな ものをかけてもらったミレアは涙目になっていたため少しの間安静にして休む
ことを提案する 事になった俺の提案に賛成してくれたのでとりあえずミレアを家に届けに行く。
その最中に俺は考えていたのだ、どうしてこんなにも面倒なものなんだ？と確かに今のミレアの姿は
酷すぎるからという理由もあるけどそうではなくミリアのことを俺以外の人間から守るためという
理由が大きいのだ。
その理由としてはミレアの容姿が美形で美人さんすぎる上にその隣に並んでしまえばミリアが劣ってしまう
可能性が極めて高く、
「もし一緒にいるならもっとこう胸を大きくさせてあげたほうがいいんじゃないのか？これじゃあ不健康に
見えるぞ？」
とアドバイスすれば俺の発言を聞いた直後とてつもない形をした殺気を感じる羽目になったことを思い返す。
するとミレアをおんぶしているミリアに俺の隣を歩く少女と少しの距離をおいて俺を見つめていた。