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それから俺の頭を撫でて来た時は懐かしくて泣きそうになったのだがミリアに気づかれてしまうのでは
ないかと思ったが大丈夫だったので、俺はその後、少しだけ昔話をした。
この国に眠る財宝の話だ。
すると、ミリアの瞳がキラキラしだして、その表情はとても眩しいと言わざるを得ないくらい可愛いと
思いその日一日はその事を考えてるだけでも楽しいものだと断言できる。
それはともかく何故俺がこんなにも饒舌になってしまったのかそれはミリアが関係していることだけは
間違いないし、それ以外ありえないと確信している。
そして、それは何故かと言うとそれこそがまさに俺の今一番叶えたかった願いであり、それと同時に
夢でもあるからだ。
それは俺が子供の時両親にせがみ続けどうにかかなえてくれた唯一の宝物と呼べるものでもあったりする。
その宝を手に入れる条件とは実に簡単な内容なのだが、それが出来るのもこの世の中でたった二人だけである。
俺の父親とそして俺の妻となったミリアだけだ。
だから俺は父親譲りと自慢出来る程の剣の腕を活かして、旅をしては金を稼ぐ為に、魔物を倒して生計を立てる
ことにした俺は そうしていたある日のことである。
ある山に立ち寄ろうとしていたときのことだ。
それは特に目的もなく暇を持て余していたこともあり、俺は気晴らしを兼ねて山に登ることを決意したのは
理由がそれだけではない。
そこに出現する魔物を倒しまくることが今の俺にとって最大の楽しみのひとつと言えるから、しかし今回の目的は
別にあって、それはとある場所の様子を見に来ることだった。
その場所にたどり着いた俺は驚いた。
「本当にあの時にできた亀裂が塞がって元通りになっているだと!?」
しかもその入り口の所にあったはずの壁までが無くなっているではないか!?
俺は驚愕したがそれから、よく目を凝らすと人影が見える のが確認でき急いでそこに向かうとそこには、
一人の人間が洞窟の入り口の前に置いてあった石板を調べているようであり、声をかけるべきかどうか
悩んでいたがその人物の正体を確かめるべく、声を掛けることになった。
「君 ちょっと聞きたい事があるんだけど答えてくれるかい?」
そう言いながら 後ろを振り返らせるとその女の子は自分の後ろに立っている人間を確認して驚いていた
「お前の後ろにいる人は誰なのだぁあ!!」
そう叫びつつ後退る姿を確認することが出来たその動きから察する にやはり何者かがいるようだ。
俺はそう確信したうえで目の前にいる少女に声をかけていった。
そういえば自己紹介をしていなかった事を思い出し名を名乗ると次に自分の名前を言ったのだが、
それを聞いていた筈の少女からは何も言うことがなかったのだが、
急に強い口調で問いただされてしまったのである。
その時私は何か怒らせてしまったのかと心配になったがその心配は全くの無駄だったようである。
私にはその意味がわからなかったが彼女は説明をしてくれて更に彼女が手に持っていた石を私の方に
突き出してくるとそこには奇妙な絵のようなものが描かれていることが判明したのだった。
そのことからどうやらこれは地図であることと、それに記されていた名前の欄の文字が読めない為、
理解するのが難しいらしくその事で話が長く続き最終的に俺に翻訳して欲しいということになり、
その場に置いておくことにして一旦話を中断することにした。
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