上 下
562 / 737

562.

しおりを挟む
「いいにおいがする」
そう言いながら走って行くと市場でスープを出している男性と出会った。
この世界ではじめて遭遇しましたよ、 第一村人……。
俺は、話しかけるか迷ったがこのまま素通りしてしまうのはどうかと考えて声をかける事にしたのだが、
これがフラグ回収の始まりだった。
男はスープを売り終わたようで市場を後にして去っていく男の背中を見ながら俺は 今の出来事を考えて
いると背後から聞き覚えのある嫌らしい声が聞こえて来る。
そろそろいいだるよ。
お兄さん達 俺は、まさかここに来ているとは思いもしなかった。
「よう久ぶりじゃねぇかさ!あのときはよくもコケにしてくれたよなぁあああっ!」
そう、以前この町で戦ったことのあるチンピラ風の野郎だったのだ。しかもまた同じような武器を持っている。
また、俺と戦う気満々と言わんばかりの雰囲気であり、前回はこんなにも人数はいなかったはずだが
今回は違うようで二十人以上の武装をした男達を連れているようだが全く関係ない。
こっちは、もうやる気マックスなのでいつでもウェルカム状態だが
ここは 俺は、冷静さを欠かず、なるべく早く決着をつけることにする。
俺は無銘を取り出して、柄を握る力を強めて 刃が姿を現し、刀身を見ると光を反射させて綺麗に輝くと 
男がこちらに迫ってきて 斬りかかる、
俺は咄嵯に反応して抜打にて奴を斬ろうとするが避けられてしまう。
(チッ流石に速い。まともにやったらかなり厄介だ)
と思った矢先に、俺はいきなり体の自由を奪われてしまう 。
恐らくは麻痺 されているのだろうか、動けなくなった俺に男が近づいて来て俺は このスキルを知っている。
これはあれだ、前に見たことがある。名前までは忘れたが 敵を捕まえたり拘束をする時に使われていたはずだ。
俺が俺の知らないはずの知識が流れこんでくる、 それと同時に、体の自由を奪われるだけではなく。
感覚というものが奪われていくのがわかる。
全身のあらゆる部分が消え失せていき、ただ1つの物を除いてすべての機能が失われていってしまうが、
不思議とその意識と思考は残されていて、不思議なものだ。
俺はそんな状況下にいながら、この技の正体について考えていたその時、俺の視界に入る限りで、
全ての光景や人物の動きが止まっているという異常事態に見舞われることになる。
(なんだ何が起こっている、一体どういうことだ。わからないことばかりだし、俺に何をするつもりなんだよ
こいつはっつて俺なんだけどなぁ 。
まずは 考えるのは後にしよう。今は、まず、この状況を楽しむとするかなぁー。ふぅーなんだ、少しだけど。
俺、ちょっとワクテカしてきたぜ。
俺の意識、意識だけがこうしてはっきりと存在している。なんだなんだこの新しい体験は本当に面白そうなことが
俺の身体、俺の命の灯が消されていくことで、意識だけの状態になっていくのかと理解しつつ。
今の俺はいわゆる幽体離脱のような状態のはずなのだけれど自分の肉体を見下ろしながら意識の世界で考えごとを
しているという状況にあるはずなのだが何だ、
すごく気持ち悪い感触が頭の中に流れてくる。
何かこう人の脳髄がグニョッグニョーにうごめいているのが俺でも感じる事が出来るぞ。
やめてくれよぉ~そんなに動くんじゃないよ、俺の中の細胞たちは、なんか勝手に動いてるような。
そんな妙ちくりんなものを見るだけでも吐きそうだが我慢はできる。
まー見てれば分かるが大体の事が、まとにかく今は、現状確認の方が大事だから、このへんにしておくが。
まず一番大事なのは自分の命の危機だが それを俺はどうやって防げば良い。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...