元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

546.

それから少しの間話してから俺が、
「ところで。なんでミリアの家に？」
すると。ミリアが俺に耳打ちしてくる。
「私もさっき拾ったのよ」
「ふ～ん」
なんか色々事情がありそうな雰囲気が漂ってきたので。
あまり聞かない方が良いのだろうかと考え込んでしまうのでした……それから俺が
そんなことを悩んでる内に2人の話は進んでいた。
そこで。彼が俺に対して頼みたい事があるようで。
俺の作った。
ポーションを買い取らせてほしいとの事だったので、俺は快く引き受けるのであった。
そのあと俺達が住む屋敷に連れていった。
すると彼が目を輝かせており、 俺の持っている薬瓶をじっくりと見つめるので。
俺は彼が何者なのか聞いてみることにすると……。
どうもこの辺りの土地は魔力が豊富にあるせいか。
薬草の効能が非常に強くまた。
その土地が肥沃なため。作物が良く育つ環境でもあるとのことだった。
そのためこの国の農作物は高品質で味も良いと評判が高くなっていると彼は熱弁を
してくれたのである。
興味本位で質問してみると。
その返答は予想通りだったが、やはり農業関係に詳しいようだがこの国に昔から
伝わる技術のようではあるが、俺の知識は浅い。
だが、彼曰くこの国独自の農法を編み出しているようで、それは俺達の街の特産品になる
可能性が高い。
と話すとこの人は、かなりやり手なんだと俺は思った。
そして俺達が 住む国には、他国からも買い付けの客が来るほどの
人気っぷりとの事でその為か 物価が上昇してしまったのである。
だから 俺は少しでも安く仕入れられないかなと思ったんだけど。
やっぱり、そう上手くいかないものだよな……。
それから俺は、ポーションを渡す事にした。
すると俺にポーションを渡したところで俺はミリアと目が合った。
そしてお互いの目線だけで意思疎通を行うと。
口を開くこと無くミリアは察してくれるので 俺は黙っていた。
すると、何故か、ミリアの身体は少しだけ震えているが。
何か悪いことでも思い出しているのか俺は気にしなかったのだが何故か俺の手を握るのでした。
それから俺は彼と握手をする事にしたのだったが 俺を見る視線に敵意が込められている
ような気がして嫌なものを感じていたので警戒を緩める事無く握手をすると、 
俺達の屋敷に入るように言われたので入らせて貰うことにし。
2階の方から俺の部屋にやって来た 俺はとりあえず。ポーション作りを始めると
しようかと思っている。
俺の工房は一階にしか存在していないが。
地下の方に作っている。
地下に降りる前にミリアと顔を見合わせ、階段を降りていく。
地下に向かう際に。
後を付いて来ているので、もしかして。ついて来たかったんでしょうか。
ミリアは、ミアと出会ってからは地下室を有効利用していた。俺は錬金用の炉に火を入れて、
鉄と銅を取り出して加工を始めた。
まずはナイフを拵える為に。俺はまず金属から抽出するために、錬金術を使い。
魔道具を使って温度調整を完璧に行う。
その後、不純物が取り除かれた素材を 精錬窯に入れ溶かし始めると、溶け出した液体を
型に入れると固まって行くと、俺の作り上げたのは、 黒塗りの刃に銀色の模様が入った
シンプルなナイフだった。
その出来に満足しつつ。
次は、ミスリル銀で作ったインゴットを叩いて形を作り それに模様をつける。