元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

542.

しかしここで戦っても意味が無いと判断してから俺はそいつの話を聞こうとする
すると男は突然俺に対して質問を始めた 俺はそれに対して嘘偽りの無い事実をありのまま答えるので
その男はその言葉に納得するとお前の実力を見せて見ろといい勝負が始まった。
最初は様子を伺っていたが隙が全く無かった。
そのため俺は攻めに出るとその一撃で仕留めようとしたが相手の方が一枚上手だったようで避けられてしまう。
俺は追撃を仕掛けて再び攻撃を仕掛ける今度は相手が回避しようとしたタイミングに合わせて剣で攻撃を
繰り出したのだが、
見事に受け止められてしまう。
そしてそこから鍔迫り合いになるのだが相手の力が強い為に俺は後退してしまい距離を取って態勢を立て直そう
としたところで突然剣を振りかぶった 俺は急いで防御の体制をとるものの。
簡単に破られてしまう上にそのまま飛ばされてしまった俺はまだ完全に立ち直れてはいなかった。
そのせいで再び追い詰められてしまい俺は万策尽きて敗北する寸前まで追い込まれてしまうが、
最後の力を使い 全力を尽くす事に決め渾身の力を込めて斬りかかると相手の動きを封じることができた。
だがその時男の様子が一変した途端俺が持っているはずの スキルを発動し出したのだから、
そして俺達の周りに大量の兵士が姿を現し俺達に一斉に襲いかかって来たのだその光景を見た時には既に
手遅れで、もう終わりだと思っていたところで一人の女性が兵士の攻撃を防ぎ俺を助け出そうとして
きたのだが俺の方を見てすぐに立ち止まると同時に膝をついてその場に倒れたのだ。
その姿を見て慌てて駆け寄ると彼女は全身に傷を負っており出血も多くかなり危険な状態だったので、俺は
治療を開始すると少しずつ治っていくにつれて苦しそうな表情は無くなり安らかな顔をし始めた。
ほっとしたそんな時、だ、 背後に気配を感じた俺は後ろを振り返るとそこには、先程の男が佇んでいた。
そして彼は俺を睨みつけてきた。
「どうして助けなかった、どうしてあの場であの者を殺さなかった」
その言葉を耳にしてからは。俺が何も出来ないまま男の腕から放たれた光線によって貫かれ地面に伏してしまった。
「貴様のせいで無駄に犠牲者が増えたではないか」
そんな風に吐き捨てると何処かに消え去っていき、俺は瀕死の状態に追い込まれている。
そして、ミリアに助けを求めた俺は何とかして助かる方法を探した。俺はアイテムポーチから解毒薬を
取りだすことに成功したのだがこの状態のままではこの女に使えそうにないので 仕方なく、飲むことにした。
何とか飲めたことで安堵するも体が震え始めて来た。
そのせいでまともに立てなくなってしまったのでミリアに手を借りるが立ち上がることすら出来なくなっており。
もうだめだと思い始めていたそんな時、ミリアは俺を抱きかかえて、移動を始めると直ぐに俺に対し
「貴方ならまだ、救えるはずだわ諦めちゃ駄目、絶対に！」
と励ましてくれるのであったが 正直無理だろう、仮に運よく助かったとしてももう歩けないどころか立つ事
すらできない程になっているからだ。
それに、もう手詰まりなのは明白だった。