元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

522.

俺達が中に入ると船長が立ち止まり振り返ったのだ。
俺達が骸骨を見ると骸骨の目から水が溢れ出して止まらなかったのだ。
そして骸骨はそのまま消えてしまったのだ。
残された俺達の前に階段が現れたのだ。
「これは、」
「ところで、ミゼリアさんどこかしら」
俺達は周りをキョロキョロと見渡していると、 ミゼリアが俺達の前に現れる。
「ミゼリア」
俺が名前を呼ぶとミゼリアが俺に近付いてきて俺に握手してくる。
俺がミゼリアにお礼を言うとミゼリアが照れている。
俺とミゼリアが話し合っていると、ミゼリアが俺に聞いてきた。
「それで、どうするの」
俺はミゼリアに答えを返そうとしたが、ミリアが
「近すぎ」
と言って俺とミゼリアを引き離すとミリアが俺に近づいて来て俺の手を握る。
俺がミゼリアにお礼を言うとミゼリアが顔を赤くしながら俺にお辞儀をしてきた。
俺とミリアが手を繋いで歩いているとミゼリアが俺にお腹が空いたと言うので、俺とミリアとミゼリアは
食堂に向かい食事をする事にした。
俺が食事を終える頃にそっと微笑むとミゼリアが目の前にシリウスの涙を持ってきた。
俺はミゼリアにお辞儀をして感謝を伝える。
ミゼリアは俺に微笑みかけてくれて、俺も微笑んで返した後にミゼリアが俺に話があると言い始めた。
俺はミリアにミゼリエッタを任せてミゼリアに話を聞きに行った。
ミリアは俺がミゼリエッタに呼ばれたのが不満らしく頬っぺたが膨れている。
俺はミゼリアに呼ばれて、ある部屋に案内された。
そこには俺の知らない人が座っていた。
その人は女性だった。
「とりあえず、石化解除薬を作ってあげよう」
その女性は俺に微笑んだ。
そして、ミゼリアのお友達が高位錬金術師だと知って、出来上がって石化解除薬を持ってミリアの元に
戻ると無事に遊覧船を降りた。
俺とミリアはミゼリアに別れを告げるとミゼリアが寂しそうな表情を浮かべていた。
俺とミリアはアリアの待つ家に帰るとそのまま明日お城に行こうと言う話をしてその日は眠りについた。
翌朝、俺とミリアはアリアの石像の元に行くために城に行くと、中庭で石像を見て頷いた。
いよいよ、アリアを石化から説くからである。
俺とミリアはアリアを元の姿に戻す為に、アリアの所へ向かう。
俺達の前にはアリアの友達が集まっていた。
「アリアのお父さんとお母さん、アリアを直してあげて」
子供達が俺達にお願いをしてくれる。
俺達はアリアの石像の前に立つと石像にクスリを掛けた。
「お父様、お母さん」
アリアの声がする。
俺とミリアは声がした方を振り向いたが誰もいないので不思議に思っていると、
「上ですよ」
と聞こえたので見上げると、 空から降りてきたのである。
俺とミリアは驚きながらも、 笑顔で出迎える。
「お帰りなさい」
俺とミリアは、 嬉しくて、 涙を流してしまうのであった。
アリアを二人でふんわりとキャッチするとそっと抱きしめ合うのでした。