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俺にウインクは逆効果ですよ、俺の心の中で泣きながらツッコんだ。
そしてこの現状から逃げ出すために元勇者を助けるという目的はすっかり忘れ去られ、
俺のピンチをどう切り抜けるかなんて事に成り始めている。
そんな中元盗賊の女性の叫び声が聞こえた。
元騎士の男性は元盗賊の少女に向かって剣を振りかざしていた 。
そしてその刃先は元勇者に向かっていた。
その刃先からは鮮血が流れ出したのだった。
「ミレア」
元盗賊の女性は倒れ込みながらそう呟いた。
元騎士の男の手にあったはずの あの短刀が無くなっているのに気づく。
俺に助けを求めて元冒険者が叫ぶ 俺の名を呼んでいた。
「どうなっているんだ」
そう言いながら慌てて駆け寄れば作った薬草で即座にポーションを作るとそのまま元勇者に飲ませた。
その横では俺が作った特製ハーブティーを飲んでいる元騎士と元魔法使いの夫婦の姿がそこにはあった。
そして、勇者の元仲間たちは皆それぞれ元勇者の元仲間だった少女の元に行き 元勇者と同じように
回復をかけていた。
すると元騎士だった男性が倒れた元勇者の元に向かい 抱き抱えた後に涙ぐみ元勇者の胸の上で
祈りを捧げると勇者は意識を取り戻したのである。
そしてその後勇者の仲間達は全員ミセリアのお母さんから怒られたあと、
解散して行ったので残されたミリアがぼそっと
「貴方、明日、デートしましょう」
「え?」
「久々に、貴方とバディー組みたくなったのよ、薬草の生える洞窟にどうせ補充するんでしょ」
と突然そんな事を言ってきたのだ。
確かに俺の魔法袋の中に大量の 俺が育ててる薬草があるがそれをどこで仕入れたとか何故知って
いるのだろうか? 不思議ではあるが、ミリアはミリアのやり方があると思うから深く突っ込むまいと
そう思ったのだった。
「まぁ、良いけど。」
そう言えばミセリアは俺とミリアの間に割り込んで来て 俺の腕にしがみついてきたのだった。
ミセリアが嬉しそうにしているとそこに、ミゼリアが現れて
「こら、バディーデート邪魔し無いの、ごゆるりと」
そう言いながらミセリアをずるずると連れて行ってくれる。
「なんか、せわしない人たちだな」
「ええ貴方の仕事仲間はせわしない人達ね」
そう言うなり明日の為に荷造りを始める二人。
そんな感じにドタバタと騒がしく 一日は終わっていく。
……そして翌日の早朝。
まだ夜が明ける前に起きたミリアは朝食を作って 用意してくれたのだが。
テーブルの上に並べられた数々の料理を見ればとても豪華な品々ばかりだった。
そしてそれを作ったと思われる人物はミゼリアではなくミリアな訳であって。
そして当然のように元勇者と元勇者パーティーのメンバー達の食事の準備をする。
ちなみにミセリアは起きていない。
「あ、ありがとな」
「いえ気になさらず」
と笑顔を見せるミリアだったが俺には少し気になった事が有ったのだ。
昨晩寝ようと思えばミゼリアが一緒にと誘ってくるものだか断るにも断れない。
そして俺も疲れていて 眠りに落ちそうになった時にミゼリアと俺の間にはミリアが眠っていた。
つまり俺は3人の女性に囲まれるという事になり俺の精神力はすり減らされて、
結局殆ど眠ることは出来なかったのだ。
そしてこの現状から逃げ出すために元勇者を助けるという目的はすっかり忘れ去られ、
俺のピンチをどう切り抜けるかなんて事に成り始めている。
そんな中元盗賊の女性の叫び声が聞こえた。
元騎士の男性は元盗賊の少女に向かって剣を振りかざしていた 。
そしてその刃先は元勇者に向かっていた。
その刃先からは鮮血が流れ出したのだった。
「ミレア」
元盗賊の女性は倒れ込みながらそう呟いた。
元騎士の男の手にあったはずの あの短刀が無くなっているのに気づく。
俺に助けを求めて元冒険者が叫ぶ 俺の名を呼んでいた。
「どうなっているんだ」
そう言いながら慌てて駆け寄れば作った薬草で即座にポーションを作るとそのまま元勇者に飲ませた。
その横では俺が作った特製ハーブティーを飲んでいる元騎士と元魔法使いの夫婦の姿がそこにはあった。
そして、勇者の元仲間たちは皆それぞれ元勇者の元仲間だった少女の元に行き 元勇者と同じように
回復をかけていた。
すると元騎士だった男性が倒れた元勇者の元に向かい 抱き抱えた後に涙ぐみ元勇者の胸の上で
祈りを捧げると勇者は意識を取り戻したのである。
そしてその後勇者の仲間達は全員ミセリアのお母さんから怒られたあと、
解散して行ったので残されたミリアがぼそっと
「貴方、明日、デートしましょう」
「え?」
「久々に、貴方とバディー組みたくなったのよ、薬草の生える洞窟にどうせ補充するんでしょ」
と突然そんな事を言ってきたのだ。
確かに俺の魔法袋の中に大量の 俺が育ててる薬草があるがそれをどこで仕入れたとか何故知って
いるのだろうか? 不思議ではあるが、ミリアはミリアのやり方があると思うから深く突っ込むまいと
そう思ったのだった。
「まぁ、良いけど。」
そう言えばミセリアは俺とミリアの間に割り込んで来て 俺の腕にしがみついてきたのだった。
ミセリアが嬉しそうにしているとそこに、ミゼリアが現れて
「こら、バディーデート邪魔し無いの、ごゆるりと」
そう言いながらミセリアをずるずると連れて行ってくれる。
「なんか、せわしない人たちだな」
「ええ貴方の仕事仲間はせわしない人達ね」
そう言うなり明日の為に荷造りを始める二人。
そんな感じにドタバタと騒がしく 一日は終わっていく。
……そして翌日の早朝。
まだ夜が明ける前に起きたミリアは朝食を作って 用意してくれたのだが。
テーブルの上に並べられた数々の料理を見ればとても豪華な品々ばかりだった。
そしてそれを作ったと思われる人物はミゼリアではなくミリアな訳であって。
そして当然のように元勇者と元勇者パーティーのメンバー達の食事の準備をする。
ちなみにミセリアは起きていない。
「あ、ありがとな」
「いえ気になさらず」
と笑顔を見せるミリアだったが俺には少し気になった事が有ったのだ。
昨晩寝ようと思えばミゼリアが一緒にと誘ってくるものだか断るにも断れない。
そして俺も疲れていて 眠りに落ちそうになった時にミゼリアと俺の間にはミリアが眠っていた。
つまり俺は3人の女性に囲まれるという事になり俺の精神力はすり減らされて、
結局殆ど眠ることは出来なかったのだ。
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