元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

464.

俺は今や、家族よりもこのパーティーの方が大切に成ってしまった。
ミリアもアリアも、俺の大切な家族だったのに……。
実力の無い、アリアを追い出してしまったことに対しては、俺も後悔はしていない。
「アリアもミリアも俺が悪いと言うのかよ」
そう言うがパーティーメンバーは黙って見ている。
大規模に成った、パーティ―を支えるには時に非道になる事も必要だろうと思っていた。
でもこれでは……。
「あはは、結局は、元勇者パーティーとやっている事は一緒じゃないか、しっかりしろよ、ユウト、
大切な家族だろうが」
そう自分の頬を叩いて活をいれる。
「俺はあいつらと同じじゃない、今から少し、席を開ける、ミミ俺の代わりに総指揮を任せた」
そう叫ぶと
「了解です、ユウト、頑張って」
「おうっ」
そう叫ぶと走り出す。
この世界でドラゴンは奴しかいない。
パーティーを追放されたところ……すべての始まりの場所に急いだ。
この世界のドラゴンはまだ健在だ。
何故かって、俺は知っている。
俺がこの世界に来たときに最初に戦ったあの黒龍だ、 あれは、俺が倒したんだ、 俺がこの世界にきて
初めてのモンスターだった。
そして、レベル上げのために、 初めて戦って勝った相手でもあった、そんな、思い出のある場所へ、 俺は
急ぎ向かった。
その場所に着くと、 巨大な黒い鱗をした、 ドラゴンがそこにいた。
俺が近寄ると、 俺に気が付き、 俺に攻撃を仕掛けてきた。
俺は、それをかわしてから、俺は聖剣エンディミオンソードを抜き放ち構えると。
すると竜が雄叫びを上げた。
そして身体を震わせると、
挑もうとして立ち止まった。
「お前」
そう黒い影……横に横たわるのはミリアとアリアだ。
「何で貴様がここにいる、元・勇者」
「家族までついに見捨てたか、ユウト」
「誰のせいだと思っている、お前が追放したからだろう」
「俺は正しいことした、お前は俺の過ちよりも、さらにしては行けなことをしようとしている」
そう言いながらミリアとアリアの身体をドラゴンの眼前へと放り投げた。
「なっ」
「腹が空いているのだろう、食って貰い、お前も俺と同じで堕ちろ」
「やめろーーーー」
俺は叫んだ。
　すると、俺の足元に魔法陣が現れ、俺の視界は真っ白になっていく。
目を覚まし、起き上がるとそこは俺の部屋だ。
俺の目の前にミリアとアリアがいて、 俺の事を見守っていた。
2人に抱きついた。
ミリアとアリアに今まであった事を包み隠さずすべて話そうした。
すると、俺の事を抱きしめて、 俺の頭を撫でて、 俺の事を慰めてくれる。
ミリアとアリアに これからはずっと側に居て欲しいと、 俺が言うと、ミリアとアリアは、俺に
優しい笑顔を向けてそっと抱きしめ帰してくれる。
「あの後はどうして」
「ユウトのパーティーが割って入ってくれて、その、勇者はまた逃げられた」
あの奴は、現在魔王同等の力がある。