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そうすれば、読者は面白いと思うだろうと考えたからだ。
ただ、俺は小説の主人公のように上手くはいかなかった。
俺がどうするか悩んでいると、後ろから声をかけられた。
「大丈夫ですか?」
俺は突然の声にびっくりした。
そこにいたのは さっき俺に話しかけた男だ。
男は俺に近づいて来ると
「気分でも悪いのかなと思いまして」
と 尋ねてくる。俺は何でもないと伝えると
男の家は雑貨屋をしていて 商品を売ってほしいと言われた。
俺が断ると 俺はこんなにも親切にしてくれている人に迷惑をかけるわけにはいかないと
思い自分の能力を伝えて 店の中にある物なら収納鞄に全部入れて良いと告げると
快く了承してくれた。
俺は男が作業している間に 店の棚に置かれている物を 一つだけ手に取りポケットに仕舞った。
それを見た客が何か欲しいものはありますかねと聞いてきたので、
俺はとりあえず果物を出してもらった。
それをまた 俺は適当に選んで 一つのカゴにまとめて入れた。
店を出ようと扉に手を掛けると店主のおっさんが
俺を呼び止めて 感謝の言葉を投げかけてくるが、
俺は別に 善意でやったわけではなく面白そう
だったからしただけで、だから俺は気にしなくて
いいよと言ったがどうやら、それが気に入らなかったようで、
俺に言い返そうとしてくるが……。
面倒くさくなったので俺は カウンターに置いてあった
ナイフを手に取ると、少しだけ力を込めて 刺してみる。
すると思っていたよりも簡単に突き抜けてしまい
血が出そうになるがすぐに修復し始めた。
俺はどうせならとさらに深く刃を入れていき
心臓の辺りまで傷をつけると今度は手を離す。
おっさんの体はそのまま倒れ込んでしまった。
俺は急いで治癒魔法をかけようとするが、
呪文が思い浮かんでこない。
試しに近くにあった 斧で切りつけるとまるで
豆腐を切るかのように抵抗なく真っ二つになってしまい、
再生することなくやがて塵となって消えた。
俺が殺したのはこの世界における殺人鬼のような存在で、
殺しても罪に問われることはない。
なぜなら、奴らは この世界のシステムによって
生み出された偽物であり倒せば消滅するからだ。
俺が人を殺すのは初めてで罪悪感などは無いが、
これからは気を付けないといけないと改めて感じる。
俺は村を出て、森の中に入って行く。
森を歩いているとモンスターが現れた。
俺が手に持っている剣を横薙ぎに振ると、
俺に向かって飛びかかって来た狼の首が飛ぶ。
その後も現れる 獣どもを次々に倒して行く。
しばらくするとレベルが上がったようだ。
どうやら 俺のレベルはこの世界での最高値に
到達したらしい。
ステータス画面を開いて確認していると
急に地面が揺れ始めた。
どうやら地震のようで俺の足元が崩落してしまった。
俺は穴の中に落下していき何とか生き埋めにならずに済んだ。
周りを見渡すとそこは洞窟だった。
俺はひとまず外に出ることにするが出口が見えてきたところで
誰かがいることに気づいたので足を止める。
そこには銀狼が立っていた。
どうやら俺が出てくるのを待っていたみたいだ。
俺はこの銀狼が何者かを確認するために、
相手に攻撃を加える。
どうやらこの銀狼は 普通の生き物ではないらしく
俺の攻撃が全く通用しない。
俺は相手が誰なのかを問いかけるが、
相手は答える気配がない。
仕方なく俺は実力行使で相手を蹴散らすと
銀狼は形を失って消滅した。
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