元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

434.

俺はミリアの頭を優しく撫でてあげるとミリアは顔を上げて俺を見上げてくる。
ミリアの顔を見下ろして俺はミリアのおでこにキスをする。
するとミリアは俺の首に腕を回して今度はミリアからキスをしてくれた。
俺はミリアを抱きしめながらミリアの頭を撫でてあげて俺はミリアの唇から自分の唇を離して俺はミリアの瞳を見ながら、
ミリアの頭を撫でてあげるとアリアと同じようにミリアは目を瞑って眠り始めたのだった。
翌朝になると三人で朝ご飯を食べていた。
今日はミリアが作ったらしい俺はミリアとアリアと3人で一緒に朝食をとる、
いつも通り平和なので少しとほっとしている。
今日この後にアリアに大事な話があることを思い出して
俺は二人に今日は仕事休みにしてもらった。
俺は二人に アリアが今いる村まで行く事を言ったら二人とも笑顔を見せてくれて俺は二人が着いて来る事にしたようだ。
3人分の弁当を用意させてもらうことにして村長に連絡を取ると村長の返事は二つ返事で了承してくれた。
なので俺の分しか用意しなくて良いことを伝えた。
それと馬車を用意するように伝えてもらって村の入口で待つようにお願いをした。
しばらくして俺達は出発した。
村までの道を歩いている。
しばらく歩いていたのだがミリアはアリアにべったりとくっついている昨日からそうなのだ
俺と目が合うと頬を赤めて照れている。
俺に視線を送って助けを求めてくるそんなに心配なのか？
仕方がないので、
「おいで」
と手招きをする。
すると嬉しそうに俺のところに来ると俺の横に並びながら肩に手をかけてきて俺にもたれかかってきた。
俺とアリアと手を繋いで歩く。
ミリアが時々俺を見ては恥ずかしがりながら俺から離れて隣で歩いたり離れたりを繰り返している。
可愛いやつだな。
しばらく歩くと俺達の視界に森の入り口が入ってくるアリアに
「アリアあの奥のほうだよね？」
「はい、間違いないと思います多分あの先にエルフの集落があります」
俺は村長からもらった集落の地図とコンパスを確認しながら進む。
俺は村長から受け取った集落への入り方が書かれている紙を見る。
どう見てもこれは罠だなまあしょうがないけどね。
アリアに聞いてみた。
アリアによると集落はこの森に結界がはられているようで中に入るには特定のアイテムが必要なのだそうだ。
それは長老の証を持っている者又は長老の血族でないものが持つ特殊な指輪だそうだ、
それを持っていなければ入れないらしい。
ただアリアが言うには最近何者かに奪われてしまったという事らしいがそれが誰かはわからないと言っていた、
恐らくは魔族か人間の仕業だろうな。
アリアから貰った情報を頼りに進んでゆくと森の奥に小さな道が現れた。
アリアの言っていた道に違いないと思いアリアとミリアに声を掛けて森の中に入っていく、
暫く歩いてゆくと大きな屋敷が見えてきた、これが目的地のようだ。
屋敷の前に立って辺りを確認する。
人の気配は感じられない。
屋敷の門を叩いて呼びかけるが反応はない。
俺はアリアとミリアの方に目を向けるとアリアがうなづいていた。
やはりここに間違いなさそうなので
門を開いて中に進んでいく。
玄関まで着くとそこには血が点々と続いていた。
嫌な予感がした俺達はそのまま玄関から入っていくとそこは広間になっておりその中央に
少女の死体が落ちていた、
俺達は死体の傍に行き調べると胸が上下しているのが確認できるがかなりの傷を負っており
危険な状態であることは一目瞭然である。
すぐにアリアが治癒魔法をかけていくがあまり効果は出ず回復を早めることしか出来ないようだ。
俺は、アリアと相談をした結果とりあえずこのままだと危ないので一旦俺の収納カバンの中に
入れておくことにした。
アリアが言うには元々瀕死の状態で連れ出された為、
致命傷は癒えるかもしれないがかなり衰弱しておりこのままだとまずい状況だということは
アリアは把握している。