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そして俺にはまだ、この世界にきたばかりで知らないことばかりだったのもあり、
とりあえず俺は俺自身が強くなればそれだけ、みんなを守れるということだと考えていた。
この前のオークとの戦いは、ミリアに庇ってもらう形でどうにか生き延びることができたが、
もし、もしもあのとき、
あの場に俺がいたところで、果たして本当に役に立てたのだろうかと俺自身は考えていた。
俺が、仮に戦えるようになるには、まだ足りないものがある。
それは、ステータスに表示される、攻撃力と体力の数値は間違いなく、
レベルアップで上昇するとはわかっていても俺自身が戦いにおいて必要だと思う能力は他にも存在するのだ。
たとえばスピードであったりと、そう考えたとき俺は、今の自分にできることから少しずつ
始めて行こうと考えたのである。
俺に、この世界で生きていく為の武器を身に付けさせるために それから、
俺は一人で街へと向かって歩き始めたのである。
街へ向かう前に、近くの村で冒険者として登録しておく必要がありそうだと
考えていたので俺はアリア達を安全な場所で待機させた。
それから、アリア達がこの近辺に出没する 魔物達の相手をしている間に俺は俺自身のレベル上げを
行うことにしてからアリア達をおいて一人だけで先に街の方向へと歩いて行ったのである。
そして俺は森を抜けた辺りにさしかかる。
そこから先は見晴らしのよい平原が広がっていた。
その景色を見て改めて思ったが、ここが魔王が住んでいるという場所だということを忘れてしまうほど
綺麗なところであった。
俺はこの世界を救おうという気持ちをより一層強めていたのだった。
そうしているうちに俺は、魔物達と遭遇したのだ。
現れたのは 巨大な黒い熊の魔物ブラックベアーが現れたので、
すぐに鑑定で確認したところ この世界の基準で言うとランクSクラスの強さをもっているということが解った。
俺は戦闘の準備をする。
剣を抜いて構える。
まず最初に先手必勝だと思い俺は先制攻撃を仕掛けようとしたときにブラックベアの
方も動いた。
そしてそのまま突進してきた。俺はギリギリの間合いを見極めてかわすことに成功することができた。
だが、間髪入れずに再び突っ込んできたため 今度は横に転んで避けたがそこに追い討ちを
かけてきたため 俺は地面に手を当てて氷結を発動させて相手の足を固めることでどうにか難を
逃れたのであった。
しかし、この相手は俺の攻撃ではダメージを与えられないかもしれないのが厄介なこと
この上無かったのである。
そう考えているうちに接近してくると俺はバックステップしながら距離を離すが 奴も追いかけて
きやがるから俺は魔法を使ったのである。
そして土魔法で作った落とし穴に落ちてもらうことにしたのだ。
そして見事にハマってくれたため、これで終わりだなと思っていたがそうは問屋が卸さなかった。
なんとあいつ、ジャンプしたんだぜ?ありえないだろう!
そして俺は慌てて回避したが危うく
直撃を受けるところをなんとか避けることが出来た。
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