元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

306.

その職員は、この学園の教師をしているという事だった。
俺はその教師を信用できると思い学園長に会いたいという旨を伝えてもらう。
すると学園長は直ぐに会えるとのことだったので学園長が待っている部屋に通してもらうことになった。
扉をノックすると中から女性の声で、
「はい」
と言ってきたため俺は
「失礼します」
といってから部屋に入る。
するとそこには、俺が想像していた通りの人が待っていた。
その女性は俺が会いに来た相手で、ミリアの母親であるセシリアさんだ。
セシリアさんは俺が訪ねてくると分かっていたらしく俺を出迎えてくれる。
セシリアさんは俺に座るように促すと俺にお茶を出してくれる。
俺が、出された飲み物を飲むとセシリアさんは俺に話しかけてくる。
俺は、セシリアにミリアが何処にいるか知らないかというと、セシリアは俺に教えてくれる。
ミリアは、セシリアさんの経営している大商会の会長室にいると
教えてもらったので俺は早速向かうことに決める。
俺は、ミリアが閉じ込められている部屋の前まで来ると ドアを数回叩く。
すると直ぐに反応があり、ミリアの声が聞こえた。
俺はミリアが無事だったことに安心しつつ声をかける。
するとミリアは俺に怒っているような口調で言う。
俺が何故ミリアが怒っていることに戸惑っているとミリアは俺に どうして助けに来てくれなかったのか
を聞いてきた。
俺は、ミリアに謝ると、ミリアは俺の言葉を聞いてもまだ納得できていないようだった。
俺は仕方なく自分の考えを話そうとすると 俺が口を開くよりも先にミリアが俺に問いかけてきた。
俺は、その問いに答える。
俺は俺の考えを話すと、俺の話を聞いたミリアは涙を流していた。
俺は、ミリアが泣いてしまった理由が分からず困惑していた。
すると、セシリアが俺に説明してくれる。
セシリアは、俺がミリアに嫌われるためにわざと冷たい態度をとっていたのだと。
俺はその言葉に驚いた。
俺は、俺が冷たくすることで、 二人が別れると思っていたのに、
逆効果になっていたとは思ってもいなかったのだ。
俺は、ミリアに今までの非道な行いを全て謝罪すると、 許してくれないか頼んだ。
俺の言葉を聞いたミリアは泣き笑いのような表情になりそれから暫くの間泣いた後、
俺にキスをしてきた。
俺がいきなりの事で驚いていると、 ミリアは顔を真っ赤にしながら俺に告げた。
俺の事が好きだと。俺は嬉しくて仕方がなかった。
俺がミリアに告白したことを告げると、 ミリアは俺の気持ちを受け取ってくれた。
俺がミリアにプロポーズをしようとすると、 ミリアは、 俺に待ってほしいと 言ってきた。
そして俺にミリアはこう言った。
ミリアは、俺にどうしても言いたいことがあると。
俺はミリアの言葉を聞くために黙って待つ。
すると、俺に真剣な眼差しを向けて 俺に言った。
俺は、ミリアの言葉を聞き終えると、ミリアを抱き締める。
俺は、俺のしてきたことは間違っていない。
そう確信した。
俺は、ミレアに自分の想いを伝えた。
俺の答えは決まっている。
俺も、俺の全てをかけて 君を守る。
俺は、自分の命よりも 君の事が大切なんだ。
俺は、これから先どんなことがあっても 絶対にミリアを守り抜くと誓う。
俺は、ミリアに改めて俺の誓いを言うと、 ミリアは俺に抱きついてきて
そして俺の唇にそっと触れるだけの優しい接吻をした。
俺は、その行動に驚き固まると、 その隙にミリアは俺から離れていく。
俺は我に返り離れようとするが既に遅く ミリアはセシリアの所まで戻っていたのであった。
俺は、俺の目の前で起きた出来事が信じられずに固まってしまう。
すると、俺に声を掛ける者がいた。
その者は俺に言う。
貴様は一体何のために戦っておるのだ。
と。俺は突然現れた謎の男に戸惑いを隠せない。
男は俺に問いかけ続ける。
そんなにも、女が大事か？ 自分の命より？ 俺は男の問いに答えられずにいた。