元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

284.

どうやら俺がミレアを抱き締めて
いたことが不快に思うような
素振りはないみたいだ。
むしろ少しだけ 照れているような 表情をしているように感じるのは気のせいかな。そんなこんながありながら俺はアリアと ミレアと共に村長に挨拶に行くことにした。
俺は、ミリアの手を取り二人で 歩き始めた。
（アリアは俺のことを見守るかのように
見ている）
アリアに、俺のそばから離れない様に
お願いをする。
アリアは嬉しそうに返事をしてくれた。
俺がそう言い終えたところで丁度、
村長の家に到着した。
俺とミリアが 中に入ると、
村長の他にも人がいて
俺は思わず息を呑んだ。
その人はリリスの母であり
俺に呪いを掛けた女性 ミリアと
そっくりの女性だったからである。
そして 俺に話しかけてきた。
その声は優しく、どこか聞き覚えのある
声だった。
その女性はミリアに、優しく微笑むと
名前を名乗る。
「私の名は、ミーナと言います。
よろしくね。リリスの お友達かしら？」
そう言うと俺に近づき 優しく
俺の両手を掴むと握手を求められたので
俺もそれに応じる。
するとリリスが突然 俺と ミレアの腕を掴み、自分の部屋へと俺とミレアを連れて行こうとする。俺は困惑しているとリリスは、嬉しそうに、そして、どこか恥ずかしそうな顔で、ミレアを連れて行く。
そして、部屋に戻ると嬉しそうにリリスは俺に話しかけてくる。
「ねえ、あの人綺麗で優しいでしょ！
でも ああ見えて実は、 とっても
嫉妬深いんだから、 あんまり
他の女の人に優しくしたらダメだよ」
そう言って、 嬉しそうにしている
リリスだった。
俺はそんな話をリリスから
聞かされると、俺を誘った時に
リリスは 、俺と二人きりになりたくて 誘い出したのではないかと ふと俺はそう考えてしまうのだった。
俺は、リリスの部屋で、ミレアと一緒に、これからの方針についてリリスと話をすることにする。
俺はミレアに、 俺とアリアと三人で旅をして リリスを救うという方針を 伝えるのだった。
俺は、リリスとミレアを魔王の
呪縛から解放させるべく、 魔王を倒すことを
二人に伝えるのだった。
魔王の城へ向かう途中
俺達は野宿をしていた。
夜になると魔物に襲われるかも
しれないと いうこともあり
俺は交代で寝ずの番をしていたのだが リリスが、俺と 二人で話がしたいと言うので、俺は仕方なく交代まで付き合うことにした。
俺とリリスが見張りの順番を決める前にアリアに 俺とリリスの二人のどちらが
先に仮眠をとるべきかと尋ねると
アリアは リリスから眠るべきだと強く言う。
俺としては少しでもリリスと
アリアの二人でいる時間を作りたいと
思ったが俺もアリアの意見に賛同して、
俺は一人で先に休むことにした。
俺とアリアは、リリスとミレアが
一緒にいれる時間を作るために
交代しながらリリスと過ごすのであった。俺は、 一人 目を瞑り眠っているフリを
していたがリリスとミレアは
楽しそうに会話を弾ませていた。
どうやらリリスの悩みを、
ミレアは理解してあげてるらしい。
俺は少し嬉しい気持ちになる。
ミレアが俺を呼んできたので俺が、
起き上がるとリリスと
ミレアは笑顔でこちらを見つめていた。
俺がリリスを見るとリリスが
嬉しそうに 俺の横に腰掛けてくる。
そしてリリスが 口を開くと
ミレアに質問を投げかけたのだった。