元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

283.

「どうして魔王であるリリスが
この世界に存在するのでしょう？」
そう俺に問いかけてくるのであった。
俺はどうしたらよいかわからず
困惑すると、ミリアは、言葉足らずでごめんなさい そう言うとこう続けるのだった。
リリスが、何故 この世界にいるの？
そして何のために魔王なのか？
私にはそれが疑問に思ったのです。
私は魔王だったリリスの過去については
知っています。ですが、この世界で、 今、 平和に過ごしていますよね。
だから、リリスが なぜ、今になって現れたのか、私にもわからないので 知りたかったの」
（そういう事か）
俺は納得して そしてミレアに、
俺は魔王とは元々人間だったという事を
話すと 驚いた表情を浮かべて、
そして悲しそうにするミレアだった。
そしてミレアにリリスが どうして
リリスになったかの詳しい説明を始めた。
（流石に リリスの母親が、
自分だったというのはショックが強すぎるかも知れ無いし、俺の口から話そう）
俺はそう考えると、ミレアに語りかける。
「ミレア、俺はお前のママであるリリスを俺がこの世界に呼んだんだ。」
俺がそう話を始めるとミレアは驚いている。だが俺は続けてこう話を
続けるのだった。
リリスが 魔王になった経緯を説明する
為にはどうしてもこの話を
しなければならなかったからだ。
そして俺は勇者パーティーに
拾われた時からの事や
その時の魔王がどんな姿だったのか？俺とリリスが出会ってからの事 など 俺は知っていることは全て打ち明ける。俺が話している途中でリリスは泣いていた。
そして全てを打ち明け終わるとミレアは 何か考えている様子だ。そして俺にこう言ってきたのだった。
「お父様は 本当にお人好しですね」
そう俺に言うのであった。
そしてミレアにリリスは
どうしたいかを聞いてみることにする。
俺とアリアは、俺達の旅の目的を話す。
俺はこの世界に転生してきた理由も、
ミレア達を魔王から救い出す為だった
ことも打ち明けるのであった。
俺達は勇者一行に 襲われた後、
アリアの案内のもと 俺達は、
とある村へ 避難することにした。
そこは 魔物達が 暮らしている場所だった。
俺とミレアは、村長のところに行き
事情を説明している。
俺の話を聞き入れてくれると
村長はアリアに話しかけていた。
どうやら知り合いのようだ。
俺は、ミレアと二人で村の中を
見て回っている。
ミレアに聞くところによるとここは、
元々魔王軍の配下の 者達の住む村の
ようである。
そして、ミレアはここに住んでいる
という 魔王の娘だそうだ。
俺はミレアから話を聞くのだった。
アリアが俺達のところにやって来ると
俺にこう告げてきた。
「すみません。私、実はこの辺りの村や街を管理 している者なんです。
だから、私も貴方の手助けがしたい。
だから私もこの村に滞在させてください」
俺が、断る理由はなかった。
こうして俺に、 仲間が増えたのであった。
俺の目の前にはミレアが、
俺の方に歩いてきて抱きついてきて、
俺も そんなミレアを抱き寄せた。
俺がミレアと 抱きしめ合う姿を
アリアに見られていることに気がついて
慌てて手を離す俺だったが
アリアは特に何も言うことはなかった。