元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

155.

「そうか、ならばさっさと失せるが良い」
と俺が言うと、彼は慌てて逃げ出したのだ。
そして俺は気絶している義理の妹を抱き抱えたのだ。
そうして俺は義理の妹と一緒に家に帰ると、彼女をベッドの上に寝かせたのである。
するとしばらくして義理の妹は目を覚ましたので俺は彼女にこう言った。
「おはよう。気分はどうかな？」
「ええ、平気よ。ありがとう」
と彼女は言うと、彼女は俺にお礼を言う。
そして彼女は俺にこう言って来たのだ。
「ところであの金髪の人が貴方の事を知っていたみたいだけど、どういう事？」
と聞かれたので俺は彼女に説明をした。
俺は元勇者パーティーの雑用係で、元の世界ではそれなりに有名な存在だった事を話すと、彼女は驚いていた。
そして俺は彼女の質問に答える。
そういえばどうして彼女は俺が元勇者パーティーのメンバーだった事を知っているのだろうか？
と疑問に思ったので俺は聞いてみた。
そうすると彼女はこう説明してくれた。
彼女の話では、
「実はね。私は元勇者パーティーに所属していたのよ。それで私は勇者様の恋人だったの。
勇者様は私を庇って死んでしまったのよ。私はね。どうしても勇者様を殺した奴が憎くて仕方がなかったのよ。
だから私は復讐するために強くなったの。そして魔王を倒したら必ず復讐を果たしてみせるつもりだったわ。
でも私は魔王を倒せなかったの。そんな時に私は転移魔法陣によってこの世界に飛ばされたのよ。
そうして私はこの世界で新たな人生を歩んでいるのよ」
と彼女から聞かされた俺は、俺はなんて声を掛ければ良いのかわからなかった。
そしてしばらく沈黙が続いた後に俺はこう言ったのだ。
「そうか……。大変だったんだな。
だが俺は今では、君の恋人だからな」
「うん。わかっている。だからこれからはずっと一緒よ」
と俺達はお互い見つめ合うと、どちらともなくキスを交わしたのである。
そうして俺と義理の妹の正式な交際が始まったのであった。
「ねぇ？  ユウトはさ。私のどこが好きになったのかな？
やっぱり顔とか胸が大きいところ？  それとも性格？  もしかして私の体目当てだったりするの？
いいよ。ユウトが望むのなら私の全てをユウトにあげるよ？」
と義理の妹が言うと俺は彼女の頭を撫でながらこう言ったのだ。
「確かに君の容姿は魅力的だと思う。
それに君は胸も大きくてスタイルも良いからね。
でもそれだけじゃないんだよ。君が優しいからこそ好きになったんだよ。
それと俺は体だけ目的で付き合っているわけじゃないよ。俺は心から君を愛しているんだから」
と言うと彼女は笑顔でこう言ってくれた。
そして俺はそんな彼女と再びキスを交わすと、そのまま愛し合ったのであった。
「ユウト。朝ですよ起きてください」
と義理の妹が俺を起こしてくれる。
俺は起きるとそのまま服を着替える。
そして朝食を食べるために大広間に行くと、そこにはいつも通り義理の妹がいて、
義理の妹が俺に抱きついて来ると唇にキスをしてくる。
「んちゅ……。ユウト。おはようございます」
と彼女は言うと、俺は彼女に挨拶をする。
それから俺と義理の妹は一緒に食事を取ると、その後は市場に買い物に出かける。
そして俺と義理の妹は二人で市場を歩いていると、俺はとある女性に声をかけられたのだ。
その女性は黒髪の女性で、
「あらぁ～貴方達どこかで見た事があるような気がするんだけど思い出せないわぁ～」
とその女性が言うので俺はこう言ったのだ。
「いやいや俺達初対面ですから！」
と俺が言えば女性はこう言ったのだ。
「う～ん。そうかしらぁ～？  なんか前に会ったような感じがするのよね。
そうだ！  名前を教えてくれない？」
と言われて俺は戸惑ったがとりあえず名乗る事にしたのであった。
そうして俺が名前を言えば彼女はこう言った。