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どうするか迷ったが正直に話すことにした。
そうすると意外とあっさり受け入れられたので安堵した。
こうして互いに互いの情報を見せ合った結果、
彼は俺が予想していた通りの人間であることが分かって来た。
彼は過去に様々な功績を残しているらしくかなり有名な存在らしい。
そう言えば例の手紙に書かれてあったような……まあとにかく彼なら信頼に値すると
思ったので同行の許可を出してもらうことに決める。
「へぇ~君ってそういうタイプの男の子なのか。
なんか新鮮で面白そうだし構わないわ。それに……君の力になれそうなことも分かったし」
「えっ…… 今のでどうやって分かるっていうんだよ?」
まさかとは思うが既に俺のことがバレているとかか!?
そんなバカなことあるはずがない。
だって初対面の男に自分の全てを知られるなんてありえないし……まあいいか。
とりあえず細かいことは後回しにしておこう。
「とりあえず今日はもう夜遅いから明日に備えて宿を探すとしよう」
と提案をしたのだが残念ながら空いている部屋が無かったのと資金も底をついていたので、
仕方なく野営を行うことに決まった。
テントの設営を終え就寝の準備を行うのだが……二人きりの夜がこれから訪れようとしている。
一体何をどうしたものか。
とりあえず世間話で盛り上げるべきだよな。
うん、それが一番良い方法に違いない。
と意気込んでみたは良かったが……特に話題が思いつかない。
普段あまり会話していないせいもあって全く話題を思いつくことができないでいた。
結局無難な話題しか選択の余地がなかった訳だ。
だが幸いにも話題が盛り上がっていたおかげで寝付くまでにそれほど時間は掛らなかった。
そうして朝を迎え出発してから暫く経ったが……一向に目的の人物が現れる気配が見受けられない。
そもそも勇者捜索隊は何を目的にしている集団なのか。
「困っている人が居たら手を差し伸べなさい!」
とかいう決まりでもあるんだろうか。
それとも純粋に人助けをしている善人の集まりだという可能性も考えられる。
いずれにせよこのままじゃ何も進展せず時間だけが過ぎる一方だし
何の手立ても無い状態でただ闇雲に歩き回るのはまずいと思う。
ここは少し作戦を変更するとしよう。
そう判断して彼女にその旨を相談することにした。
「俺の考えを言う前にまずは質問をさせてほしい。
この近くに魔物が多く出る場所はないかい? 出来れば洞窟みたいな場所で戦い易い環境があると嬉しい」
そう言うと彼女はすぐに案内をしてくれた。
そこは切り立った崖に囲まれた岩山の一角だった。
周囲には木々などの遮蔽物が殆どなく隠れることが出来ない代わりに
戦闘の際には動きやすくて有利であると言えた。
そして、俺が提案した理由はこうである。
ここに現れる敵は狼型の怪物が大多数を占めており、
なおかつ、ここら一帯は平原なので俺の能力を十分に活かすことが可能だと思われる。
加えて俺が所持するスキルの中には攻撃に特化したものもあるので戦力的にも申し分はないと言えるだろう。
もちろんリスクもある。
もしも、
「あの勇者は偽物だ!!」
などと騒がれた場合には俺は即座に殺されることになる。
それを避けるために俺は彼女達には本当の姿は明かさないことにしている。
あくまでも俺は雑用担当だったということになっているのだから当然の処置とも言える。
また俺自身も決して強くないので勇者に変身した際も、
基本的には回復役や補助役として動くように意識するつもりだ。
また今回の戦いでは勇者に扮する際に使用した仮面を使用する。
ただしこのアイテムは一日使用し続けると精神力を消耗するため注意が必要とのことであった。
そして肝心の勇者の正体だが彼女はまだ分からないと言っているが
俺からしたらほぼ間違いないと確信を抱いている。
俺と彼女以外に勇者らしき人間は現れないからだ。
そうすると意外とあっさり受け入れられたので安堵した。
こうして互いに互いの情報を見せ合った結果、
彼は俺が予想していた通りの人間であることが分かって来た。
彼は過去に様々な功績を残しているらしくかなり有名な存在らしい。
そう言えば例の手紙に書かれてあったような……まあとにかく彼なら信頼に値すると
思ったので同行の許可を出してもらうことに決める。
「へぇ~君ってそういうタイプの男の子なのか。
なんか新鮮で面白そうだし構わないわ。それに……君の力になれそうなことも分かったし」
「えっ…… 今のでどうやって分かるっていうんだよ?」
まさかとは思うが既に俺のことがバレているとかか!?
そんなバカなことあるはずがない。
だって初対面の男に自分の全てを知られるなんてありえないし……まあいいか。
とりあえず細かいことは後回しにしておこう。
「とりあえず今日はもう夜遅いから明日に備えて宿を探すとしよう」
と提案をしたのだが残念ながら空いている部屋が無かったのと資金も底をついていたので、
仕方なく野営を行うことに決まった。
テントの設営を終え就寝の準備を行うのだが……二人きりの夜がこれから訪れようとしている。
一体何をどうしたものか。
とりあえず世間話で盛り上げるべきだよな。
うん、それが一番良い方法に違いない。
と意気込んでみたは良かったが……特に話題が思いつかない。
普段あまり会話していないせいもあって全く話題を思いつくことができないでいた。
結局無難な話題しか選択の余地がなかった訳だ。
だが幸いにも話題が盛り上がっていたおかげで寝付くまでにそれほど時間は掛らなかった。
そうして朝を迎え出発してから暫く経ったが……一向に目的の人物が現れる気配が見受けられない。
そもそも勇者捜索隊は何を目的にしている集団なのか。
「困っている人が居たら手を差し伸べなさい!」
とかいう決まりでもあるんだろうか。
それとも純粋に人助けをしている善人の集まりだという可能性も考えられる。
いずれにせよこのままじゃ何も進展せず時間だけが過ぎる一方だし
何の手立ても無い状態でただ闇雲に歩き回るのはまずいと思う。
ここは少し作戦を変更するとしよう。
そう判断して彼女にその旨を相談することにした。
「俺の考えを言う前にまずは質問をさせてほしい。
この近くに魔物が多く出る場所はないかい? 出来れば洞窟みたいな場所で戦い易い環境があると嬉しい」
そう言うと彼女はすぐに案内をしてくれた。
そこは切り立った崖に囲まれた岩山の一角だった。
周囲には木々などの遮蔽物が殆どなく隠れることが出来ない代わりに
戦闘の際には動きやすくて有利であると言えた。
そして、俺が提案した理由はこうである。
ここに現れる敵は狼型の怪物が大多数を占めており、
なおかつ、ここら一帯は平原なので俺の能力を十分に活かすことが可能だと思われる。
加えて俺が所持するスキルの中には攻撃に特化したものもあるので戦力的にも申し分はないと言えるだろう。
もちろんリスクもある。
もしも、
「あの勇者は偽物だ!!」
などと騒がれた場合には俺は即座に殺されることになる。
それを避けるために俺は彼女達には本当の姿は明かさないことにしている。
あくまでも俺は雑用担当だったということになっているのだから当然の処置とも言える。
また俺自身も決して強くないので勇者に変身した際も、
基本的には回復役や補助役として動くように意識するつもりだ。
また今回の戦いでは勇者に扮する際に使用した仮面を使用する。
ただしこのアイテムは一日使用し続けると精神力を消耗するため注意が必要とのことであった。
そして肝心の勇者の正体だが彼女はまだ分からないと言っているが
俺からしたらほぼ間違いないと確信を抱いている。
俺と彼女以外に勇者らしき人間は現れないからだ。
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