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「ねぇ、まだ行くところはあるのかしら。早くバレッド様と一緒になりたいわ」
私は甘い声でそうバレッド様に告げると、
バレッド様は優しい表情で頭を撫でてから私に唇を重ねて来る。
そしてバレッド様の背中に手を伸ばして強く掴むと
私はされるがままにバレッド様によって蹂躙されてしまう。
その快感に私は抗うことが出来ないまま絶頂を繰り返して、
遂にはバレッド様の全てを受け入れられるように肉体改造を施されてしまう。
その結果私はバレッド様が満足するまで、
バレッド様のものとなり続けて快楽を受け入れることになる。
「うう、またやっちゃった。バレッド様なんでいつもそうなの。私はいつも待ってるのにぃ……」
そうして朝を迎えて目を覚ますと私はいつも通り溜息をつく。
最近私は毎晩のようにバレッド様とのセックスに興じていて、
それについてバレッドに注意すると
「なら君を抱かせてくれたまえ」
そう言われるのでそれを断った私は結局いつも通りの日々を送る羽目になる。
「今日もまたお仕事行かなきゃな」
そう呟くと、重い足取りでバレッド様の部屋を後にして、仕事をしに行った。
私の仕事先は街の図書館だ。
私はそこの司書を務めていて、本に囲まれながら、本を棚へと戻す作業をしていた。
作業の合間に本を読むこともあったけど、基本的には真面目な業務を続けていた。
本を読んでいる最中でふとバレッド様と出会った頃のことが蘇ってきた。
私が今の生活に至るきっかけはあの日バレッド様と出会うまでは至っていない。
(まさかバレッド様の告白に応えることが出来なかった私が、
ここまでバレッド様のことを好きになるなんて想像できなかった)
そう考えると本当に凄いことだと自分で自分を褒めたくなる。
私はバレッド様のことを愛し、彼と一緒に暮らして、こうしてデートをしていること自体が奇跡なのだ。
(そう言えば私はバレッド様がどうして私みたいな女の子と付き合い始めたきっかけを
聞いたことがなかったのよね。
別にどうしても聞きたい訳じゃないんだけど、もしも彼が話す時があったのならば聞かないわけにいかないものね。
やっぱり男として当然の事だし?)
そう思い立った私はさっそくバレッド様の元へと向かう事にする。
私達二人は街に買い出しに来ていたのだ。
バレッド様は荷物持ちの役目を果たしているので私の後ろについて歩いていて、時折周囲を見渡していた。
そう言うところがとても可愛らしくて私は彼にバレないように見つめていたのだった。
その時にバレッド様の方を向いて微笑んでいる私を見て道ゆく人たちが
振り返っている光景を目の当たりにしたので私は恥ずかしくなった。
それと同時にこの人とこうして歩いていられることに対しての喜びを実感してしまう。
私は隣にいるバレッド様の事が好きだと自覚し始めて、
つい彼を抱きしめたいという衝動に駆られる。
しかし我慢することにし、その代わりに腕を組んだ。
するとバレッド様の身体の体温を感じることが出来て安心してきて落ち着く事が出来る。
バレッド様も私の方を見ると笑顔を見せてくれる。
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