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この国の歴史を調べればこの国がどうして建国されたのか分かるし、
歴史について知ることで私達の結婚についても調べることができれば良いと考えているわ。
そうすれば何故バレッド様との結婚に至ったかもわかるはずよ。
そんな考えから私は歴史書を読み始めたのだけど、思ったよりも時間が掛って
気付いた時には既にお昼過ぎとなっていた。
集中して読んでいたという事もあるけれど、まさかこんなにも時間を取られているなんて予想外だわ。
バレッド様はまだ起きていないようで、部屋の中には私一人しかいない状況となっている。
私はとりあえず食事をすることにしたので下に降りることにしたわ。
お城に勤めている方達に声をかけてから食堂に向かうとそこには先客がいたの。
「マリアベル嬢ではありまへんの」
アメリア=レアードはこちらを見ると同時に話しかけてきた。
そういえば彼女はこのお城に来ていたのだっけ?
すっかり忘れていたので挨拶もそこそこに適当に相槌を打って食事を始める事にした。
しかし、彼女からは質問責めを受けてしまいうんざりしてしまいそうになる。
そんな彼女を無視して私は食べ終えるとその場を逃げるようにして離れる事にしたの。
しかし、そんな私を追いかけて来た彼女は強引に腕を掴むと無理やり座らせるので、
仕方なく私は腰を落とす事にした。
すると彼女は言った。
「あら?  あなたってこの国に来る前はバレッド様とはお知り合いではなかった筈ですのよね?」
そう言われて思わず固まってしまった。
何で知っているんだろうという驚きが込み上げてきたが私は表情に出すことなく無反応を貫く事にした。
「それにしても意外といいスタイルしていますのね?」
その言葉を言われた時に自分の今の服装に視線を落とした。
確かに彼女はメイド服姿で、そのせいもありスタイルの良が目立ってしまっていたが
それを指摘されてしまったので私は苦笑いする。
別に隠しているわけではないがバレッド様以外からはどうでも良い事であるとしか思ってはいないので、
「あのーすみません、そろそろいってもいいですか?  用事があるのを忘れていましたの」
「あらそうでございますの?  なら仕方ないですわね。
引き留めたりして御免なさいね。それと忠告しておいて差し上げるわ。
あなたのその体を狙っている男は多く居るのですよ?  特に貴族の坊ちゃん達は見境がなくていらっしゃるから」
「あらそうなのね。それは怖いわ。教えてくれて有難う」
「いいのですわ。だって私も貴方のことを狙わせてもらうつもりですのだから。
そうでなければライバルは少ない方がいいに決まっていますの。じゃあ、ごきげんよう!」
私は彼女のその言葉を聞いて一瞬思考停止してしまったのであった。
それから私は図書館へと向かった。
ここには様々なジャンルの書物が置かれているので、私はいつもここを利用するようにしていた。
早速探してみようと意気込んでみると、とある一冊のタイトルが目に映る。
私は手に取るとそれを開くと中身を確認するのだが、中を読んで驚愕するのだった!
それはまさにこの世界で私が求めていた情報が書かれているではないかと思い歓喜したのである。
その題名はズバリ、"世界の童話全集~異界の童話編!
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