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私はそんな彼女を無視する事に決めて歩き出すのだが、
バレッド様は慌てて追いかけてきて私の横に並ぼうとするので立ち止まると
少しだけ歩くペースを落としてあげた。
そうして私達はバレッド様のお城に帰る事になった。
家の中に入ると私はバレッド様と寝室へと向かったのである。
「ねぇバレッド様、久しぶりに一緒に眠りましょう?」
私は彼に一緒に寝たいとお願いしたのだけれど、
「君はもう大人じゃないか。そういう行為は一人で眠る時にした方が良いぞ」
そう言われてしまった。
確かにその通りだとは思うが、私は寂しい思いをしてしまったので我慢が出来なかったのである。
だから私は強引に彼をベッドに押し倒すとその上に跨って動きを抑えつけるようにすると
服をはぎ取りにかかるのだが―――抵抗されてしまう。
どうしてなのか理由が分からず聞いてみることにするが答えてもらえなかったの。
どうして教えてくれないというのか意味が分からないと思いつつ諦めるとベッドの上に横になったわ。
「じゃあ私は先に休ませてもらうわね」
そう言って部屋から出て行こうとすると彼が腕を掴んでくる。
何かあったのだろうか。
そう疑問を抱いていると突然抱きしめられたのである。
そして彼は言った。
「さっきは本当にすまない……」
「済まないですって? 都合良すぎなんじゃないのかしら?」
そう言いますと私はバレッド様の脛を蹴り続けているの。
「ご、御免なさい……」
謝ってくださるのならそれで良いのですが、私としてはやはり腹立たしかったの。
私に何も言わずにいなくなったのですから。
その事を話せば申し訳なさそうにしていらっしゃる。
そして、私がどんな気持ちになっていたかを語ってあげると彼は反省すると共に謝罪した。
すると彼は私の頭を撫でるとキスしてくれたので、
私も舌を出して絡めていくと彼の首に腕を回していきキスを続けた。
やがて離れた後、バレッド様は真剣な表情になると私を抱きしめてきた。
「俺はこれから一生を掛けて君を幸せにしたい」
彼がそこまで言ってくれているというのならば私もそれに応えなければならない。
彼の背中に手を回してギュッとしてあげた。
そして、私は彼へと告げることにしたのであった。
私はずっと待っていた。
この時を―。
だって、彼が好きすぎて頭がおかしくなりそうなくらいなの。
「好きです、大好きでたまらないんです!
貴方の事がずっとずっと、好きなの!」
と告白すれば、彼は嬉しそうな笑みを見せてくれる。
それから私の唇を奪うと何度も何度もキスを交わしていったのである。
それだけで幸せを感じてしまい、もっと彼を感じていたいと願うと
私からも積極的に舌を絡ませるようにして深いキスを求めてしまう。
彼は嫌がる素振りを一切見せようとしないどころか、それを受け入れてくれたのである。
キスをしていくうちに私は次第に力が抜けてしまい立っていられなくなってしまったの。
それに気付いた彼は私を抱き寄せると優しく包み込むように抱きしめてくれたの。
バレッド様は慌てて追いかけてきて私の横に並ぼうとするので立ち止まると
少しだけ歩くペースを落としてあげた。
そうして私達はバレッド様のお城に帰る事になった。
家の中に入ると私はバレッド様と寝室へと向かったのである。
「ねぇバレッド様、久しぶりに一緒に眠りましょう?」
私は彼に一緒に寝たいとお願いしたのだけれど、
「君はもう大人じゃないか。そういう行為は一人で眠る時にした方が良いぞ」
そう言われてしまった。
確かにその通りだとは思うが、私は寂しい思いをしてしまったので我慢が出来なかったのである。
だから私は強引に彼をベッドに押し倒すとその上に跨って動きを抑えつけるようにすると
服をはぎ取りにかかるのだが―――抵抗されてしまう。
どうしてなのか理由が分からず聞いてみることにするが答えてもらえなかったの。
どうして教えてくれないというのか意味が分からないと思いつつ諦めるとベッドの上に横になったわ。
「じゃあ私は先に休ませてもらうわね」
そう言って部屋から出て行こうとすると彼が腕を掴んでくる。
何かあったのだろうか。
そう疑問を抱いていると突然抱きしめられたのである。
そして彼は言った。
「さっきは本当にすまない……」
「済まないですって? 都合良すぎなんじゃないのかしら?」
そう言いますと私はバレッド様の脛を蹴り続けているの。
「ご、御免なさい……」
謝ってくださるのならそれで良いのですが、私としてはやはり腹立たしかったの。
私に何も言わずにいなくなったのですから。
その事を話せば申し訳なさそうにしていらっしゃる。
そして、私がどんな気持ちになっていたかを語ってあげると彼は反省すると共に謝罪した。
すると彼は私の頭を撫でるとキスしてくれたので、
私も舌を出して絡めていくと彼の首に腕を回していきキスを続けた。
やがて離れた後、バレッド様は真剣な表情になると私を抱きしめてきた。
「俺はこれから一生を掛けて君を幸せにしたい」
彼がそこまで言ってくれているというのならば私もそれに応えなければならない。
彼の背中に手を回してギュッとしてあげた。
そして、私は彼へと告げることにしたのであった。
私はずっと待っていた。
この時を―。
だって、彼が好きすぎて頭がおかしくなりそうなくらいなの。
「好きです、大好きでたまらないんです!
貴方の事がずっとずっと、好きなの!」
と告白すれば、彼は嬉しそうな笑みを見せてくれる。
それから私の唇を奪うと何度も何度もキスを交わしていったのである。
それだけで幸せを感じてしまい、もっと彼を感じていたいと願うと
私からも積極的に舌を絡ませるようにして深いキスを求めてしまう。
彼は嫌がる素振りを一切見せようとしないどころか、それを受け入れてくれたのである。
キスをしていくうちに私は次第に力が抜けてしまい立っていられなくなってしまったの。
それに気付いた彼は私を抱き寄せると優しく包み込むように抱きしめてくれたの。
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