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「昨日はすまなかった!」
開口一番に謝罪の言葉を口にすると深々と頭を下げたまま動かなくなったのでどうしたものかと考え込んでいると、
その様子を見ていたグレン卿が助け舟を出してくれたおかげで事なきを得た。
ちなみに昨日の模擬戦の際に使った魔法についての説明は既に済ませてある。
その際にアリアさんからも感謝の言葉を贈られたのだが、正直言って照れ臭かったので適当に誤魔化しておいた。
その後も何か言いたそうにしていたようだが結局何も言わずに帰っていったのでホッとしたというのが正直なところだ。
さて、これからどうしようかと考えているとマリーから声を掛けられたので振り返る。
どうやらギルドに向かうつもりのようだ。
確かに俺達にはやることがあるから早めに行動した方がいいかもしれないと思い了承することにした。
「わかりました。それじゃあ行きましょうか」
そんなやり取りをしながら部屋を出て受付嬢の元へ行くと用件を伝えることにした。
「すみません、依頼を受けたいんですけどいいですか?」
俺がそう言うと彼女はニッコリと笑って応対してくれた。
それからいくつかの依頼書を見せられた後で最終的に選んだのは薬草採取の依頼だった。
内容は近くの森に出没する魔物の討伐や護衛などがあったが、今の俺達の実力を考えるとこの辺りが妥当だろうと判断したのだ。
それに何より早くお金を稼ぎたかったという理由もあるんだけどね。
そんなわけで早速出発することになった俺達は街を出て北にある森へと向かった。
道中は特に問題もなく進んでいき目的の場所に到着した後は周囲を探索しながら薬草を探すことにしたんだが、
「あ、あったよ!」
マリーが声を上げると嬉しそうに駆け寄っていくのが見えたので俺も急いで追いかけることにした。
そして、ようやく見つけた薬草を摘み取って籠に入れると次の採取場所を目指して移動を開始する。
その後も順調に作業を進めていき、やがて日が暮れ始めた頃になって今日の活動は終わりとなった。
「ふぅ、結構集まったんじゃないか?」
そう呟く俺に同意するように頷く二人だったが、その表情からは疲れの色が見て取れた。
無理もないことだろう。
何せ一日中森の中を駆け回っていたのだから当然と言えば当然だ。
「そろそろ戻ろうか?」
俺の言葉に二人が頷いたのを見て踵を返すと街へ向かって歩き出した。
その道中、ふと気になったことがあったので二人に尋ねてみることにした。
「そういえば、どうしてお前達は冒険者になったんだ?」
その問いに二人は顔を見合わせると何やら小声で話し合いを始めたようだったが、やがて話がついたのか俺の方を向くと言った。
「実は私達、元々は貴族の娘だったんです」
その言葉を聞いた瞬間、驚きのあまり固まってしまった。
まさかそんな事情があったとは思いもしなかったからだ。
しかし、よく考えてみれば納得できる話ではあった。
なにせ、彼女達は二人ともかなりの美少女なのだ。
「はい、その通りです。ですから私達は一刻も早く元の世界に戻る方法を見つけなければならないのです」
「なるほど、そういうことだったのか……」
俺は納得したように頷くと、改めて二人に向き直った。
すると、なぜか顔を赤くした状態で俯いていることに気付いたため不思議に思って首を傾げると、
その視線に気付いたのか慌てた様子で目を逸らされてしまった。
(どうしたんだ?)疑問に思ったものの口に出すわけにもいかず黙って待っていると、
やがて決心がついたらしく顔を上げると真っ直ぐに見つめてきた。
その瞳には強い意志のようなものが感じられる気がした。
そこで俺は一つ気になったことを聞いてみることにした。
その内容というのは『なぜ自分達だけで来たのか?』
というものである。
普通ならば仲間である他のクラスメイト達と一緒に来るのが普通だと思うんだが……まぁいいか、考えても仕方ないしな。
そう思って諦めていると、今度は別の質問をされた。
その内容というのも、先程の答えに対する補足説明のようなものであった。
なんでも、魔王としての力を引き継いだ者は例外なく先代魔王と同様の運命を辿ることになるそうだ。
つまり、最終的には必ず死を迎えるということであるらしい。
それを聞いて愕然としてしまった俺は何も言えずに黙り込んでしまった。
そんな俺を見て、彼女は悲しそうな表情を浮かべながら言った。
「でも、私は諦めません。絶対に生き延びてみせます」
その言葉を聞いてハッとした俺は慌てて謝ると頭を下げた。
それを見ていた彼女は苦笑しながら許してくれたが、内心はどう思っているのか分からないだけに不安ばかりが増していった。
だがそれでも諦めるわけにはいかないと思った俺は意を決して質問をぶつけてみることにした。
すると彼女は少し考えた後でこう答えた。
まず最初に浮かんだのは何故こんな場所にいるのかということだ。
そもそもここは一体どこなのだろうか?
少なくとも日本ではないことだけは分かるのだが……
(あれ?ちょっと待てよ)
そこであることに気付く。よくよく思い返してみるとここに来るまでの記憶が全く無いことに気が付いたのだ。
そうなると考えられる可能性は二つしかないと思う。
「もしかしたら俺は死んでしまって死後の世界にいるのかもしれないな……」
そう思うと急に怖くなって震え出した俺を見て、心配そうに声を掛けてくる彼女に対して大丈夫だと答えると続きを促した。
すると、彼女はゆっくりと語り始めた。
その内容は以下の通りだ。まず最初に分かったことは、ここが人族の領域であること、次に魔族達が暮らす国があるということ、
さらに言うと、この大陸の名前はエルヴァスティ王国といい。
今いる場所はアルクスの街という所らしい。
他にも色々と教えてもらったのだが正直言って半分も理解できなかった。
どうやら専門用語が多いようで俺には理解できない言葉も多かったからだ。
開口一番に謝罪の言葉を口にすると深々と頭を下げたまま動かなくなったのでどうしたものかと考え込んでいると、
その様子を見ていたグレン卿が助け舟を出してくれたおかげで事なきを得た。
ちなみに昨日の模擬戦の際に使った魔法についての説明は既に済ませてある。
その際にアリアさんからも感謝の言葉を贈られたのだが、正直言って照れ臭かったので適当に誤魔化しておいた。
その後も何か言いたそうにしていたようだが結局何も言わずに帰っていったのでホッとしたというのが正直なところだ。
さて、これからどうしようかと考えているとマリーから声を掛けられたので振り返る。
どうやらギルドに向かうつもりのようだ。
確かに俺達にはやることがあるから早めに行動した方がいいかもしれないと思い了承することにした。
「わかりました。それじゃあ行きましょうか」
そんなやり取りをしながら部屋を出て受付嬢の元へ行くと用件を伝えることにした。
「すみません、依頼を受けたいんですけどいいですか?」
俺がそう言うと彼女はニッコリと笑って応対してくれた。
それからいくつかの依頼書を見せられた後で最終的に選んだのは薬草採取の依頼だった。
内容は近くの森に出没する魔物の討伐や護衛などがあったが、今の俺達の実力を考えるとこの辺りが妥当だろうと判断したのだ。
それに何より早くお金を稼ぎたかったという理由もあるんだけどね。
そんなわけで早速出発することになった俺達は街を出て北にある森へと向かった。
道中は特に問題もなく進んでいき目的の場所に到着した後は周囲を探索しながら薬草を探すことにしたんだが、
「あ、あったよ!」
マリーが声を上げると嬉しそうに駆け寄っていくのが見えたので俺も急いで追いかけることにした。
そして、ようやく見つけた薬草を摘み取って籠に入れると次の採取場所を目指して移動を開始する。
その後も順調に作業を進めていき、やがて日が暮れ始めた頃になって今日の活動は終わりとなった。
「ふぅ、結構集まったんじゃないか?」
そう呟く俺に同意するように頷く二人だったが、その表情からは疲れの色が見て取れた。
無理もないことだろう。
何せ一日中森の中を駆け回っていたのだから当然と言えば当然だ。
「そろそろ戻ろうか?」
俺の言葉に二人が頷いたのを見て踵を返すと街へ向かって歩き出した。
その道中、ふと気になったことがあったので二人に尋ねてみることにした。
「そういえば、どうしてお前達は冒険者になったんだ?」
その問いに二人は顔を見合わせると何やら小声で話し合いを始めたようだったが、やがて話がついたのか俺の方を向くと言った。
「実は私達、元々は貴族の娘だったんです」
その言葉を聞いた瞬間、驚きのあまり固まってしまった。
まさかそんな事情があったとは思いもしなかったからだ。
しかし、よく考えてみれば納得できる話ではあった。
なにせ、彼女達は二人ともかなりの美少女なのだ。
「はい、その通りです。ですから私達は一刻も早く元の世界に戻る方法を見つけなければならないのです」
「なるほど、そういうことだったのか……」
俺は納得したように頷くと、改めて二人に向き直った。
すると、なぜか顔を赤くした状態で俯いていることに気付いたため不思議に思って首を傾げると、
その視線に気付いたのか慌てた様子で目を逸らされてしまった。
(どうしたんだ?)疑問に思ったものの口に出すわけにもいかず黙って待っていると、
やがて決心がついたらしく顔を上げると真っ直ぐに見つめてきた。
その瞳には強い意志のようなものが感じられる気がした。
そこで俺は一つ気になったことを聞いてみることにした。
その内容というのは『なぜ自分達だけで来たのか?』
というものである。
普通ならば仲間である他のクラスメイト達と一緒に来るのが普通だと思うんだが……まぁいいか、考えても仕方ないしな。
そう思って諦めていると、今度は別の質問をされた。
その内容というのも、先程の答えに対する補足説明のようなものであった。
なんでも、魔王としての力を引き継いだ者は例外なく先代魔王と同様の運命を辿ることになるそうだ。
つまり、最終的には必ず死を迎えるということであるらしい。
それを聞いて愕然としてしまった俺は何も言えずに黙り込んでしまった。
そんな俺を見て、彼女は悲しそうな表情を浮かべながら言った。
「でも、私は諦めません。絶対に生き延びてみせます」
その言葉を聞いてハッとした俺は慌てて謝ると頭を下げた。
それを見ていた彼女は苦笑しながら許してくれたが、内心はどう思っているのか分からないだけに不安ばかりが増していった。
だがそれでも諦めるわけにはいかないと思った俺は意を決して質問をぶつけてみることにした。
すると彼女は少し考えた後でこう答えた。
まず最初に浮かんだのは何故こんな場所にいるのかということだ。
そもそもここは一体どこなのだろうか?
少なくとも日本ではないことだけは分かるのだが……
(あれ?ちょっと待てよ)
そこであることに気付く。よくよく思い返してみるとここに来るまでの記憶が全く無いことに気が付いたのだ。
そうなると考えられる可能性は二つしかないと思う。
「もしかしたら俺は死んでしまって死後の世界にいるのかもしれないな……」
そう思うと急に怖くなって震え出した俺を見て、心配そうに声を掛けてくる彼女に対して大丈夫だと答えると続きを促した。
すると、彼女はゆっくりと語り始めた。
その内容は以下の通りだ。まず最初に分かったことは、ここが人族の領域であること、次に魔族達が暮らす国があるということ、
さらに言うと、この大陸の名前はエルヴァスティ王国といい。
今いる場所はアルクスの街という所らしい。
他にも色々と教えてもらったのだが正直言って半分も理解できなかった。
どうやら専門用語が多いようで俺には理解できない言葉も多かったからだ。
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