160 / 236
160.
しおりを挟む
それは、この王国から出て別の国へ向かうという手
だということだ。
確かに、この国にいてはいずれ見つかってしまう
危険性もあるだろうし、そうなれば再び追放されて
しまう可能性が高いからな。
それに、他の国に行けば新たな出会いがあるかもしれないし、
もしかするとそこで素敵な女性に出会えるかもしれない。
そう考えるとワクワクしてきたぞ!
よし、そうと決まれば早速出発しようじゃないか!
善は急げだ!
こうして俺は荷物をまとめて出発したのだった。
あれから半年ほど経ったある日のことだった。
今日もいつものようにクエストを終えて帰ってきたところだ。
すると突然後ろから声をかけられたため振り返ると、
そこには見覚えのある顔があった。
それはなんと、あの時出会った少女リリアだった。
彼女は笑顔で駆け寄ってくると俺の手を取ってきた。
突然のことに戸惑っているうちに手を引かれていく形に
なってしまったのだが、気がつくといつの間にか家の中に
入っていたようだ。
そこでようやく我に返った俺は慌てて手を離すと後退りした。
その様子を不思議そうに見ていた彼女だったが、やがてハッとした表情になると、慌てたように頭を下げて謝ってきた。
「ご、ごめんなさいっ!」
どうやら無意識のうちに手を掴んでいたようで、それで驚かせてしまったことを謝罪しているようだ。
別に怒っているわけではないのだが、どう反応したらいいのか分からず戸惑ってしまっていたところに、
更に追い打ちをかけるかのように言葉を重ねてきた。
その言葉を聞いた瞬間、俺は頭が真っ白になってしまった。
彼女の言葉の意味を理解すると同時に、頭の中が混乱し始める。
いや、だってそうだろう?
いきなりそんなことを言われても信じられるわけがないし、そもそも意味がわからないではないか。
それなのにどうしてそんなことを言うのか不思議でならなかった。
すると、俺の気持ちを察したのか彼女は続けてこう言った。
「いえ、実は私の実家が代々優秀な魔術師を輩出している家系でして、私も幼い頃から厳しい修行に明け暮れていました、そんな中、ついに才能を開花させた私は、さらなる高みを目指すべく更なる研鑽を積むことを決意したのです」
なるほど、そういうことだったのか、それなら納得だな。
まあ、俺には関係のない話だがな?
そんなことよりも今は目の前の敵に集中しなければなるまい、
俺は気を引き締めると、戦闘態勢に入った。
「さあ、勝負を始めようか!」
こうして、俺と彼女の戦いが始まったのだった。
先手を打ったのは俺だった。
一気に間合いを詰めると、そのまま斬りかかった。
だが、相手もそれを読んでいたようで、あっさりと躱されてしまった。
その後も何度か攻撃を仕掛けてみたものの、全て防がれてしまい、逆にカウンターを受けてダメージを受けてしまった。
くそっ、なかなかやるじゃないか……!
こうなったら奥の手を使うしかないようだな
「行くぞ! 必殺奥義!《ドラゴンスマッシュ》!!」
その攻撃によって、巨大な衝撃波が発生し、辺り一面を吹き飛ばした。
凄まじい威力の攻撃だったが、相手は怯むことなく立ち向かってくる。
そして、目にも止まらぬ速さで連続攻撃を繰り出してきた。
俺は何とかガードしようとするものの、あまりの威力に耐えきれず吹き飛ばされてしまった。
「これで魔王の子ですって?」
信じられないといった様子で見つめてくるが、俺は首を横に振った。
それを見て安心した様子の彼女だったが、不意に真面目な顔つきになり、俺の方をじっと見つめてきた。
「ああ、お父様に、捨てられた理由が分かりましたわ、貴方は、魔王には向いていない」
そう言って悲しそうに目を伏せる。
「ごめんなさい、理由分かったので、私はもう帰ります、さようなら、人間のリュート、魔王だった時の貴方はかっこよかったのに、人間落ちした貴方は、ダサいわ」
と言って去ろうとする彼女に、俺が
「待て」
と言うと、彼女は振り返ることなく立ち止まった。そして俺は口を開いた。
「おい待てよ、勝手に終わらせるな」
そう言うと振り返った彼女は不思議そうな顔をしていた。
そんな彼女に向かって、俺は言葉を続けた。
「父さんとか関係ないだろう? 俺がどうかだしさ」
「魔王の子よ、私は、貴方の妻として、今日まで支えてきました、でも、それは貴方がクロード様の子だったからですわ」
そして、キッパリと言い放つ。
「私、貴方とは、縁切りますわ、こんな惨めな思いをするなんて、耐えられないもの、さようなら、人間の、リュート様、魔王だった頃の、貴方は、かっこよかったですわよ?」
それだけ言うと、部屋を出ていってしまった。
残された俺は呆然としていた。
まさか、こんなにも早く別れが来るなんて思わなかったからだ。
しかし、それでも諦めるわけにはいかないと思い直した俺は、すぐに後を追いかけた。
だが、すでに遅く、どこにも姿が見当たらない。
途方に暮れていると、ふいに声をかけられた。見るとそこにはルミナスが立っていた。
彼女は心配そうな表情でこちらを見つめていた。
そして、こう言ってきたのだ。
「おつれ様は?」
「アリアに離婚された」
「は? 何故ですか」
驚きのあまり敬語になる彼女に苦笑しながら事情を話した。
だということだ。
確かに、この国にいてはいずれ見つかってしまう
危険性もあるだろうし、そうなれば再び追放されて
しまう可能性が高いからな。
それに、他の国に行けば新たな出会いがあるかもしれないし、
もしかするとそこで素敵な女性に出会えるかもしれない。
そう考えるとワクワクしてきたぞ!
よし、そうと決まれば早速出発しようじゃないか!
善は急げだ!
こうして俺は荷物をまとめて出発したのだった。
あれから半年ほど経ったある日のことだった。
今日もいつものようにクエストを終えて帰ってきたところだ。
すると突然後ろから声をかけられたため振り返ると、
そこには見覚えのある顔があった。
それはなんと、あの時出会った少女リリアだった。
彼女は笑顔で駆け寄ってくると俺の手を取ってきた。
突然のことに戸惑っているうちに手を引かれていく形に
なってしまったのだが、気がつくといつの間にか家の中に
入っていたようだ。
そこでようやく我に返った俺は慌てて手を離すと後退りした。
その様子を不思議そうに見ていた彼女だったが、やがてハッとした表情になると、慌てたように頭を下げて謝ってきた。
「ご、ごめんなさいっ!」
どうやら無意識のうちに手を掴んでいたようで、それで驚かせてしまったことを謝罪しているようだ。
別に怒っているわけではないのだが、どう反応したらいいのか分からず戸惑ってしまっていたところに、
更に追い打ちをかけるかのように言葉を重ねてきた。
その言葉を聞いた瞬間、俺は頭が真っ白になってしまった。
彼女の言葉の意味を理解すると同時に、頭の中が混乱し始める。
いや、だってそうだろう?
いきなりそんなことを言われても信じられるわけがないし、そもそも意味がわからないではないか。
それなのにどうしてそんなことを言うのか不思議でならなかった。
すると、俺の気持ちを察したのか彼女は続けてこう言った。
「いえ、実は私の実家が代々優秀な魔術師を輩出している家系でして、私も幼い頃から厳しい修行に明け暮れていました、そんな中、ついに才能を開花させた私は、さらなる高みを目指すべく更なる研鑽を積むことを決意したのです」
なるほど、そういうことだったのか、それなら納得だな。
まあ、俺には関係のない話だがな?
そんなことよりも今は目の前の敵に集中しなければなるまい、
俺は気を引き締めると、戦闘態勢に入った。
「さあ、勝負を始めようか!」
こうして、俺と彼女の戦いが始まったのだった。
先手を打ったのは俺だった。
一気に間合いを詰めると、そのまま斬りかかった。
だが、相手もそれを読んでいたようで、あっさりと躱されてしまった。
その後も何度か攻撃を仕掛けてみたものの、全て防がれてしまい、逆にカウンターを受けてダメージを受けてしまった。
くそっ、なかなかやるじゃないか……!
こうなったら奥の手を使うしかないようだな
「行くぞ! 必殺奥義!《ドラゴンスマッシュ》!!」
その攻撃によって、巨大な衝撃波が発生し、辺り一面を吹き飛ばした。
凄まじい威力の攻撃だったが、相手は怯むことなく立ち向かってくる。
そして、目にも止まらぬ速さで連続攻撃を繰り出してきた。
俺は何とかガードしようとするものの、あまりの威力に耐えきれず吹き飛ばされてしまった。
「これで魔王の子ですって?」
信じられないといった様子で見つめてくるが、俺は首を横に振った。
それを見て安心した様子の彼女だったが、不意に真面目な顔つきになり、俺の方をじっと見つめてきた。
「ああ、お父様に、捨てられた理由が分かりましたわ、貴方は、魔王には向いていない」
そう言って悲しそうに目を伏せる。
「ごめんなさい、理由分かったので、私はもう帰ります、さようなら、人間のリュート、魔王だった時の貴方はかっこよかったのに、人間落ちした貴方は、ダサいわ」
と言って去ろうとする彼女に、俺が
「待て」
と言うと、彼女は振り返ることなく立ち止まった。そして俺は口を開いた。
「おい待てよ、勝手に終わらせるな」
そう言うと振り返った彼女は不思議そうな顔をしていた。
そんな彼女に向かって、俺は言葉を続けた。
「父さんとか関係ないだろう? 俺がどうかだしさ」
「魔王の子よ、私は、貴方の妻として、今日まで支えてきました、でも、それは貴方がクロード様の子だったからですわ」
そして、キッパリと言い放つ。
「私、貴方とは、縁切りますわ、こんな惨めな思いをするなんて、耐えられないもの、さようなら、人間の、リュート様、魔王だった頃の、貴方は、かっこよかったですわよ?」
それだけ言うと、部屋を出ていってしまった。
残された俺は呆然としていた。
まさか、こんなにも早く別れが来るなんて思わなかったからだ。
しかし、それでも諦めるわけにはいかないと思い直した俺は、すぐに後を追いかけた。
だが、すでに遅く、どこにも姿が見当たらない。
途方に暮れていると、ふいに声をかけられた。見るとそこにはルミナスが立っていた。
彼女は心配そうな表情でこちらを見つめていた。
そして、こう言ってきたのだ。
「おつれ様は?」
「アリアに離婚された」
「は? 何故ですか」
驚きのあまり敬語になる彼女に苦笑しながら事情を話した。
0
お気に入りに追加
123
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!
花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】
《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》
天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。
キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。
一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。
キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。
辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。
辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。
国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。
リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。
※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい
カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
勇者パーティー追放された支援役、スキル「エンカウント操作」のチート覚醒をきっかけに戦闘力超爆速上昇中ですが、俺は天職の支援役であり続けます。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
支援役ロベル・モリスは、勇者パーティーに無能・役立たずと罵られ追放された。
お前のちっぽけな支援スキルなど必要ない、という理由で。
しかし直後、ロベルの所持スキル『エンカウント操作』がチート覚醒する。
『種類』も『数』も『瞬殺するか?』までも選んでモンスターを呼び寄せられる上に、『経験値』や『ドロップ・アイテム』などは入手可能。
スキルを使った爆速レベルアップをきっかけに、ロベルの戦闘力は急上昇していく。
そして勇者一行は、愚かにも気づいていなかった。
自分たちの実力が、ロベルの支援スキルのおかげで成り立っていたことに。
ロベル追放で化けの皮がはがれた勇者一行は、没落の道を歩んで破滅する。
一方のロベルは最強・無双・向かうところ敵なしだ。
手にした力を支援に注ぎ、3人の聖女のピンチを次々に救う。
小さい頃の幼馴染、エルフのプリンセス、実はロベルを溺愛していた元勇者パーティーメンバー。
彼女たち3聖女とハーレム・パーティーを結成したロベルは、王国を救い、人々から賞賛され、魔族四天王に圧勝。
ついには手にした聖剣で、魔王を滅ぼし世界を救うのだった。
これは目立つのが苦手なひとりの男が、最強でありながらも『支援役』にこだわり続け、結局世界を救ってしまう。そんな物語。
※2022年12月12日(月)18時、【男性向けHOTランキング1位】をいただきました!
お読みいただいた皆さま、応援いただいた皆さま、
本当に本当にありがとうございました!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる