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何と彼女は自らの服を脱ぎ始めたのだ。
これには驚きを通り越して呆然としていたがその間にも彼女は下着姿になって
おりその姿を目にした瞬間に心臓が跳ね上がるような感覚に襲われたほどだ。
「ちょっ、何してるんだ!?」
思わず声を上げるが当の本人はどこ吹く風といった感じであり全く意に介していない様子だった。
それどころか逆に見せつけるように胸を張る始末である。
その豊満な乳房に目を奪われていると不意に声をかけられたことで正気に戻った俺は慌てて
視線を逸らすことに成功したのだが、それが気に入らなかったのか頬を膨らませている姿が目に映った。
その様子はまるで子供のような仕草に見えたが不思議と嫌な気分にはならなかった。
むしろ微笑ましいとさえ思えたくらいだ。
(これがあの大賢者様なのか……?)
そう思うと何だか複雑な気持ちになってしまったが今はそれどころではないと思い直し改めて彼女に向き直ると
真剣な眼差しを向けて問いかけた。
返ってきた答えは意外なものだった。
「はい、その通りです」
と答えたのだ。てっきり断られると思っていただけに拍子抜けした気分だったが、
それと同時に嬉しさが込み上げてきて自然と笑みが溢れていたのであった。
そんな様子に気づいたのか不思議そうに首を傾げていたが、構わず続けることにしたのだった。
(さて、これからどうしようか……そうだ! まずは街に行って情報を集めようじゃないか、
「よし、そうと決まればさっそく出発しよう!」
そう言うと、俺たちは街の方へ向かって歩き始めたのだった。
しばらく歩いているうちに、だんだんと人通りが多くなってきたようだ。
すれ違う人々が皆、俺たちの方をジロジロと見てくるような気がするのだが気のせいだろうか?
いや、きっと気の所為ではないだろう。何故ならその理由はすぐに分かったからだ。
その原因とは言うまでもなく俺の格好にあるのだろう。何しろ今の俺はどこからどう見ても女の子にしか見えないのだから無理もない話だ。
そんなことを考えている間にも周囲からの視線はますます強くなっているような気がしていたが、
ここで立ち止まるわけにはいかないと思った俺はそのまま歩き続けた。
すると、突然後ろから声を掛けられたので振り返ってみるとそこには見覚えのある顔があった。
「あれ、あなたは確か……」
そこにいたのは、以前この街を訪れた時にお世話になった門番さんだった。
彼は俺の顔を見ると嬉しそうに駆け寄ってきたかと思うと、俺の手を取りブンブンと振り回し始めたではないか。
一体どうしたんだろうと思っていると、彼が口を開いた。
「いやぁ~、久しぶりだなぁ~! 元気にしてたか?」
そう問われて頷くと、彼も満足そうに頷いていた。そして、再び口を開くとこんなことを言い出したのである。
「ところで、お前さんたちはこんなところで何をしていたんだ? 見たところ冒険者のようだが依頼か何かか?」
その問いに答えるべきか迷ったものの素直に話すことにした。
というのも、下手に誤魔化したところで後々面倒なことになりそうだと判断したからだ。
「実はですね、かくかくしかじかでして」
俺が説明を終えると、ルミナスは納得したように頷いた後で言った。
「なるほど、そういうことでしたか」と納得するように言った後で続けて言った。
「でしたら、私たちと一緒に来ませんか?」
その言葉に驚くと同時に戸惑いを覚えずにはいられなかった。
なぜなら、つい先程まで殺し合いをしていた相手だからだ。
そんな俺の考えを見透かしたように彼女が言う。
「大丈夫ですよ、ご主人様なら勝てますから」
自信満々に言い放つ姿に苦笑しながらも、確かにその通りだとも思ったので従うことにすることに決めた。
こうして、俺は新たな仲間と共に旅を続けることになったのだった。
「ご主人様、次はどこへ行きましょうか?」
楽しそうに尋ねてくる彼女に対して、俺は少し考えた後でこう答えた。
「そうだな、とりあえずは冒険者ギルドにでも行ってみるか」
それを聞いた彼女は嬉しそうな表情を浮かべると、元気よく返事をしてくれた。
そうして、俺達は歩き出すことにした。
目指す場所はもちろん、王都の中心部に位置する巨大な建物だ。
そこは、この国で最も権威のある組織の拠点でもある場所なので、当然の如く警備は厳重だ。
しかし、俺達には関係ないことだった。
何故なら、正面から堂々と入るつもりだからである。
入り口の前に辿り着くと、そこには二人の兵士が見張りとして立っていた。
彼らは、こちらに気づくと声をかけてきた。
「止まれ!」
その言葉に従い、その場で立ち止まると、兵士の一人が近づいてくる。
そして、こちらの顔をじろじろと見てきた後で、こう言ってきた。
「お前達、見ない顔だが何者だ? ここへは何しに来た?」
その問いに、俺は正直に答えることにした。
「俺は、この国の王子、エルネストの弟で、リュートという者です。今日は、兄に会いに来ました」
それを聞いて、兵士達の表情が変わるのが分かった。どうやら、信じてくれたようである。
それから、もう一人の兵士が、奥の方へ確認に行った後、戻ってくると言った。
「話は聞いている。通れ」
その言葉に、内心ほっとしながら、建物の中に入ることができたのだった。
中に入った後も、何人かの兵士に話しかけられたりしたが、全て無視することでやり過ごすことが出来た。
とうとう目的の場所に辿り着いた時、目の前には大きな扉があった。
ここが謁見の間の入り口のようだ。
扉の前にいた衛兵に話しかけると、中にいる者に声をかけてくれたようだった。
これには驚きを通り越して呆然としていたがその間にも彼女は下着姿になって
おりその姿を目にした瞬間に心臓が跳ね上がるような感覚に襲われたほどだ。
「ちょっ、何してるんだ!?」
思わず声を上げるが当の本人はどこ吹く風といった感じであり全く意に介していない様子だった。
それどころか逆に見せつけるように胸を張る始末である。
その豊満な乳房に目を奪われていると不意に声をかけられたことで正気に戻った俺は慌てて
視線を逸らすことに成功したのだが、それが気に入らなかったのか頬を膨らませている姿が目に映った。
その様子はまるで子供のような仕草に見えたが不思議と嫌な気分にはならなかった。
むしろ微笑ましいとさえ思えたくらいだ。
(これがあの大賢者様なのか……?)
そう思うと何だか複雑な気持ちになってしまったが今はそれどころではないと思い直し改めて彼女に向き直ると
真剣な眼差しを向けて問いかけた。
返ってきた答えは意外なものだった。
「はい、その通りです」
と答えたのだ。てっきり断られると思っていただけに拍子抜けした気分だったが、
それと同時に嬉しさが込み上げてきて自然と笑みが溢れていたのであった。
そんな様子に気づいたのか不思議そうに首を傾げていたが、構わず続けることにしたのだった。
(さて、これからどうしようか……そうだ! まずは街に行って情報を集めようじゃないか、
「よし、そうと決まればさっそく出発しよう!」
そう言うと、俺たちは街の方へ向かって歩き始めたのだった。
しばらく歩いているうちに、だんだんと人通りが多くなってきたようだ。
すれ違う人々が皆、俺たちの方をジロジロと見てくるような気がするのだが気のせいだろうか?
いや、きっと気の所為ではないだろう。何故ならその理由はすぐに分かったからだ。
その原因とは言うまでもなく俺の格好にあるのだろう。何しろ今の俺はどこからどう見ても女の子にしか見えないのだから無理もない話だ。
そんなことを考えている間にも周囲からの視線はますます強くなっているような気がしていたが、
ここで立ち止まるわけにはいかないと思った俺はそのまま歩き続けた。
すると、突然後ろから声を掛けられたので振り返ってみるとそこには見覚えのある顔があった。
「あれ、あなたは確か……」
そこにいたのは、以前この街を訪れた時にお世話になった門番さんだった。
彼は俺の顔を見ると嬉しそうに駆け寄ってきたかと思うと、俺の手を取りブンブンと振り回し始めたではないか。
一体どうしたんだろうと思っていると、彼が口を開いた。
「いやぁ~、久しぶりだなぁ~! 元気にしてたか?」
そう問われて頷くと、彼も満足そうに頷いていた。そして、再び口を開くとこんなことを言い出したのである。
「ところで、お前さんたちはこんなところで何をしていたんだ? 見たところ冒険者のようだが依頼か何かか?」
その問いに答えるべきか迷ったものの素直に話すことにした。
というのも、下手に誤魔化したところで後々面倒なことになりそうだと判断したからだ。
「実はですね、かくかくしかじかでして」
俺が説明を終えると、ルミナスは納得したように頷いた後で言った。
「なるほど、そういうことでしたか」と納得するように言った後で続けて言った。
「でしたら、私たちと一緒に来ませんか?」
その言葉に驚くと同時に戸惑いを覚えずにはいられなかった。
なぜなら、つい先程まで殺し合いをしていた相手だからだ。
そんな俺の考えを見透かしたように彼女が言う。
「大丈夫ですよ、ご主人様なら勝てますから」
自信満々に言い放つ姿に苦笑しながらも、確かにその通りだとも思ったので従うことにすることに決めた。
こうして、俺は新たな仲間と共に旅を続けることになったのだった。
「ご主人様、次はどこへ行きましょうか?」
楽しそうに尋ねてくる彼女に対して、俺は少し考えた後でこう答えた。
「そうだな、とりあえずは冒険者ギルドにでも行ってみるか」
それを聞いた彼女は嬉しそうな表情を浮かべると、元気よく返事をしてくれた。
そうして、俺達は歩き出すことにした。
目指す場所はもちろん、王都の中心部に位置する巨大な建物だ。
そこは、この国で最も権威のある組織の拠点でもある場所なので、当然の如く警備は厳重だ。
しかし、俺達には関係ないことだった。
何故なら、正面から堂々と入るつもりだからである。
入り口の前に辿り着くと、そこには二人の兵士が見張りとして立っていた。
彼らは、こちらに気づくと声をかけてきた。
「止まれ!」
その言葉に従い、その場で立ち止まると、兵士の一人が近づいてくる。
そして、こちらの顔をじろじろと見てきた後で、こう言ってきた。
「お前達、見ない顔だが何者だ? ここへは何しに来た?」
その問いに、俺は正直に答えることにした。
「俺は、この国の王子、エルネストの弟で、リュートという者です。今日は、兄に会いに来ました」
それを聞いて、兵士達の表情が変わるのが分かった。どうやら、信じてくれたようである。
それから、もう一人の兵士が、奥の方へ確認に行った後、戻ってくると言った。
「話は聞いている。通れ」
その言葉に、内心ほっとしながら、建物の中に入ることができたのだった。
中に入った後も、何人かの兵士に話しかけられたりしたが、全て無視することでやり過ごすことが出来た。
とうとう目的の場所に辿り着いた時、目の前には大きな扉があった。
ここが謁見の間の入り口のようだ。
扉の前にいた衛兵に話しかけると、中にいる者に声をかけてくれたようだった。
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