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怪我をした覚えはない、なのになんで?
そんな疑問が浮かぶと同時に、ズキッとした痛みが走った。
まるで、針を刺したような痛み、しかも、その痛みが段々と酷くなっている気がする。
このままだとマズイと思った私が慌てて部屋を飛び出す直前、 一瞬だけ見えた。
部屋の鏡に映る自分の首筋に何かがあるように見えた気がしたけど、気のせいだと思い込むことにした。
「痛い」
それが、今、感じている感想であり、私の感情でした。
私は、城内にある自室で寝込んでいました。
ヴァルディール様に犯された後、気を失ってしまった事で、体調が悪化して倒れたんです。
その結果、高熱が出てしまいました。
意識が朦朧とする中、心配そうな顔をして、ヴァルディール様が傍にいる事が分かったのは良かったんですが、肝心の声が出せません。
「ルシール、声が出せないようだな、このまま犯してあげるよ」
「っ!」
嫌だと思ったものの抵抗できない私は、なす術も無く押し倒されてしまい、
着ていたドレスを引き裂かれてしまうと下着姿にされてしまいました。
そして露わになった胸元に顔を近づけると匂いを嗅ぎ始めた彼はそのまま舌を這わせて突起を
口に含むと吸い始めるので思わず声を出してしまいました。
それでも止まらず、胸だけではなく体中を愛撫し始める彼、さらにショーツの中に手を入れ割れ目を指で撫で回します。
そうすると、濡れてきてしまい恥ずかしくて顔を赤らめる私を嬉しそうに見下ろしながら、脱がしていきました。
両足を広げるとその間に割って入った彼がズボンの中から大きくなったものを取り出すと私の両足を抱え上げ、それを一気に奥まで突き入れてきました。
「う、く……っ!」
痛みに顔をしかめ、唇を噛む。
破瓜の血に濡れ、押し広げられた入り口に圧迫感を感じ、苦しくなりながらも、それ以上に感じたことのない感覚に、戸惑うばかり。
しかし、その反応を見たヴァルディール様は更に深く挿入してくると、子宮口をノックするように突き上げてきます。
何度も何度も突かれて、その度に漏れる喘ぎが止まらないのです。
そのうち激しくなるピストン運動のせいでベッドが軋み、結合部から溢れる粘液の立てる淫らな音が部屋の中に響き渡るようになりました。
「今日はな、ルシールの為に大臣も連れて来ているんだよな、このまま複数人で可愛がってあげるよ」
「えっ!? いやぁっ! やめてぇ!」
悲鳴を上げても聞き入れてくれませんでした。
それどころか、余計に興奮してしまったようです。
私の体の上で腰を振っていた男が動きを止めました。
次の瞬間、お腹の中で熱いものが弾けます。
脈動に合わせて注がれてゆく白濁液の感触に背筋が震え、思わず身悶えてしまいます。
やがて全て出し終えた男は満足げな顔で引き抜くと、今度は別の男が入って来ました。
その男にもたっぷりと中に出され、最後には3人分の体液にまみれた状態で放置されたまま意識を失ってしまいます。
翌日になって目を覚ますと、そこにはヴァルディール様がいましたが、何故か裸身のままです。
「ルシール、気を失ってはダメじゃないか、まだまだこの人数で可愛がるからな」
「え……?」
彼の言葉を理解する間もなく、他の男達に組み伏せられて身動きが取れなくなり、
されるがままになってしまうのですが、彼らの責めには容赦がありません。
代わる代わる入れ替わり立ち替わりしながら延々と続く陵辱劇の果てに、
とうとう力尽きてしまった私は、完全に意識を手放してしまうのでした……。
気がつくとベッドの上に横たわっていました。
どうやら眠っていたみたいです。
起き上がろうとして体に力が入らない事に気付きましたが、その理由はすぐに分かりました。
両手両足がベッドに縛り付けられているからです。
これでは動く事もできませんね。
「目が覚めましたか?」
そんな私に声を掛けてきたのはヴァルディール様です。
「ええ、ですがこれは一体どういう事でしょうか?」
困惑している私を他所に、彼は淡々と語り始めました。
その内容とは、こうです。
そんな疑問が浮かぶと同時に、ズキッとした痛みが走った。
まるで、針を刺したような痛み、しかも、その痛みが段々と酷くなっている気がする。
このままだとマズイと思った私が慌てて部屋を飛び出す直前、 一瞬だけ見えた。
部屋の鏡に映る自分の首筋に何かがあるように見えた気がしたけど、気のせいだと思い込むことにした。
「痛い」
それが、今、感じている感想であり、私の感情でした。
私は、城内にある自室で寝込んでいました。
ヴァルディール様に犯された後、気を失ってしまった事で、体調が悪化して倒れたんです。
その結果、高熱が出てしまいました。
意識が朦朧とする中、心配そうな顔をして、ヴァルディール様が傍にいる事が分かったのは良かったんですが、肝心の声が出せません。
「ルシール、声が出せないようだな、このまま犯してあげるよ」
「っ!」
嫌だと思ったものの抵抗できない私は、なす術も無く押し倒されてしまい、
着ていたドレスを引き裂かれてしまうと下着姿にされてしまいました。
そして露わになった胸元に顔を近づけると匂いを嗅ぎ始めた彼はそのまま舌を這わせて突起を
口に含むと吸い始めるので思わず声を出してしまいました。
それでも止まらず、胸だけではなく体中を愛撫し始める彼、さらにショーツの中に手を入れ割れ目を指で撫で回します。
そうすると、濡れてきてしまい恥ずかしくて顔を赤らめる私を嬉しそうに見下ろしながら、脱がしていきました。
両足を広げるとその間に割って入った彼がズボンの中から大きくなったものを取り出すと私の両足を抱え上げ、それを一気に奥まで突き入れてきました。
「う、く……っ!」
痛みに顔をしかめ、唇を噛む。
破瓜の血に濡れ、押し広げられた入り口に圧迫感を感じ、苦しくなりながらも、それ以上に感じたことのない感覚に、戸惑うばかり。
しかし、その反応を見たヴァルディール様は更に深く挿入してくると、子宮口をノックするように突き上げてきます。
何度も何度も突かれて、その度に漏れる喘ぎが止まらないのです。
そのうち激しくなるピストン運動のせいでベッドが軋み、結合部から溢れる粘液の立てる淫らな音が部屋の中に響き渡るようになりました。
「今日はな、ルシールの為に大臣も連れて来ているんだよな、このまま複数人で可愛がってあげるよ」
「えっ!? いやぁっ! やめてぇ!」
悲鳴を上げても聞き入れてくれませんでした。
それどころか、余計に興奮してしまったようです。
私の体の上で腰を振っていた男が動きを止めました。
次の瞬間、お腹の中で熱いものが弾けます。
脈動に合わせて注がれてゆく白濁液の感触に背筋が震え、思わず身悶えてしまいます。
やがて全て出し終えた男は満足げな顔で引き抜くと、今度は別の男が入って来ました。
その男にもたっぷりと中に出され、最後には3人分の体液にまみれた状態で放置されたまま意識を失ってしまいます。
翌日になって目を覚ますと、そこにはヴァルディール様がいましたが、何故か裸身のままです。
「ルシール、気を失ってはダメじゃないか、まだまだこの人数で可愛がるからな」
「え……?」
彼の言葉を理解する間もなく、他の男達に組み伏せられて身動きが取れなくなり、
されるがままになってしまうのですが、彼らの責めには容赦がありません。
代わる代わる入れ替わり立ち替わりしながら延々と続く陵辱劇の果てに、
とうとう力尽きてしまった私は、完全に意識を手放してしまうのでした……。
気がつくとベッドの上に横たわっていました。
どうやら眠っていたみたいです。
起き上がろうとして体に力が入らない事に気付きましたが、その理由はすぐに分かりました。
両手両足がベッドに縛り付けられているからです。
これでは動く事もできませんね。
「目が覚めましたか?」
そんな私に声を掛けてきたのはヴァルディール様です。
「ええ、ですがこれは一体どういう事でしょうか?」
困惑している私を他所に、彼は淡々と語り始めました。
その内容とは、こうです。
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