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この国では、いろいろな事もあり、下級貴族が上級貴族と結婚は認められてい
なのだ。
そのため、仮に私がレリオ様に嫁ぐ場合は、私が上級貴族の養子に入り結婚することになるのだそうだ。
そのためには、私がレリオ様に釣り合う女になるまで待つ必要があるらしい。
その間は仮の妻として王宮で過ごすことになるらしく、使用人たちも私の事を奥方として扱う事になるようだ。
つまりは、私はレリオ様のお手付きとなるわけだ。
正直言って気が重い。
ただでさえ、裏と表の顔を持つレリオ様が本気に私をそばに置けば、
周りからどんな目で見られるか分かったものではないからだ。
それでも仕方がないので受け入れることにした。
こうして、私はレリオ様との婚姻に向けて準備を始める事になったのだった。
そしてついにその日がやってきた。
いよいよレリオ様との結婚式である。
花嫁衣装に身を包み、控え室で待機していると、ドアをノックする音が聞こえてきたので返事をすると入ってきたのはレリオ様だった。
彼は私を見るなり固まってしまったようだった。
どうしたのだろうと思っているとようやく口を開いたかと思うととんでもないことを言ってきたのだった。
「可愛いよ、ミラ嬢」
そう言いながら使用人に
「人払いを頼めるかな」
そう言うなり使用人が全員出て行くと、扉を閉めて鍵をかけた。
「何ですか」
「俺に、何でそんな態度とるのかな、初夜で虐められたいのなら構わないけど」
意地悪な笑みを浮かべる彼に恐怖を覚えると同時に興奮を覚えてしまう自分がいることに気づいて恥ずかしくなる。
そんな私に構わず近づいてくる彼に対して後ずさりしてしまうがすぐに壁に背中がついてしまう形になってしまった。
もう逃げられないと思った瞬間、唇を奪われたのだった。
舌を入れられて口内を蹂躙される感覚に酔いしれてしまう。
「もう一度だ」
そう言ってまたキスしてくる彼にされるがままになっているうちに意識が朦朧としてきて何も考えられなくなるほどだった。
そうして暫くの間貪られているうちにやっと解放された時には息も絶え絶えになっていた。
そのまま床に倒れ込みそうになるところを支えられるとベッドの上に押し倒されてしまった。
これから何をされてしまうのだろうという期待感と共に不安が込み上げてくる。
「今は、生意気な花嫁を改めさせるだけにしておこうか」
その言葉を聞いただけで身体が熱くなってしまうのだからどうしようもないものだ。
中に指を入れられて嫌がっているのに指で遊ばれる。
「や、ゆるして、今日は結婚式です、こんなの、酷い」
泣きながら懇願するが聞き入れてくれる様子はないようだ。
それどころか余計に激しく動かされて感じてしまう始末である。
やがて限界に達したところで指が引き抜かれていった。
肩で息をしながら呼吸を整えていると突然足を掴まれ広げられてしまう。
何をするつもりなのかと思っていると秘部を舐められてしまった。
「ひぃ、そんなところ汚いですよ」
慌てて離れようとするもののしっかりと腰を掴まれていて身動きが取れなかった。
ジュルッと音を立てて吸われたり舌で転がされたりしているうちに段々と変な気分になってきてしまった。
レリオ様にこんな事されているなんて……そう思うとドキドキしてしまう。
そんな事を考えている間にも行為は続いていて遂に絶頂を迎えてしまった。
そして、今度はネクタイを解くと目隠しをされる。
「何を、やめ」
今度は指が3本入って来た。
「やめて下さい!痛い!」
しかし指の動きが止まることはない。
むしろ激しさを増した気がするくらいだ。
そしてとうとうその時が来た。
子宮口を突かれた瞬間、目の前が真っ白になり意識を失ってしまったのだった
気がつくとベッドの上で横になっており、隣にはレリオ様の姿があった。
「ひどいです、あんまりだわ」
そう泣き出せばウエディングドレスを直される。
「綺麗だよ、ミラ」
耳元で囁く姿はかっこいいのに、裏の顔のレリオ様はとてもイジワルだ。
「どうして、こんな仕打ちをするのですか」
涙ながらに訴えれば、彼はこう答えた。
「だって、君が俺のものだって皆に知ってもらいたいからね」
そう言って彼はキスをする。
舌が絡み合い、唾液を交換しながら何度も繰り返すうちに頭がボーッとしてきた。
(もうダメだ)
コワサレテイク、アコガレモ、オモイモ、キモチスラ……。
「こ、婚約破棄したいです」
「は? 式当日にか?」
「お願いです、もうほっといて」
私は彼に抱きつき、キスをした。
すると彼は驚いた表情をしていたが、すぐに抱きしめ返してくれた。
「ああ、わかった。でも、最後に聞かせてくれ。君は俺のこと好きだったんじゃないのか?」
「好きだけど、もう無理なんです」
私の辛そうな言葉にそっと頬を撫ででくれるレリオ様、公爵が無理ではなくて、裏の顔が怖いのだ。
裏の顔を知っている私は怖くて堪らないのだ。
レリオ様は私の言葉を待っているようだが、どうしても言えないのだ。
言えるはずがないのだ。
だが、このまま黙っていても怪しまれるだけなので、なんとか誤魔化さなくてはならないと思い、つい言ってしまった。
「私、他に好きな人がいるんです」
そう言うとレリオ様は少し考える素振りを見せてから言った。
「そうか、それなら仕方ないな」
良かった、納得してくれたみたいだ。
そう思ったのだが、次の瞬間にはベッドに押し倒されてしまっていた。
そして、彼は突然キスをしてきたのだ。
しかも舌を入れてくるディープキスである。
突然のことに驚きながらも受け入れるしかなかった。
しばらくして解放されると今度は首筋に吸い付かれた。
チクッとした痛みが走るがそれすらも快感へと変わっていく。
首筋から鎖骨にかけて次々と痕を残していく彼の瞳は獲物を狙う肉食獣のようで恐ろしかった。
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