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「おい」
私はビクッと体を震わせると恐る恐る振り返った。
そして私の視界に入ってきたのは先程私を尾けていたと思われる男が立っていた。
(この人が私をずっとつけていたの?  何のために?  そもそもこの人は何者なの?
この人に捕まったりしたら何をされるかわからない。
どうにか逃げないと)
と思考を巡らせていた。
そんな私を他所に彼は口を開いた。
「お前は何者で何の目的でこの街に来た?」
と聞かれたので私は素直に答える事にする。
そんな時に私の元へダンディルがやって来るのです。
「探したぞどこに行っていたんだ? 
勝手に居なくなるんじゃない。
さぁ帰るぞ」
「ちょっと待ってくれないか?」
と私とダンディルとの間に割って入ってくる。
「あなたは?」
と聞いてきたので
「彼女は俺の妻だ。
貴様こそ何用だ?
彼女を付け回すとはどういうつもりだ?」
と問い詰めていく。
「私は彼女の護衛だ。
私は依頼主の命令で彼女を付け回していたが何か問題でもあるか?」
「なるほどそういうことか、なら話は早い。
さっさと引き渡せば良いだけの話だ」
「そうはいかないな。彼女を引き渡す気はない」
と睨み合いが続く。
しばらくして私は耐え切れなくなり二人の間に入って止めに入る。
「お願い喧嘩はやめてください」
と私が言うと二人は渋々といった感じだが争いをやめてくれた。
それから私はダンディルに
「ダンディルさん助けてくれてありがとうございました。
それと迷惑をかけてしまってすみませんでした」
とお辞儀をしながら謝罪の言葉を述べる。
ダンディルは
「気にする事は無い。妻を守るのは夫の務めだからな」
と言ってくれたので私はホッとした。
そうして、末永く幸せに暮らしているのでした。
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