上 下
35 / 76

35.

しおりを挟む
「きゃっ、何するのよ!」
「うるさい黙れ!俺の物に成れ」
「いや、止めて、ウディル様、助けて」
私はウディルから逃げようとしますが、ウディルの力が強く敵わない。
「大丈夫だよ、何度も抱いてやっているだろう?」
「こんなのやだよぉ」
「大人しくしろ」
ウディルはそう言うと私をうつ伏せにして押さえつけてきました。
「やっ、やめて、いやぁ」
私の抵抗虚しく、ウディルは私の着物を脱がしていきます。
「何度見ても、綺麗な尻だな」
そう言ってウディルは私の下着に手をかけ一気に脱がしました。
「やぁ」
恥ずかしくて私は両手で大事な所を隠して、ウディルを睨みつけました。
「なんだその目は、その手はどけろ」
「いや」
「強情な奴め」
ウディルはそう言うと私を仰向けにして足を広げてきました。
私は必死に閉じようと力を入れます。
しかし、ウディルはそんな事は気にせず指を入れて来ました。
一本二本三本と増えていきます。
指がバラバラに動き中を刺激して行きます。
私は身体がビクッとなるのを感じました。
指を引き抜くとウディルは私の腰を持ち上げて膝立ちさせました。
ウディルは指の代わりに太くて熱いモノを当てがってきました。
先端が入ると私は痛みで顔を歪ませてしまいました。
それを見たウディルは私の頬を叩いてきました。
私は叩かれた事で頭が真っ白になり涙が出ました。
そんな事お構いなしにウディルは腰を進めて来たのでした。
「おらっ、気持ちいいだろう? フィリア、何も考えれなくしてやるよ」
そう言って激しく腰を打ち付けて来るのでした。
痛くて悲しくて、それでもウディルに犯される自分が許せなくて、
私は大声で泣き叫んでいました。
ウディルは益々興奮していったようで、腰の動きを早くしていき、
やがて中に出されてしまったのです。
その瞬間私は意識を失ってしまいました。
目が覚めると私はベッドの上で寝ていました。
隣では裸体のままのウディルが眠っており、私を見て笑っていたのでした。
その日以来私はウディルに逆らえなくなりました。
ウディルは毎日私を抱いて来るようになり、気が付けばウディルに逆えなくなっていたのでした。
そんな日々が続く中、ある日ウディルの手が私の服を掴んだのです。
「どうしたのです」
「お前この前お茶会で何をした」
「えっ、えっと」
「貴方の奥方はお茶会もまともに出来無いのですねって責められた」
私はその言葉にドキリとする。
まさか聞かれているとは思わなかったからだ。
あれは確か三ヶ月程前のことだ。
ウディル様の婚約者である私が主催で開いたお茶会の時だったと思う。
沢山の人達が集まっていた。
皆が笑顔で楽しそうだ。
しかし、お茶の席で私はミスをしてしまう……茶菓子が紅茶にあわなかったのである。
「お開きに致しましょうか」
あざ笑うような声とウディルの取り巻きの女性達がお開き宣言をしてしまう、
これではそこまで攻められても致し方ない。
「貴方の奥方にはどういう教育をなさっているのですか? だってさ、どう思う?」
「うう」
「それにしても、お前が俺の事を様を付けて呼ぶなんてな」
「ごめんなさい」
「今更遅い」
「ウディル様、もうしないから、お願い許して」
「今日はこれで終わりにしてやる、明日はもっと楽しいことをしようね」
「はい、ウディル様」
「じゃ、お休み」
「お休みなさい」
次の日も、そのまた次の日もウディルは私の所に来るとそのまま抱き上げた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

腹黒王子は、食べ頃を待っている

月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。

騎士団長との淫らな秘めごと~箱入り王女は性的に目覚めてしまった~

二階堂まや
恋愛
リクスハーゲン王国の第三王女ルイーセは過保護な姉二人に囲まれて育った所謂''箱入り王女''であった。彼女は王立騎士団長のウェンデと結婚するが、獅子のように逞しく威風堂々とした風貌の彼とどう接したら良いか分からず、遠慮のある関係が続いていた。 そんなある日ルイーセはいつものように森に散歩に行くと、ウェンデが放尿している姿を偶然目撃してしまう。何故だかルイーセはその光景が忘れられず、それは彼女にとって性の目覚めのきっかけとなるのだった。さあ、官能的で楽しい夫婦生活の始まり始まり。 +性的に目覚めたヒロインを器の大きい旦那様(騎士団長)が受け入れて溺愛らぶえっちに至るというエロに振り切った作品なので、気軽にお楽しみいただければと思います。 +R18シーン有り→章名♡マーク +関連作 「親友の断罪回避に奔走したら断罪されました~悪女の友人は旦那様の溺愛ルートに入ったようで~」

【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。

三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。 それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。 頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。 短編恋愛になってます。

【R-18】逃げた転生ヒロインは辺境伯に溺愛される

吉川一巳
恋愛
気が付いたら男性向けエロゲ『王宮淫虐物語~鬼畜王子の後宮ハーレム~』のヒロインに転生していた。このままでは山賊に輪姦された後に、主人公のハーレム皇太子の寵姫にされてしまう。自分に散々な未来が待っていることを知った男爵令嬢レスリーは、どうにかシナリオから逃げ出すことに成功する。しかし、逃げ出した先で次期辺境伯のお兄さんに捕まってしまい……、というお話。ヒーローは白い結婚ですがお話の中で一度別の女性と結婚しますのでご注意下さい。

【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!

楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。 (リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……) 遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──! (かわいい、好きです、愛してます) (誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?) 二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない! ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。 (まさか。もしかして、心の声が聞こえている?) リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる? 二人の恋の結末はどうなっちゃうの?! 心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。 ✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。 ✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~

湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。 「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」 夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。 公爵である夫とから啖呵を切られたが。 翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。 地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。 「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。 一度、言った言葉を撤回するのは難しい。 そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。 徐々に距離を詰めていきましょう。 全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。 第二章から口説きまくり。 第四章で完結です。 第五章に番外編を追加しました。

転生したら冷徹公爵様と子作りの真っ最中だった。

シェルビビ
恋愛
 明晰夢が趣味の普通の会社員だったのに目を覚ましたらセックスの真っ最中だった。好みのイケメンが目の前にいて、男は自分の事を妻だと言っている。夢だと思い男女の触れ合いを楽しんだ。  いつまで経っても現実に戻る事が出来ず、アルフレッド・ウィンリスタ公爵の妻の妻エルヴィラに転生していたのだ。  監視するための首輪が着けられ、まるでペットのような扱いをされるエルヴィラ。転生前はお金持ちの奥さんになって悠々自適なニートライフを過ごしてたいと思っていたので、理想の生活を手に入れる事に成功する。  元のエルヴィラも喋らない事から黙っていても問題がなく、セックスと贅沢三昧な日々を過ごす。  しかし、エルヴィラの両親と再会し正直に話したところアルフレッドは激高してしまう。 「お前なんか好きにならない」と言われたが、前世から不憫な男キャラが大好きだったため絶対に惚れさせることを決意する。

ハズレ令嬢の私を腹黒貴公子が毎夜求めて離さない

扇 レンナ
恋愛
旧題:買われた娘は毎晩飛ぶほど愛されています!? セレニアは由緒あるライアンズ侯爵家の次女。 姉アビゲイルは才色兼備と称され、周囲からの期待を一身に受けてきたものの、セレニアは実の両親からも放置気味。将来に期待されることなどなかった。 だが、そんな日々が変わったのは父親が投資詐欺に引っ掛かり多額の借金を作ってきたことがきっかけだった。 ――このままでは、アビゲイルの将来が危うい。 そう思った父はセレニアに「成金男爵家に嫁いで来い」と命じた。曰く、相手の男爵家は爵位が上の貴族とのつながりを求めていると。コネをつなぐ代わりに借金を肩代わりしてもらうと。 その結果、セレニアは新進気鋭の男爵家メイウェザー家の若き当主ジュードと結婚することになる。 ジュードは一代で巨大な富を築き爵位を買った男性。セレニアは彼を仕事人間だとイメージしたものの、実際のジュードはほんわかとした真逆のタイプ。しかし、彼が求めているのは所詮コネ。 そう決めつけ、セレニアはジュードとかかわる際は一線を引こうとしていたのだが、彼はセレニアを強く求め毎日のように抱いてくる。 しかも、彼との行為はいつも一度では済まず、セレニアは毎晩のように意識が飛ぶほど愛されてしまって――……!? おっとりとした絶倫実業家と見放されてきた令嬢の新婚ラブ! ◇hotランキング 3位ありがとうございます! ―― ◇掲載先→アルファポリス(先行公開)、ムーンライトノベルズ

処理中です...