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ウディル達が何か言っているようですが、よく聞こえませんでした。
暫くすると、腹痛も治まり一安心していたら、
突然部屋のドアが激しく叩かれ始めます。
「フィリア! 大丈夫か?」
私は慌ててドアの鍵を外して開ける。
そこには血相を変えたウディルと兄の姿があります。
私は思わずウディルに抱きつく。
ウディルは驚いたように私を見つめてくる。
兄はそんな私達の姿を見て、苦虫を噛み潰したような顔をしています。
私はウディルから離れると、兄に向かって言う。
私は今にも泣き出しそうだ。
兄は私の手を掴むと、私の目を覗き込んでくる。
そして真剣な目で言うのです。
私はその瞳に吸い込まれそうになる。
そして兄は私の唇にキスをしてきました。
「んっ」
それは一瞬の出来事でしたが、とても長い時間に感じられました。
兄はすぐに離れていきましたが、私は呆然としてしまいます。
ウディルは兄に対して怒りを露わにして睨みつけていますが、兄は全く意に介さずに私を見下ろして言います。
「これで俺のものになったぞ、フィリア」
そう言って兄は再び口づけしてきました。
今度は先ほどよりも長く深いものでした。
舌まで入れられて気持ち悪いと思ったのですが、何故か拒否できませんでした。
むしろ受け入れてしまっている自分がいます。
やっと解放された時には息も絶え絶えの状態です。
そんな私を見て兄は満足げな笑みを浮かべると、ウディルに向き直って言う。
「お前では駄目なようだな」
「後悔するよ、フィリア」
そういうとそのまま歩き出し去って行くのです。
兄の名前はアルジオっと言うらしいので
アルジオ様っとお呼びするのです。
アルジオ様は私に近づくと、耳元で囁く様に言いました。
「俺の事はこれから兄様と呼びなさい」
「兄様?」
「あぁ、いい子だ」
そう言いながら私の頭を撫でてくれます。
そして私はふと思いました。
あ、この人、ウディルのお兄様なんだと。
それじゃあ、本当に? 私は思わずウディルの方を振り向くと、ウディルは私と目が合いましたが
すぐに逸らされてしまったのです。
それから数日が経ちました。
私は毎日のようにアルジオ様から求められています。
それは夜だけではなく昼間の時もありました。
私を部屋に連れ込むなり、いきなり服を脱ぎ捨てると 私の衣服にまで手を掛けて脱がせていく。
抵抗しようとするも両手首を掴まれてしまうと振り払うことも出来ずにされるがままになってしまいます。
私はいつもの様にベッドに押し倒されて、行為が始まりました。
「俺だけを愛してくれれば良いんだ」
「やっ」
私は声を上げてしまいます。
「やっ、やめてください」
「ほら、こんなに濡れてるじゃないか、フィリア、いい子にしていなさい」
その言葉はあやす子供に言うかのようで
した。
「やだ、やだ」
私は嫌々と首を振ることしか出来ません。
「何が嫌なんだ?」
「こんなの、酷い」
「俺が嫌いなのか?」
私は咄嵯に答えます。
「好きです、アルジオ様、大好き」
「だったら問題ないだろう」
「あっ」
「フィリアは可愛いな」
「あん、アルジオ様、アルジオ様」
私はアルジオ様を受け入れる事しか出来ないのでした。
「兄様、もっと、もっと」
「フィリアは淫乱だな」
「違う、違うの」
「違わないだろう、フィリア」
「アルジオ様、お願い、お願い」
私は懇願することしかできないのです。
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