貞操逆転世界の温泉で、三助やることに成りました

第77話 ヤタちゃんの搾り取りからのダメ出し

「まったく、お主も割とアホじゃのう……」
　いきなりだが、ヤタちゃんに秒殺され、賢者タイムに詰られていた。

　少し前
「離れじゃと遠いから、こっちじゃな？」
　浴衣を軽く羽織った状態で、浴場の近くの空き部屋に案内された。
　流石に臨戦態勢のアレを浴衣で隠して遠くの離れまで歩くのは辛かったので、助かった。
「今勝手にやらせると、夜まで寝落ちして飢餓起きするじゃろうから、程々にせんとな？」
　そんな事を言われつつ、そのままそっと転がされて。
　ちゅ
　キスされた後、名状しがたい手付きであれこれされ。
「どっちに出しても無駄打ちじゃから、こっちで貰うぞ？」
　そんな一言の後、気が付いたらお口で本体を丸ごと根元まで一気に呑み込まれていた。
　じゅるん
　温かい口の中の感触がひたすら心地よい。
「って、そこまで入って大丈夫？！」
　思わず叫んだ、喉奥まで呑み込まれている、構造的にどこまで入っているのか不安に成る。
　ちゅぽっ
「儂が自分でやってる限りはな？」
　口を離し、上目使いだが得意気で嗜虐的な笑みを浮かべるヤタちゃん、何と言うか、凄くらしい。
　その間も手が休んでいない、ぐちゃぐちゃと水音を立てつつ、本体棒の頭の部分を弄られていた。
「じゃから、大人しく搾り取られとれよ？」
　一瞬の溜めの後、本気で搾り取られた、もう、声に成らなかった。

　どくんどくんどくんどくん
　短時間だがエグイ量が搾り取られた。
「ん……」
　ヤタちゃんが何とも上機嫌で得意気に頷く、鼻から漏れる一音だけなのだが、何故か分かった。
　ごくりごくりと喉が動く。
　じゅ、ちゅぽん
　内部に残っている分まで吸い出された。
　仕事終わりと離れた口元が得意気に笑みを浮かべる、一瞬念液状に糸を引いたのが、ぷつりとちぎれる。
「ふひぃ………」
　何てことは無いと言う感じに指先でヤタちゃんが軽く唇をなぞるようにして、勿体無いと言う感じに、小さく舌を出して口元と指を舐めた。
　一連の動きが異様に艶めかしい。
「大分煮詰まっとったな？　結構なお手前で」
　ヤタちゃんがそんな一言と共に、ニヤリとした笑みを浮かべた。
「ありがとうございました」
　上手い返しが思いつかなかった。

　発射後の賢者タイム中、ヤタちゃんが笑みを浮かべつつ、枕だかクッション代わりにされているのか、頭が胸元に乗っかっている、結構軽い。
　鼻歌が聞こえそうなほどに上機嫌なのは、見ているだけで分かった。

「しかしお主もアホじゃのう、あそこで儂を誘ったら、お主が年下好き扱いされると言うか、儂と見た目同じぐらいのが押し寄せるぞ？」
　ピロートークが色々アレだった。
「守備範囲としては下限ギリギリ一杯でしょうか………」
　見た眼が若いと言うか、この人はちょっと若すぎる感が有る。
「と言うか、儂のサイズで初産だと低年齢出産で帝王切開か会陰切開に成るから、ちょっと気の毒でな？」
　実例が生々しかった。
「其処ですか………」
　確かに男にはあんまり想像できない方向だった、ヤタちゃんが何処か呆れた調子で続ける。
「下手すると小学校の卒業旅行でこっちも卒業したいと来るからな？　覚悟ガンギマリ組はしゃあないにしても、ある程度良い感じに優しくしつつ流してやれよ？」
「狸の皮算用では無く？」
　考えすぎではないだろうか？
「無くじゃな？　儂が正妻とバレた時に山ほど来た実績有りじゃ」
　ヤタちゃんが苦笑いを浮かべていた。
「成る程……」
　実体験かあ……
「お主なら暴走仕切らんだろうから、その時は良い感じにな？」
「はい………」
　謎のピロートークだった。

　ぐぅぅぅぅぅ

　思い出したように、お腹が空腹を訴えた。
「じゃあ、飯じゃな？　起きられるか？」
　ヤタちゃんが笑いつつ、起き上がろうとする。
　咄嗟に抱き締めて、唇を重ねた。
「せっかく遠慮しとったのに」
　ヤタちゃんは、嬉しいが困った様な笑みを浮かべていた。
「平気ですので」
　特に変な味と言うか、自分の味はしなかったので平気である。

「所で、守備範囲としてはどれぐらいまでは平気じゃ？」
　ヤタちゃんが首を傾げる。
「今の所、ヤタちゃん下限で、上は同い年＋１０ぐらい？　多分結構いけるんじゃないですか？」
　比較対象が上手く出て来ない。
「まあ、色々試してみるか」
　ヤタちゃんはあれこれと作戦を組んでいる様子だった。
「お手柔らかにお願いします」
　そうとしか言えなかった。

　追申
　ピロートークで作戦会議する筈だったのに何か脱線しました。
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