61 / 132
第61話 寝起きの攻防
しおりを挟む
チュンチュン
「ふぅ……すぅ………」
小鳥の鳴き声と、小さく自分以外の寝息が聞こえて目が覚めた、昨日はガッツリ寝たおかげか、大分すっきりとしている。
熱が出て居そうな違和感とかも感じない。
治ったと見て良いだろうか?
(しかし近いなあ)
ハチクマさんの寝顔を覗き込む、寝ていても、かなりの美人さんだった。
昨晩は強引に添い寝に持ってきたのだが、二人でのぼせる程温まったおかげも有り、一瞬で寝落ちしてしまい、それ以上は無かった。
書類的には二番のお嫁様なハチクマさんなのだが、未だ遠慮とかが先に立つらしい。
(まあ、風邪ひいちゃってたこっちが悪いか)
我ながら自分の虚弱っぷりに呆れる。
(襲ってくれても構わなかったんだけどなあ)
そういう意味では、ヤタちゃんがやたらと都合が良く、こちらの心も読んでいるかの如く搾り取りに来るのだが、現状、特にハチクマさんがココに居る状態でソレは無いし、考えるだけでもマナー違反だろう。
口説く時、いちゃつく時は極力目の前の相手だけ見るべきだと思うのだ。
(それなら、手を出すならこちらからか)
優しく前髪をすくい上げ、おでこにキスをする。
触れた手が暖かい、湯たんぽみたいだ。
唇が触れた瞬間、ハチクマさんがびくりと震えた。
「起こしました?」
起きていないフリをするには、リアクションが大きかった。
「…………はい」
ばつが悪そうに、ゆっくりとタメてから、目を開け、返事が返って来た。
「ところで、昨日のキスで風邪うつったりしてません?」
考えたら、風邪ひき人間にキスされてうつされるとか、普通に嫌である。
「大丈夫です、私、平熱で37.5℃在りますから、風邪ひいた試しは無いです!」
「たか………」
力強く断言され、思わず絶句した。
人間の免疫はプラスの1℃違うと、倍以上は上がると言われている、うちのは風邪なんかうつらないと言うトキさんの台詞はそう言う事か。
「深部なら38℃在りますよ?」
「熱そう……」
調子に乗ってか、補足が来た、風邪で上がっての38℃と、平熱38℃は天地の差である、平熱が高いのは羨ましい。
中熱いのか、気持ち良さそう………
「健康そうで何よりです………所で、こっちのが、そろそろ準備出来てますけど、お相手、大丈夫ですか?」
朝立ちでバキバキの臨戦態勢を取って居るソレを、布団の中でハチクマさんの身体に少し当てる。
パンツとか布越しだけど、浴衣とかの隙だらけで薄い生地なので、すぐわかるだろう。
「あの、これって……?」
ハチクマさんがおっかなびっくり手で触れて確かめて、引っ込める。
「男の子の本体って奴です、今ならフルチャージ状態なので、勝手にこうなります」
「無理とかは……?」
「勝手に大きくなったのを発射するのは、大した負担でも無いですよ?」
負担がかかるのは、萎えちゃったのを膨らませて連射する時だ。後は例のピストン運動と、立てたまま耐久する分か。鍛え直さないとなあ。
「一回だけ出す程度なら、今なら器のふち、なみなみに溜まってる状態なんで、楽に出ます」
何だかんだ、もっと鍛え直すべきなのは知っているけど、今ある分で頑張るだけなのだ。
順番待ちとかありそうで、待たせちゃ悪いし。
「そんな訳で、何かご希望は在りますか?」
お約束のご希望を聞く時間だ、さあ、何が出るかな?
対してハチクマさん、先程から、手を伸ばそうとしては、迷うように引っ込めている、何だろう?
「遠慮せず、力いっぱい、抱き締めてくれても良いですよ? お好きなように?」
当てずっぽうに言ってみた。
「駄目です! 壊しちゃいますよ?!」
抱き締めたぐらいで壊れると思われていたらしい。
「大丈夫です、壊れませんから」
笑いながら答える。
女の子に力いっぱい抱き締められて壊されると言うのなら、それは男の甲斐性で、勲章と言うものだと思うんだ。
そんなアホな事を考える。
「まあ、多少痛くても怒ったりはしませんが、急所は避けて、程々でお願いしますね?」
冗談を言う感じに、ほら来いと、大きく手を広げた。
なお、ギリギリ壊れはしなかった。
折れるまで行かなかったので、割と笑って耐えられたと思う。
追申
良かったら「感想」とか「いいね」とか「お気に入り登録」とか【次世代ファンタジーカップの投票】とか、ご協力お願いします。
「ふぅ……すぅ………」
小鳥の鳴き声と、小さく自分以外の寝息が聞こえて目が覚めた、昨日はガッツリ寝たおかげか、大分すっきりとしている。
熱が出て居そうな違和感とかも感じない。
治ったと見て良いだろうか?
(しかし近いなあ)
ハチクマさんの寝顔を覗き込む、寝ていても、かなりの美人さんだった。
昨晩は強引に添い寝に持ってきたのだが、二人でのぼせる程温まったおかげも有り、一瞬で寝落ちしてしまい、それ以上は無かった。
書類的には二番のお嫁様なハチクマさんなのだが、未だ遠慮とかが先に立つらしい。
(まあ、風邪ひいちゃってたこっちが悪いか)
我ながら自分の虚弱っぷりに呆れる。
(襲ってくれても構わなかったんだけどなあ)
そういう意味では、ヤタちゃんがやたらと都合が良く、こちらの心も読んでいるかの如く搾り取りに来るのだが、現状、特にハチクマさんがココに居る状態でソレは無いし、考えるだけでもマナー違反だろう。
口説く時、いちゃつく時は極力目の前の相手だけ見るべきだと思うのだ。
(それなら、手を出すならこちらからか)
優しく前髪をすくい上げ、おでこにキスをする。
触れた手が暖かい、湯たんぽみたいだ。
唇が触れた瞬間、ハチクマさんがびくりと震えた。
「起こしました?」
起きていないフリをするには、リアクションが大きかった。
「…………はい」
ばつが悪そうに、ゆっくりとタメてから、目を開け、返事が返って来た。
「ところで、昨日のキスで風邪うつったりしてません?」
考えたら、風邪ひき人間にキスされてうつされるとか、普通に嫌である。
「大丈夫です、私、平熱で37.5℃在りますから、風邪ひいた試しは無いです!」
「たか………」
力強く断言され、思わず絶句した。
人間の免疫はプラスの1℃違うと、倍以上は上がると言われている、うちのは風邪なんかうつらないと言うトキさんの台詞はそう言う事か。
「深部なら38℃在りますよ?」
「熱そう……」
調子に乗ってか、補足が来た、風邪で上がっての38℃と、平熱38℃は天地の差である、平熱が高いのは羨ましい。
中熱いのか、気持ち良さそう………
「健康そうで何よりです………所で、こっちのが、そろそろ準備出来てますけど、お相手、大丈夫ですか?」
朝立ちでバキバキの臨戦態勢を取って居るソレを、布団の中でハチクマさんの身体に少し当てる。
パンツとか布越しだけど、浴衣とかの隙だらけで薄い生地なので、すぐわかるだろう。
「あの、これって……?」
ハチクマさんがおっかなびっくり手で触れて確かめて、引っ込める。
「男の子の本体って奴です、今ならフルチャージ状態なので、勝手にこうなります」
「無理とかは……?」
「勝手に大きくなったのを発射するのは、大した負担でも無いですよ?」
負担がかかるのは、萎えちゃったのを膨らませて連射する時だ。後は例のピストン運動と、立てたまま耐久する分か。鍛え直さないとなあ。
「一回だけ出す程度なら、今なら器のふち、なみなみに溜まってる状態なんで、楽に出ます」
何だかんだ、もっと鍛え直すべきなのは知っているけど、今ある分で頑張るだけなのだ。
順番待ちとかありそうで、待たせちゃ悪いし。
「そんな訳で、何かご希望は在りますか?」
お約束のご希望を聞く時間だ、さあ、何が出るかな?
対してハチクマさん、先程から、手を伸ばそうとしては、迷うように引っ込めている、何だろう?
「遠慮せず、力いっぱい、抱き締めてくれても良いですよ? お好きなように?」
当てずっぽうに言ってみた。
「駄目です! 壊しちゃいますよ?!」
抱き締めたぐらいで壊れると思われていたらしい。
「大丈夫です、壊れませんから」
笑いながら答える。
女の子に力いっぱい抱き締められて壊されると言うのなら、それは男の甲斐性で、勲章と言うものだと思うんだ。
そんなアホな事を考える。
「まあ、多少痛くても怒ったりはしませんが、急所は避けて、程々でお願いしますね?」
冗談を言う感じに、ほら来いと、大きく手を広げた。
なお、ギリギリ壊れはしなかった。
折れるまで行かなかったので、割と笑って耐えられたと思う。
追申
良かったら「感想」とか「いいね」とか「お気に入り登録」とか【次世代ファンタジーカップの投票】とか、ご協力お願いします。
31
お気に入りに追加
182
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです
卯ノ花
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
女を肉便器にするのに飽きた男、若返って生意気な女達を落とす悦びを求める【R18】
m t
ファンタジー
どんなに良い女でも肉便器にするとオナホと変わらない。
その真実に気付いた俺は若返って、生意気な女達を食い散らす事にする
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる