48 / 157
第48話 搾精部屋の安全性を語られる
しおりを挟む
「しゅうぅぅぅぅぅ」
人気が無い静かな病院の廊下で、何だか独特な深呼吸の音が響いていた。
臍下丹田に力を込めての腹式呼吸の音だ、長く時間をかけて、大きく息を吸い込み、長く息を吐き出す手法だ。
音の発生源は、ツブリさんからだった、緊張を解す為に深呼吸でもしているのだろう、なぜソレに成るのかはアレだが。
武道系女子なのだろうか?
「よし」
ルーチンワークが終わったのか、反対側を向いて、目立たない様に小さくガッツポーズをしている、どうやらそちらも緊張している様子だった。
緊張しているのは、コチラも同じなのだが、昨日の荒療治分だけ、多少の余裕が有った。
ぴ、ぴ、ぴ。
扉の横のロックシステムらしき物を操作して、監視カメラらしき物を覗き込んでいる。
ガチャリと鍵が開く音がして、自動的に扉が開いた。
「何だかすごい構造ですね?」
思わずそう呟く。物々しい。
「搾精や種付けの際に使えるVIP専用ルームです。一定以上の権限と登録が無いと使えませんし、使用ログとか色々取られてて、監視カメラもガッツリ仕掛けてあります、何かあった時には私は逃げられませんと言う事で、信じていただきたく。尚且つ、外からの乱入も防止できますし、防音もばっちりです、有事の際にはシェルターみたいに使えますが、基本的に病院の地下構造体は気密と強度はがっしり作ってあるんで、それとして使うのはあんまりありませんね?」
部屋に入り、見やすい位置の監視カメラとか指さして、色々と説明してくれている。
部屋に入ると自動的に扉が閉まり、ガチャリと鍵がかかった音がした。
コレで密室に成った訳だ。
後半何だか脱線しているが、緊張している分のアレコレだろう。
「暴徒なんかの時には、男性保護局に直通するホットラインが有るので、ソレ使うとここに立てこもって安全に一掃できますよ?」
壁の電話機らしき物を示される。
部屋の構造は、10畳一間程度で、ソファーや、ベッド、冷蔵庫の中には飲料水やら、栄養ドリンクやら、壁掛けのTV、洗面台や簡易だが、シャワームも付いていた。
棚には例の搾精道具とか、色々揃っていた。
生活感だけが無い、実際やるだけ部屋なのだろう、何処と無くラブホテルの部屋とかこんな感じだろうかと想像する。
「物騒だなあ……」
部屋の中をきょろきょろ確認しつつ、適当に相槌を打つ。
「無い話では無いらしいので、念のためです」
無言が怖いと言う感じに、やたらと早口で途切れなく説明してくれる。
「録画録音はされてますが、あくまで安全とプライバシー保護の為であって、第三者が見ると言う事は有りませんのでご安心を……」
何だか搾り取る雰囲気とかそんな色っぽい感じではなく、安全性をアピールするだけタイムに成って居る、最後の一押しとか思いつかなかった類だろうか。
内心のわくわく感が、段々と萎えて行くのを感じる、多分これ結構かかる。
「さてと、準備とかどうします? 脱ぎます?」
促してみる事にした。検査着の紐を解いてみる。
ぎゅるんと目線がこちらを向いた。
「脱いでくれた方がこちらとしても楽です、お願いできますか?」
一瞬飛び掛かってくるのかと思いきや、未だ理性的だった、流石の社会人である。
「はーい」
一息に脱ごうとして、一瞬動きを止めた、どうせなので相手も脱がせておきたい。
「一人で脱ぐのも恥ずかしいので、一緒に脱いでくれません?」
そんな事を言ってみた。
「え? 良いんですか?」
不思議な事を言われた。
「勃起させるのにも、視覚刺激欲しいので?」
ツブリさんの喉がゴクリと動いた。
「分かりました、それでは私も脱ぎます、脱がせていただきます」
そう言うと、ツブリさんも服を脱ぎ始めた、ジーッと一気にジッパーを下げ、ナース服の上をガバリと開く、焦らしとか、恥じらいは無い、豪快な脱ぎ方だった。
裾が長いワンピースタイプだったので、一気に露出度が上がる。
結構おしゃれなレースで淡いブルーのブラジャーと、白い肌が眩しい。
下には直ぐ下着では無く、活発なショートパンツが着用されていたので、その健康的な色気に、思わず目線が吸い込まれる。
スカートに見えるけど、下から覗いても見えないタイプか。
下着ではないけど、それはそれで趣が有って良い物だと思う。
足元はストッキングやタイツでは無く、黒のオーバーニーだった、半脱ぎで初めて分かる、大分若いコーディネートだった。
畳むのではなく、椅子に順を追って引っ掛けて行っている辺り、結構豪快だ。
まあ、あっという間に脱いでいくので、そんな趣なんてあんまり無いのだが。
基本的に女性の裸自体が芸術品だと思うので、文句は無い。
下着を外した瞬間、フルンと揺れるそれとか、ツンと尖ったそれとか、とても良い物だと思う。
そんな訳で、ツブリさんの豪快な脱衣をがっつり見つつ、自分の服も脱ぐ。
上は検査着一枚で、後はパンツぐらいなので一瞬なのだが。
「では、前準備、シャワーとウエットティッシュどちらが良いですか?」
お互い脱いだ辺りで、ツブリさんが話しかけて来た。
「シャワーの混浴でお願いします?」
「はい!」
やたらと嬉し気に返事された。
追申
すいません、しつこく前振りに成ってしまいました。
服装については趣味が出ました、コスプレなら兎も角、そんなの現場に居ねえよとは思います。
良かったら「感想」とか「いいね」とか「お気に入り登録」とか【次世代ファンタジーカップの投票】とか、ご協力お願いします。
人気が無い静かな病院の廊下で、何だか独特な深呼吸の音が響いていた。
臍下丹田に力を込めての腹式呼吸の音だ、長く時間をかけて、大きく息を吸い込み、長く息を吐き出す手法だ。
音の発生源は、ツブリさんからだった、緊張を解す為に深呼吸でもしているのだろう、なぜソレに成るのかはアレだが。
武道系女子なのだろうか?
「よし」
ルーチンワークが終わったのか、反対側を向いて、目立たない様に小さくガッツポーズをしている、どうやらそちらも緊張している様子だった。
緊張しているのは、コチラも同じなのだが、昨日の荒療治分だけ、多少の余裕が有った。
ぴ、ぴ、ぴ。
扉の横のロックシステムらしき物を操作して、監視カメラらしき物を覗き込んでいる。
ガチャリと鍵が開く音がして、自動的に扉が開いた。
「何だかすごい構造ですね?」
思わずそう呟く。物々しい。
「搾精や種付けの際に使えるVIP専用ルームです。一定以上の権限と登録が無いと使えませんし、使用ログとか色々取られてて、監視カメラもガッツリ仕掛けてあります、何かあった時には私は逃げられませんと言う事で、信じていただきたく。尚且つ、外からの乱入も防止できますし、防音もばっちりです、有事の際にはシェルターみたいに使えますが、基本的に病院の地下構造体は気密と強度はがっしり作ってあるんで、それとして使うのはあんまりありませんね?」
部屋に入り、見やすい位置の監視カメラとか指さして、色々と説明してくれている。
部屋に入ると自動的に扉が閉まり、ガチャリと鍵がかかった音がした。
コレで密室に成った訳だ。
後半何だか脱線しているが、緊張している分のアレコレだろう。
「暴徒なんかの時には、男性保護局に直通するホットラインが有るので、ソレ使うとここに立てこもって安全に一掃できますよ?」
壁の電話機らしき物を示される。
部屋の構造は、10畳一間程度で、ソファーや、ベッド、冷蔵庫の中には飲料水やら、栄養ドリンクやら、壁掛けのTV、洗面台や簡易だが、シャワームも付いていた。
棚には例の搾精道具とか、色々揃っていた。
生活感だけが無い、実際やるだけ部屋なのだろう、何処と無くラブホテルの部屋とかこんな感じだろうかと想像する。
「物騒だなあ……」
部屋の中をきょろきょろ確認しつつ、適当に相槌を打つ。
「無い話では無いらしいので、念のためです」
無言が怖いと言う感じに、やたらと早口で途切れなく説明してくれる。
「録画録音はされてますが、あくまで安全とプライバシー保護の為であって、第三者が見ると言う事は有りませんのでご安心を……」
何だか搾り取る雰囲気とかそんな色っぽい感じではなく、安全性をアピールするだけタイムに成って居る、最後の一押しとか思いつかなかった類だろうか。
内心のわくわく感が、段々と萎えて行くのを感じる、多分これ結構かかる。
「さてと、準備とかどうします? 脱ぎます?」
促してみる事にした。検査着の紐を解いてみる。
ぎゅるんと目線がこちらを向いた。
「脱いでくれた方がこちらとしても楽です、お願いできますか?」
一瞬飛び掛かってくるのかと思いきや、未だ理性的だった、流石の社会人である。
「はーい」
一息に脱ごうとして、一瞬動きを止めた、どうせなので相手も脱がせておきたい。
「一人で脱ぐのも恥ずかしいので、一緒に脱いでくれません?」
そんな事を言ってみた。
「え? 良いんですか?」
不思議な事を言われた。
「勃起させるのにも、視覚刺激欲しいので?」
ツブリさんの喉がゴクリと動いた。
「分かりました、それでは私も脱ぎます、脱がせていただきます」
そう言うと、ツブリさんも服を脱ぎ始めた、ジーッと一気にジッパーを下げ、ナース服の上をガバリと開く、焦らしとか、恥じらいは無い、豪快な脱ぎ方だった。
裾が長いワンピースタイプだったので、一気に露出度が上がる。
結構おしゃれなレースで淡いブルーのブラジャーと、白い肌が眩しい。
下には直ぐ下着では無く、活発なショートパンツが着用されていたので、その健康的な色気に、思わず目線が吸い込まれる。
スカートに見えるけど、下から覗いても見えないタイプか。
下着ではないけど、それはそれで趣が有って良い物だと思う。
足元はストッキングやタイツでは無く、黒のオーバーニーだった、半脱ぎで初めて分かる、大分若いコーディネートだった。
畳むのではなく、椅子に順を追って引っ掛けて行っている辺り、結構豪快だ。
まあ、あっという間に脱いでいくので、そんな趣なんてあんまり無いのだが。
基本的に女性の裸自体が芸術品だと思うので、文句は無い。
下着を外した瞬間、フルンと揺れるそれとか、ツンと尖ったそれとか、とても良い物だと思う。
そんな訳で、ツブリさんの豪快な脱衣をがっつり見つつ、自分の服も脱ぐ。
上は検査着一枚で、後はパンツぐらいなので一瞬なのだが。
「では、前準備、シャワーとウエットティッシュどちらが良いですか?」
お互い脱いだ辺りで、ツブリさんが話しかけて来た。
「シャワーの混浴でお願いします?」
「はい!」
やたらと嬉し気に返事された。
追申
すいません、しつこく前振りに成ってしまいました。
服装については趣味が出ました、コスプレなら兎も角、そんなの現場に居ねえよとは思います。
良かったら「感想」とか「いいね」とか「お気に入り登録」とか【次世代ファンタジーカップの投票】とか、ご協力お願いします。
46
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
男女貞操逆転世界で、自己肯定感低めのお人好し男が、自分も周りも幸せにするお話
カムラ
ファンタジー
※下の方に感想を送る際の注意事項などがございます!
お気に入り登録は積極的にしていただけると嬉しいです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あらすじ
学生時代、冤罪によってセクハラの罪を着せられ、肩身の狭い人生を送ってきた30歳の男、大野真人(おおのまさと)。
ある日仕事を終え、1人暮らしのアパートに戻り眠りについた。
そこで不思議な夢を見たと思ったら、目を覚ますと全く知らない場所だった。
混乱していると部屋の扉が開き、そこには目を見張るほどの美女がいて…!?
これは自己肯定感が低いお人好し男が、転生した男女貞操逆転世界で幸せになるお話。
※本番はまぁまぁ先ですが、#6くらいから結構Hな描写が増えます。
割とガッツリ性描写は書いてますので、苦手な方は気をつけて!
♡つきの話は性描写ありです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誤字報告、明らかな矛盾点、良かったよ!、続きが気になる! みたいな感想は大歓迎です!
どんどん送ってください!
逆に、否定的な感想は書かないようにお願いします。
受け取り手によって変わりそうな箇所などは報告しなくて大丈夫です!(言い回しとか、言葉の意味の違いとか)
作者のモチベを上げてくれるような感想お待ちしております!
悩んでいる娘を励ましたら、チアリーダーたちに愛されはじめた
上谷レイジ
恋愛
「他人は他人、自分は自分」を信条として生きている清水優汰は、幼なじみに振り回される日々を過ごしていた。
そんな時、クラスメートの頼みでチアリーディング部の高橋奈津美を励ましたことがきっかけとなり、優汰の毎日は今まで縁がなかったチアリーダーたちに愛される日々へと変わっていく。
※執筆協力、独自設定考案など:九戸政景様
高橋奈津美のキャラクターデザイン原案:アカツキ様(twitterID:aktk511)
※小説家になろう、ノベルアップ+、ハーメルン、カクヨムでも公開しています。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる