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第13話 搾り取る雰囲気

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 するっとヤタが湯から体を持ち上げる、湯から上がるのかと思ったら、縁に腰かけた、一旦冷ますつもりらしい。
 かなり温まっていたらしく、湯につかっていた境界線の下は真っ赤に、出ていた上は真っ白で、コントラストの違いに、独特のなまめかしさを感じる。
 更に言ってしまうと、直ぐ目の前に奇麗な鼠径部と、股の間の大事な割れ目が見えていた、隠すつもりも無い様子で、最初は閉じていたのだが、焦らす様に自然な動きでゆっくり脚を開いていく。
 毛の生えた痕跡もない奇麗なそれが見えていた。
 思わず一連の流れを呆然と見てしまった。
 いや、ガン見は流石にマナー違反じゃなかろうか?
 思わず真っ赤になって目をそらした。
「お目汚しか? のう?」
 気分を害した様子もなく、声がかかる。
「いいえ……そんな事は……」
 正直もっと近くでガン見したいぐらいだが、照れとか色々で見ていられなかった。
「お目汚しで無かったらどうじゃ? ご感想は?」
 まさかの感想要求だった。
「眼福でした、ありがとうございます」
 素直に礼を言っておく。
「それは重畳、好きなだけ見てくれてよいぞ?」
 顔を上げてヤタの顔を見ると、蠱惑的な目つきが浮かんでいた。
 許可をもらってしまったので、改めてまじまじと見る、男には無いその部位は、蠱惑的な魅力を放ち、開いた状態でなお、全体は見通せなかった。
(思ったより見えないよなあ)
 どこぞのモザイク無しで全部隠しきる系のAVみたいなIVが連想される。
 だが、こんな状況は初めてだったので、そんな事より状況に異奮する。股間に血液が集中しているのが分かる。先ほど出してないせいも有るが、先ほど冷ましたのに、もう臨戦態勢だった。
 薄く濁ったお湯の下に有るので目立たないと思うが………
「ところで、お主もそろそろ熱くないか?」
 そんな声がかかる、確かに興奮したせいもあってか、顔や耳、頭まで熱い、少し冷まさなければ……
「そうですね?」
 誘いに乗り、ヤタと同じように少しだけお湯から上がって、縁に腰かける、足だけ湯につけた足湯状態だ、当然、臨戦態勢のソレはお互いの白日の下にさらされる。
「中々の御立派様じゃな?」
 一瞬驚いたように目を見開いて、とても満足そう笑みを浮かべて褒められた。
「ありがとうございます」
 ヤタは口元に笑みを浮かべてじっくり、目を細めてうっとりとソレを眺めていた。
「褒められるのは初めてですね」
 実戦の機会というのがほぼ無いというか、結局無い生活だったので、自発以外には出番はないし、臨戦勢で比べる状況なんてない、統計的には平均値位だったはずだ。
 平時には被っているが、こう行った時には勝手に剥けるので、見栄えは悪くない、筈。
 先ほどちゃん剥いて洗っていたので、変な汚れもない。
 と言うことで、見られて恥ずかしい状態ではないのだ。
 開き直って見せる事にしよう。
「そうなのか? お主の周囲は見る目がないのう?」
 不思議そうに首を傾げられた。
「世知辛いんですよ」
 実質童貞のカミングアウトに近いので内心気まずかった。
「ということは? 新品かや?」
 むしろ楽しそうに笑みを浮かべてきた。
「そうですね、童貞、魔法使いってやつですよ」
 30歳童貞の通称である。ちなみに40で賢者、50で大賢者となる。
 当然魔法なんて使えないわけだが、成りたくて成るもんじゃない、気が付いたら成っているもんだ。
 一方、ヤタの方はその言葉に、なお一層笑みを深くした。
 そんな訳で悲しいビンテージ童貞なのだが、喜ばれるのなら悪くないとさえ思う。
「そりゃあ何よりじゃ、所で触っても?」
 上機嫌に距離を詰めてきた。
「良いですよ?減るもんじゃないし?」
 乗ってみる、毒を喰らえば皿までと言うか、エロい流れには積極的に乗ってみたかった。
 コレに乗れないと、もっとずーっと童貞なのだというのは嫌と言うほど知っていた。
「子種は減るぞ?」
 発射させるつもりらしい。
「良いですよ? 程々に休ませれば一日3回は出せますから」
 売り言葉に買い言葉で、残弾とリロード速度も告げた、その一言にヤタが目を見開く。
「そりゃあ……優秀な雄じゃなあ?」
 笑みを浮かべ、顔を寄せ、耳元でささやかれた、その声はねっとりと熱を帯びていた。


 追伸
 ヤタちゃんのほうが場馴れしてるから、この流れ書きやすいです。
 次の話は怒られたら削除候補となります、ご注意を。
 良かったら感想とかお気に入り登録とか、書籍化でエッチな挿絵を付ける為、ご協力お願いします。
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