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第三章

38躾と調教 アーリン視点 ※百合

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 私はアーリン=マキュー22歳。
今私は城の南東棟の一階にある木で出来た小さな脇門外わきもんそとにいた。
ここは一応城の敷地内ではあるけど外で、女性使用人宿泊棟への道が石畳で続いている。

 灯篭飛ばしはもう終わった。
ガーデンパーティの後片付けを使用人達がしていて、まだざわめきが残る中を抜けて、私はこの場所に来ていた。
私は城壁に背中を預け、小さな脇門の隣で夜空を見上げ人を待っている。
暫くするとギィっとその小さな扉が押し開かれ、中から町長の娘であるキャロル=ファーナービーが出て来た。薄桃色のふわふわした髪を胸まで伸ばし、瞳は吸い込まれそうな青い色、ドレスは白いプリンセススタイルでウエストはコルセットでぎゅっと締められていて細くなっている。
上辺だけ見ればどの男も振り返って見る位のレベルの美少女だ。
だが、私の姫様には負けるがな。

「あら? 私はサーシャにセバス様がこちらで待ってると、メモを貰ったのに……何故貴方が此処にいるの? ……名前は確か……アーリンでしたっけ?」

 媚びるようなその高い声が煩わしくて私は呪文を唱えた。

『バラライズ』
「えっ?」

 途端にキャロルの体はがくりと床に伏せ落ちた。
バラライズは麻痺の呪文だ。今キャロルは体中が麻痺して自分の思う様に動かない状態になっている。
唇が開いて何かを言おうとしたが、私には分からない。

「私は次に会ったら覚悟しておけと言ったよな?」

 私はキャロルのふわふわな薄桃色の髪を力を込めて引き上げた、そしてその顔を見て言った。

「私はね、人を殺すのは得意だが、暴力は好きじゃないんだ。だからお仕置きで暴力は使わない、優しいんだよ? ……とってもね」

 綺麗な青い瞳が恐怖に怯えているのが分かった。
床に転がっているキャロルを運ぼうと担いだら結構重い、身体強化の魔法を掛けて持ち上げようとしたら脇門の小さな扉が開かれた。
扉から出て来たのは私の兄のアランだった。

「サーシャからアーリンを手伝ってやれと言われてここに来たが、こういう事だったか」
「へぇ、サーシャも案外、気が利くのね」
「許可は取ってるんだろうな?」
「ええ、セバスさんに二度と逆らえない様に躾しろって言われたわ」
「じゃあ問題無いな、俺が運んでやる。でも、運ぶだけだぞ? 躾けはお前一人でしろ? お前の躾けはエグ過ぎて見てられんからな」

 兄さんはそう言うとキャロルを肩に担いだ。

「で、どこに連れて行けばいい?」
「女性使用人宿泊棟の、1階の一番奥の部屋を空けてある」
「準備が良いな」
「まぁ……私を怒らせたこいつが悪い」

 私と兄さんは女性使用人宿泊棟に向かった。




 宿泊棟の1階奥の部屋に着くと兄さんは寝台にポイっとキャロルを放り投げた。

「じゃ、俺は行くぜ?」
「ありがとう、兄さん」
「あんたも、良く考えてから口を開きゃあ良かったのに、馬鹿な女だなぁ」
「こいつは自分の兄とやりまくってる、モラルも何もない……ただ動物よ? 雌豚だわ? 姫様の事も侮辱して……豚の癖に! だから兄さんが情けを掛けるまでもないわ?」
「はいはい、まぁ俺は出て行く、せいぜい殺さない様にな?」
「分かってるわ、私、暴力は嫌いだし、可愛がるだけよ」

 兄さんはそれだけ言うと、この簡素な部屋から出て行った。
木で出来た寝台とテーブル。背もたれの付いた椅子が一つ。壁際にはタンスが一つぽつんと置かれている。掃除はしてあるんだろう、埃っぽくはない、けど古びた廃墟の様な感じもするこの部屋。
テーブルにはアイテムバックが置かれている。
私はそこから手枷の付いた鎖、ギレス産の媚薬、イースターブルッグ商会で特注した幾つもの大人の玩具を出して、テーブルに並べていき、アイテムバッグを椅子の上に置いた。

 キャロルは麻痺が効いている、なのですぐ拘束する必要はない。ふとキャロルを見て、ドレスが脱がしずらそうだなと思って、もう一度アイテムバッグを開きミスリルナイフを取り出した。
そして、寝台の上で寝転がっているキャロルに近寄ると、キャロルは目を見開いている。

「ん? ああ、これ? これはお前を傷つける為に出したわけじゃないから、安心しなさい。ただ、ドレスは裂いちゃうけどね」

 そう言って私はキャロルの着ている白いプリンセスドレスを裾から裂いて行った。
下から上に裂いていき、胸元まで裂き終わるとミスリルナイフの柄を咥えた。そして裂いたドレスを引っ張って寝台脇に放り投げた。
キャロルを引っくり返して背中を向けさせる、コルセットを外す為に背中の結んだ紐を解いて緩めている。かなり紐が緩んだので下から脱がそうと思ったが、大きな尻に引っかかり、面倒なので咥えていたミスリルナイフで紐を全部切った。それも寝台横に放り投げる。そのまま履いていた膝丈近くまであるズロースを脱がして胸当てを外した。外した胸当てもズロースもポイポイと床に放り投げる。
引っくり返したキャロルを見ると私の事を睨んでいた。

「あらまぁ、素っ裸にされても強気な視線……投げれるんだねぇ」

 私はミスリルナイフをテーブルに置き、テーブルの上に置いておいたギレス産の媚薬を持ってきた。ガラス瓶で出来ているそれの蓋を開け、中に入っているクリーム状の媚薬を指にたっぷり付けて、それをキャロルの股に塗りつけた。
蜜壷にもちょっと押し込んで入れる。
多分此処が一番効き易いだろう。
キャロルは動きたくても動けず、されるがままになっているが、視線はまだ反抗的だ。まぁ、いい。
反抗的な方が屈服させる楽しみがある。

「これ、なんだか分かる? ギレス産の媚薬よ。値段が高いから、お前の兄さんは使っちゃくれないと思うけど……経験あったらごめんね? 大丈夫すぐにお前の大好きなちんぽが欲しくて堪らなくなるからね」

 私はテーブルに出した手枷と鎖を持ち、寝台の頭の方の角の柱2本に鎖を繋いだ。
そして、キャロルに皮の手枷を付けて、寝台に繋いだ鎖と繋げる。ちょっと手を動かして外れないか調べてみるが大丈夫そうだ。
私は鼻歌を歌いながらキャロルの足もM字で固定するように足の付け根と足首を纏めてしばった。

「ふんふふ~ん♪」

 両脚の足を縛り終えてM字開きに固定されたキャロルが出来上がった。
キャロルの股には薄桃の毛がもしゃもしゃと生えていた。

「女の此処なんて、ただでさえグロテスクだってのに、毛ぐらい剃って綺麗にしろっつ~の……まぁ、平民だから仕方ないか~、姫様みたいにつるつるにしてあげるから、ちょっと待ってなさい」

 私はアイテムバッグからシェイビングクリームを出してキャロルのお股の毛に塗った。そして剃刀でさぁっと剃った。

「アクアウォッシュ」

 剃った後にアクアウォッシュをしたら綺麗になった。
それを見てキャロルが不思議そうな顔をする。

「ん? どうして私が平民なのに魔法を使えるか……気になるの? 仕様がないわね、教えてあげる。私も兄さんも【貴族落ち】だからね、出来て当たり前なの」

 それを聞いてキャロルの目が恐怖に変わる。

「そうだよね~貴族なんて平民を虫けらみたいにしか思ってないから怖いよね? でも本当に大丈夫、暴力なんて振るわないからね。姫様もきっと暴力で躾をしたなんて知ったら嫌がるでしょうしね?」

 私はテーブルの上に出しておいた虫かごから3匹の【唇虫しんちゅう】を出した。
【唇虫】は名前に虫と付いているが、魔獣の一種だ。【スライム】も魔獣の一種で、冒険者ギルドでは魔獣の事をモンスターと呼んだりもしている。
【唇虫】と呼ばれるそれは人間の唇とそっくりの見た目で、突起に吸い付くという習性がある。
それをキャロルの両乳首に1匹ずつ、そしてキャロルの蕾に1匹喰らい付かせる。
キャロルの体がびくっとしたのが分かった。
その後私はアイテムバッグから籠とお茶セットを出した。籠にはさっきテーブルに出した大人の玩具を入れて、キャロルの足元に置いた。
それからアイテムバッグをテーブルの壁際床に置いて、椅子に自分が座った。
出しておいたお茶セットのミニコンロとミニ鍋に、用意しておいた水を入れ湯を沸かして、自分のカップにティーバッグを入れて湯が沸くのを待っている。

「ふんふふ~ん♪」

 寝台ではキャロルがたまにびくっと動いている。
本当ならあんあん言うはずなのにおかしいな? と思ってたらまだバラライズ(麻痺)が効いていた。
これじゃあ、あんあん言う訳ない。麻痺ってるんだから感じないだろう。
仕方ない、麻痺を解くか。

「ミドルキュア!」
「ぁああああああ! きもちぃぃい゛!」
「あら、もう感じちゃってた」

 私はお湯が沸いたのでカップにお湯を注ぐ。

「ねぇ! ねぇ! そこにある、それでいいからっ! お願い、私に入れてぇっ!」
「そこにある、それ?」
「私の足元にあるじゃない!」

 私はカップにふ~っと息を掛けてからそこを見た。
そこにある籠には男の一物いちもつの形をした張り型が2本入っていた。

「ねぇ、早くっ!」

 私はキャロルを無視してお茶を飲んで一息ついた。

「お前、よくそんな風に言えるね? この状況で」
「え? だって、貴方は私に暴力を振るわないと言ったし……」
「私は暴力を振るわないと言っただけで、殺さないとは言ってないよ?」
「え?」
「セバスさんが二度と逆らわせるなって言うのはさぁ、【死】も含めてだから。生きてて言う事聞くならそりゃ、それがいい、だけど聞かないなら殺せって事だよ? ホントお前って頭がお花畑だね? 馬鹿な女が可愛いと思うのは男だけだよ? 女から見たら死ね、ゴミクズ位な感じじゃない?」

 私はお茶を飲み干してキャロルの傍へ行った。

「で? 何を何して欲しいって?」
「そこの物を入れて?」
「ちゃんと名称を言わないとね? そしてお願いしないと?」
「ええ? 名称……?」
「そうそう、偽物ちんぽを誰のどこに入れて欲しいって?」
「それを……私に言わせる気っ!?」
「別に、言いたくなかった良いよ? 入れないだけだから。それじゃあ、言うまで待ってるからね」

 私は寝台に乗ってキャロルの足元に座った。
そしてじっと待った。
キャロルは麻痺が解けているので体を動かそうとするけれど、両腕は手枷を嵌められて鎖で繋がれてるし、足はM字にして紐で縛られていて、思う様に体を動かす事が出来無いでいる。
体が媚薬で疼いて仕方無いんだろう、くねくねと腰を動かしている。

「……に、偽物ちんぽを……私の蜜壷に……」
「蜜壷は隠語だからさぁ、ここは【まんこ】って正しく言って貰おうかな?」
「そんな恥ずかしい言葉、言える訳ないでしょ! あんた、馬鹿なの!?」

 私は籠に入っている張型を1個取って、それに付いてる小さいスイッチを押した。
すると、ぐねぐねと怪しい動きで張型の玩具は動き出した。

「凄いでしょ? この玩具、動くんだよ? こんな動き、人間だったら無理だよね~お前の中に入れてみたいって思わない?」

 私はふふふっと笑った。

「言えないならいいけどね~。 これもお前の中に入れない、それだけ」

 私はそのぐねぐね動く玩具をキャロルの股の間で動かして見せていた。
動かして見せるだけで、それを股間に充てたりはしない。
ぐねぐね動く玩具を、意識した目でキャロルが見ているのが分かる。

「……に、偽物ちんぽを……私の…ま……こに入れてください」
「んんんん? 聞こえな~い。ちゃんとはっきり言って?」
「偽物ちんぽを私のまんこに入れてくださいっ!!」
「ちゃんと言えるじゃない! よ~し、ずぶっと入れちゃうよ~?」

 私は持っていた玩具のスイッチを一度切って、キャロルの蜜壷にずぶっと入れた。
15歳だと言う割りに、ずいぶんがばがばな穴で、これは未成年の時から致していたんだろうと想像させた。

「お前の穴、広すぎる。兄貴とは成人前からの関係か?」
「平民に蜜花の法律は関係ないですからね! 犯罪じゃないかぎり!」
「まぁ、そうだけどさ? ホントにモラルも何にもないな、お前もお前の兄も、そのくせ姫様に近づこうとするなど、お前の兄はクズだな」
「ちんぽは最高ですけどね?」
「ふ~ん、そんな事言えるのも今だけだと思うけど……スイッチオン!」

 私はそう言いながら張型の持ち手にある小さなスイッチを押した。
キャロルの蜜壷の中で玩具はぐねぐね動き、その動きに耐えられず、キャロルは腰を動かし出した。

「はははは! 踊れ踊れ!」

 私はもう一本の張型にギレス産の媚薬を塗りたくった。

「ちょっと止まれ、もっと気持ち良くしてやるから」
「え?」

 私はキャロルの菊にもう一つの張型を充てて入り口をぬるぬるにさせた。
これだけ濡れればいっか。

「ちょっと待って! そんな所に無理よっ!」

 キャロルは無視してずぶっと菊に張型を入れた。

「痛っ!」
「ヒール! ほらどうだ? ヒールしたから痛く無くなったでしょ?」
「こんな所に入れるなんて……!」
「お前のテクニシャンの兄はここの穴は使ってくれて無いんだね……じゃあ、調教し甲斐があるよ」

 私は菊に入れた張型のスイッチを入れた。こちらは振動型だ。
ブブブブブと動いて音がする。

「なっ、何これっ!?」
「どう? 玩具の2本挿し! じゃあ、暫くこのままでいてね」

 私はテーブルに戻りまたお湯を沸かした。もったいないのでさっき使ったティーバッグをもう一度使う。【貴族落ち】してから私は貧乏性になった。ついもったい無いと思ってしまうし、何でも元を取ろうとする。

「アーリン!」

 私はキャロルに呼ばれて声が大きいなぁ~と感じて、部屋自体に防音の魔法を掛けた。

「アーリン!」

 私はキャロルを無視して沸いたお湯をカップに注いだ。

「ねぇ、こっちに来てこれを取って!」

 私はゆっくりお茶を飲んだ。ティーバッグはカップに入ったままだ。

「お願い……」

 ふぅと一息ついてまたキャロルの所に行く。

「お前まだ分かってないみたいだから言うよ? 私はお前のご主人様で、お前は奴隷。奴隷がご主人様に向かって呼び捨てってどういう事なのかな?」
「そんな遊びしないわよ?」
「これは遊びじゃないよ? そうだな~私の言う事が聞けないならちょっと激しくしちゃおうか?」

 私はキャロルの蜜壷の方に入ってる玩具のスイッチを弱から中にした。ぐねぐねがぐりぐりに変わる。ぐりぐりと蜜壷の中を掻き回されてキャロルが善がっている。

「あっ、あっ、」
「何が取ってくれよ、がってるじゃない、本当はもっとして欲しいんでしょ?」
「ち、ちがっ」

 私は菊に入ってる張型もスイッチを中にした。ブブブブブブブブと音が速くなる。

「どう? 良いでしょ? え? 満足できない、もっと? あらあら貪欲ね~」
「そんな事言ってない!」

『唇虫達、もっともっと吸い付いておやり、今のじゃ足らないってさ』

 私が唇虫を言葉で操ると唇虫達の乳首を吸う音が大きくなった。ちゅぱちゅぱちゅぱ、蕾にくっ付いてる唇虫もちゅっぱちゅっぱと音をだす。

「あっ、あっ、」
「どう?」
「あ、だめ、もうイっちゃう! ああぁああっ!」
「……もっと我慢してからイかないと~だめじゃない」

 私は二本の張型のどちらも強にした。

「い、今イったばっかりなのに! ああああっ!」
「イったばかりだから良いんでしょ? 本当にお前、自分の兄さんに満足させて貰ってるの?」

 私は蜜壷に入ってる方の張型のスイッチを止めて抜いた。

「えっ?」
「ん? どうしたの? 抜いて欲しかったんじゃなかったの?」

 私は抜いてキャロルの愛液でどろどろになっている張型をアクアウォッシュした。
そしてそれにギレス産の媚薬をたっぷり塗った。

「こっちの方には媚薬を塗って無かったからね、これは凄いよ? じゃあ、いくよ?」

 私はずぶっといきなり奥まで入れてじゃぷじゃぷ言わせながら入れたり出したりした。

「あっ、あっ、やめて、いっちゃう!」
「イキたいんでしょ? 淫乱女めっ! ほらイキなっ!」

 私が玩具を出し入れしてじゃぷじゃぷいわせてると善がり声と共にシャアアアアっとお小水を出された。

「ああああああ!」
「わっ! この雌豚めっ! 花畑の場所も分からないとは……本当に獣か!」

 私は濡れた服ごとアクアウォッシュをしようとしていて止めた。

「お前のせいでこんな状態なんだから、またお仕置きしないとな?」

 私は濡れた服を脱いで放り投げた。下着も全部脱いで裸になったあと自分にアクアウォッシュした。
キャロルとキャロルが汚した寝台もアクアウォッシュして綺麗にした。
私は裸のまま歩いてテーブル下のアイテムバッグから着替えと装着タイプの張型を出した。着替えの下着や服は椅子の背に引っ掛けて、椅子に片足を乗せて装着タイプの張り方の太くて短い方にギレス産の媚薬のクリームを塗りたくって、そのまま自分の蜜壷に入れた。この装着タイプの張型は女同士用になっている。タチ役の方がちょっと太目の方を自分の中に入れると肉棒部分の見た目が、あれがそびえ立った様に見える。
それは多分、普通の男の一物より長さも太さもある。材質は何で出来ているのか分からないが、人間の一物に近い触り心地だ。
イースターブルッグ商会に特注で作らせたけど、素晴らしい出来だ。
私がそのままの姿でスタスタキャロルに近寄るとキャロルは驚いていた。

「な、何してるの!? あんた、まさか私を……」
「私に橘が無いって馬鹿にしてたよね? まぁ、本物じゃないけど、玩具なら付けれるんだよね~ほら、いぼが付いてて気持ち良さそうでしょ? 今から入れてあげるから」

 キャロルは怯えて頭を左右に振った。ふわふわだった薄桃の髪は汗でぺったりとしている。

「そんな大きいもの……入らないわよ! 裂けちゃうってば!」
「入れてみないとわかんないでしょ? ホントお前ってよく喋って煩いよね?」

 私はキャロルの蜜壷に入ったままの張型をずぽっと抜いた。

「ああぅっ!」
「あら、抜いたらイっちゃった? 気持ち良いのはこれからなのに」
「イってなんか無いからっ!」
「いつまでその強情が続くのかしら?」

 私はふふふふっと笑って、キャロルの入り口に一物を充てた。

「温かいわ?」
「まぁ、特注だからね~人肌に温度設定してあるの」

 私はゆっくりキャロルのぬるぬるした蜜壷の中に、自分に付いてる玩具を入れた。
これは作りが特別で、自分の蕾の部分と竿の部分が玩具で繋がって当たるのだが、当たると気持ち良い。
イースターブルッグ商会で特注した、かなり良くできた装着型の張型である。
どうやらこれは魔道具らしい。温度が人肌なのも挿入時の感触の伝達も全部魔方陣が組み込まれている。こんな物を開発する魔術師がいるとはね、びっくりだよ。

「意外とすんなり入るじゃない」
「まだ先しか入ってないでしょ! これ以上は無理っ! 裂けちゃうってば!」
「大丈夫よ」

 私は腰をゆっくり動かして肉を掻き分けた。

「ぁあんん、ああぁああっ! 無理だってばぁぁ! 痛いぃぃぃ!」
「もう、うるさいなぁ……ヒール! ほら、痛いの治ったでしょ?」
「ううううぅ、暴力は振るわないって言った癖に!」
「これは暴力じゃないでしょ? 気持ち良い事でしょう?」

 私が腰を動かすと玩具は全部キャロルの中に入った。

「ほら、何だかんだ言って、私の物を全部飲み込んでるし、ホント淫乱な雌豚ね? 馴染んできたみたいだから動くよ?」
「や、やだぁ、まだぁ!」
「今更可愛い子ぶるなっつ~の」

 私はがつがつ腰を動かした。キャロルの中に入っている玩具を動かすと私の中に入ってる部分も動いて気持ち良い。
あああぁ……唇虫がまだ吸い付いている乳房を両手でがしがし揉んだ。

「あっ、あっ、また、イっちゃう!」
「ああ、行け行け、イキたいならイキな」
「くっ、うぅあああっ!」

 キャロルはイった様だったけど、私は気にせず突いた。

「やめて! やめて! イったばっかりなの! もういい! いきたくない!」
「遠慮しなくていいのに? ほら、いっちゃいな?」

 私が腰をぐっと押し込んで突くとキャロルはだらしなく口から涎を垂らした。

「もういいって言ってるのにぃぃぃぃ!! ああああぁあ!」

 お仕置きなんだから、止めてと言われて止めるわけがない。
キャロルはこれで何回イったのやら……一々数えてないから分からないが、結構な回数達していると思われる。

「いった? まだいってないよね?」

 私は足の付け根を紐で縛っているその足を持ちながら腰をがつがつと動かした。

「あっ、んん、」
「ここでしょ?」

 私は上の方を突くと、キャロルはびくっと動いた。

「なんで分かるのよっ!? 私のいい所が!」
「え? だって同じ女じゃない、そりゃわかるでしょう?」

 キャロルは私を見て悔しそうな顔をした。
菊に入ったままだった張型が落ちそうになっていたので入れなおす。

「ふぁっ!」
「もっと良くしてあげるね?」

 私は菊に入っている張型のスイッチを最強にした。
それはブブブブブブブブとキャロルの菊の中で高速に動いた。
そして自分の腰もグラインドさせて動かす。
あ~この女は最低だけど、犯していて気持ちが良い。
私が達しない限り、この玩具はキャロルを貫き続ける事が出来る。
本物の男の一物より断然持ちが良い。

「キャロル、どう? 私の橘は? あんたは付いてないって馬鹿にしてたけど」
「……」
「何回もこの偽物ちんぽでイったよね?」

 私はキャロルの体を抉る様に突き上げた。
そして気分が乗ってきた所で私は止める。アクアウォッシュして湯を沸かした。
体を動かすと喉が渇くから、またお茶を飲む。さすがに3回目のティーバッグになると出がらしでお茶の色が薄く付いただけだ。味なんて風味じゃないか? って位しかしない。

「なんで私を放ってお茶なんて飲むのよおおお!」

 キャロルが喚く。

「お前何様だ? このまま殺しても良いんだぞ? 私がお茶を飲み終えるまで待て。犬だって待てぐらい出来るってのに、最悪だなお前は」
「だって! 私を放って置くから……!」
「お前の兄さんのちんぽと私の橘、どっちが良かった? 正直に言ってごらん?」
「……言いたくない」
「何で?」
「あんたの橘は本物じゃないでしょ!」

 私はただのお湯みたいなお茶を飲んで笑った。

「そう言うって事は私の方が良かったのか、お前の兄さんもたいした事ないね」
「だってあんたは……同じ女じゃない、いい所がわかっちゃうでしょ? ずるい」
「あんたじゃないだろ? 私はお前のご主人様、お前は奴隷。いい加減始末されたく無かったら理解しろ。ほら【ご主人様】って言ってみな」
「……ご、ご主人様……」
「かまって欲しくて、私を呼んだんだよね? ほら、して欲しい事を言ってごらん? 但し、奴隷らしく、可愛くね」
「こちらに戻ってきて……」
「ん? 戻るだけでいいの? じゃあ、戻っても何もしないよ? いいんだね?」

 私がそう言うとキャロルは頭を振った。

「こちらに戻って……私の……ま、まんこをご主人様の橘で突いて下さい」

 私は拍手した。パチパチパチ。

「やれば出来るじゃない? ちゃんと言えたね」

 私は寝台に行き、キャロルの頭を撫でた。

「いい子だ」

 キャロルは頬を赤く染めた。

「私は従順な良い子は大好きだよ。キャロルにも是非そうなって欲しい。じゃあ、ちゃんと言えた御褒美を上げようか」

 私はまたキャロルの蜜壷に自分の橘をぐっと挿入した。
そしてキャロルの両膝を自分の両手で押さえながら腰を動かす。
キャロルが気持ち善がって締めるものだからこっちの中に入っている張型がいい感じで動いて気持ちよい。
暫く腰を動かしているとイキそうになった。

「あ~やばい、私、イキそうだわ……」
「アーリン……様も気持ちいいの……?」
「まぁね」

 キャロルが下になりつつも腰を使い動かし始めた。

「あ、イクわこれ、やばいのきた」
「んっ、私もイキそう……アーリン様」
「んじゃ、一緒に行こうか?」

 私は激しく腰を動かしてキャロルのアヘ顔を見ながらイった。

「ひぃあぅっ! イクぅぅ!」
「だらしない顔してるよお前」
「言わないでぇぇぇええ!」

 私は達したばかりのキャロルの頭を撫でた。
そして自分とキャロルにアクアウォッシュをして、床に脱いで放りっぱなしの小便臭い服もアクアウォッシュした。
M字に足を固定していた紐も外し、手枷と鎖も外して【唇虫】達も虫籠に戻らせた。

「どうする?」

 私が言うとキャロルはキョトンとした。

「どうするって? 何を?」
「もう遅いから、帰るのか泊まるのか聞いてるんだけど」
「帰るんだったらドレスは裂いたから、その小便臭い服を着て帰りな」

 キャロルは服の匂いを嗅いだ。

「アクアウォッシュしていたし、そんなに臭くないですけど?」
「あっそ」
「……泊まるのだったら……は?」
「お前、私の命狙ってない? ゆっくり眠りたいんだけどなぁ?」
「そんな事考えてません!」
「まぁ、泊まるんでもシャツくらい着ておきなよ、風邪引くからね。で、どうすんの?」

 キャロルは暫くもじもじして言った。

「……と、泊まっていいですか?」
「悪さすんなよ?」
「しません!」

 私達は一人用の寝台で二人くっ付いて寝た。というか、キャロルが勝手にくっ付いてきて寝てた。




朝になって目が覚めるとキャロルがキラキラした瞳で私を見つめていた。

「おはようございます、アーリン様!」

 大分躾が出来ている様だ。

「お前、セバスさんやアリア様に謝れるか?」
「はい、私が悪かったです。謝りたいです」
「じゃあ、そこに脱ぎ捨ててある服を着て私に付いて来い」

 私は昨夜椅子に引っ掛けた服に着替えた。濃い茶色のピタっとしたパンツに薄い黄色の柔らかいシャツ。防具の胸当ては金属では無く、最近は皮の物を使っている。前に姫様にくっ付いた時に、硬いだの冷たいだの言われたからだ。
私は散らかった部屋を片付けて食堂に行った。




 食堂に行くとエドアルドさんがいたのでセバスさんを呼んでもらった。

「私を呼んでいると伺いましたが、どうしたんです? アーリン」
「この雌豚がセバスさんに謝りたいとのことです」

 キャロルはぺこりとお辞儀をしてから言った。

「セバスさん、迷惑かけてごめんなさい。私が悪かったです。あと、アリア様にも酷い事をして本当にすいませんでした。それから、セバスさんには申し訳ないけど、あなたの愛人にはなれません、私、好きな人が出来ちゃった! アーリン様です!」
「待て!」

 私がそう言うとキャロルはピタっと止まった。

「私が良しと言うまで動くなよ?」
「……はい」
「どうですか? セバスさん」
「素晴らしい! こんなに良く躾けが出来ているとは、私も驚きです」
「セバスさん、姫様が来るまでここで待たせましょう。姫様が来たら謝らせます」
「わかりました。ではキャロルを壁際に立たせておいて下さい。邪魔です、色々と」
「雌豚! 壁に寄れ」

 私が言うとキャロルは壁際に立った。セバスさんは厨房に戻り、私がエドアルドさんと世間話をしていると姫様が来た。

「皆さんおはようございます。……あら?」

 姫様はキャロルを見て眉間に皺を寄せた。

「姫様おはようございます!」
「おはよう、アーリン……」

 姫様の視線が私の後ろのキャロルに向けられる。

「実は、この雌豚が姫様に謝りたいと申しまして、連れてきました」
「雌豚って……酷い言いようですね?」

 姫様が大きな黒い瞳で私を睨む。
ああ、なんて可愛らしい……。
私はゴホンと咳払いして言いなおした。

「キャロルは昨日の失礼を後悔してまして、謝りたいとの事です」
「そうなの? キャロル?」
「え、ええ。昨日は申し訳ありませんでした!」

 キャロルは頭を目一杯下げて謝罪した。

「でも、どうしたの? 昨日はあんなにつんつんしてたのに? 今日は雰囲気が柔らかだわ?」

 姫様が頭をこてんと横にした。その頭上には疑問符が目に見える様だ。
可愛すぎる!

「昨日キャロルと語り合いまして、それで色々誤解が解けたのですよ」
「へ~?」

 姫様はいぶかしげに私とキャロルを見た。
語り合いってか、躾けでっちゃっただけですが。

「まぁ、……皆が仲良くしてくれれば、わたくしはそれで良いわ?」
「ですよね~!」

 姫様がにっこり言ったので私は満足した。

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